小さな小さなぼくたちの戦い!
ぼくたち、小人族は生きていくのがとても大変なんだ!
人間に見つからないように生きていかなくてはいけないし。
大きな虫と戦わなくてはならない!
ぼくたちより大きな虫に襲われる時もあるんだ!
仲間が何人か、命を落としてしまった。
ぼくたち小人族の者は、小民族とも言われている。
仲間が昔は、あちこちに居たのだけど今では随分と減ってしまった。
だから子供を増やすために、どうしても“近親相姦”という手しか
なかったんだ。
ぼくの父親とぼくの母親は、“近い親戚同士”だったらしい。
昔から母親は、父親を“お兄ちゃん”と懐いていたらしいからね。
ぼくが大人になる頃には、“兄妹同士”になるかもしれない!
ぼくの妹と結婚とか? 今のぼくには考えられない。
・・・今は、虫との戦いがまたはじまった。
ぼくたち、小人は小さいから虫に襲われやすいんだ!
後は小動物や鳥にもね。
気を付けて外に出ないと? 後ろから鳥に連れて行かれる事もあるんだよ。
ぼくの友達のユウユも幼い時に鳥に連れて行かれた。
あれっきり彼を見る事はなく、ぼくは彼はもう亡くなったのだと思っている。
既に鳥の餌になって死んでいるんだと......。
みんな生きるのに必死なんだ!
つい最近は、“スズメバチの大群に襲われたんだよ!”
何処からともなく、【ブーン】という音が聞こえたかと思えば、、、?
スズメバチの大群がぼくたちを襲撃してきた!
間一髪のところで、扉を閉めて完全にスズメバチの大群をシャットアウト
したから助かったけどね。
ゴキブリやカマキリにも襲われた事があるんだ!
妹がまだ赤ちゃんの時に、カマキリに妹が捕まり食べられそうになった
ところをぼくが助けたんだよ。
父親も母親もボクと妹を強く抱きしめてくれたんだ!
ギュッと強くね! 息苦しかったけど、物凄く家族の愛情を感じた日でも
あったんだ!
ぼくはお兄ちゃんだから、絶対に妹をぼくが守ると決めた日でもあった。
今では妹は、いつもぼくにベッタリりなんだよ。
『ねえねえ、お兄ちゃん?』
『ルウユ、どうした?』
『あそこ! 今、何か黒いモノが動いたような気がするの?』
『“黒いモノ? ルウユ、後ろを振り向かずに逃げるぞ!”』
『えぇ!?』
『お兄ちゃんが、“走れって言ったら勢いよく走れ! いいな!”』
『うん!』
『走れ!』
【バタバタ、】
『ルウユ、お兄ちゃんが後ろを振り向いていいと言うまで振り向くなよ!』
『うん!』
妹が見た! “黒いモノの正体は?” 大ムカデだった!
ぼくと妹をいつまでも追ってくる。
何本もある足でぼくたちを追いかけて来るんだ!
『絶対に止まるな! 走り続けろ!』
『うん!』
ぼくも妹も必死に逃げた!
それが良かったのか? 大ムカデは何処かに行ってしまった。
ぼくは妹に止まって言いと合図をして、二人でいつでも逃げれそうな
場所に隠れた。
【ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、】
『・・・お兄ちゃん、た、助かったの?』
『あぁ! もう大丈夫だよ。』
『“黒いモノの正体”って、一体何だったの?』
『“大ムカデだよ。”』
『えぇ!?』
『ほら? 先に聞かなくてよかっただろう。』
『うん。』
『ルウユに、先に黒いモノの正体を教えていたら? ビビッて動けなかった
かもしれないもんな!』
『バカにし過ぎだよ、お兄ちゃん!』
『でもさ、結構! 大きなムカデだったんだぜ!』
『見なくてよかったわ。』
『あぁ、』
ぼくたち小人族は、生きるためにいろんな工夫をして生きている。
ぼくたちは、たくさんの仲間を失ってきたけど、、、?
それでも、ぼくたちはこれからも生きていくんだ!
最後までお読みいただきありがとうございます。




