12.馬車がギターで使命を背負う
「ありがとうございました。あ、あともう一個いいですか?」
ギルド職員さんは個人情報を見ないためと言って目を瞑っていてもらったから見えてない。もう一回騒がれても困るからな。ただでさえ周りからの視線が痛いのに…
「はい。なんでしょうか?」
「あの空で燃えて飛んでたら流されまして…住んでるアホニンに戻りたいんですけどどうすればいいと思いますかね?」
「飛ぶ?!燃える?!何をどうすればそんな状況になるんですか?!!」
「自爆して爆発させました。」
「はい?爆発して飛んで風に流されたと…まぁそれなら馬車で送りましょうか?」
「いいんですか?」
「はい、2000円となります、」
“しっかりとかねと金をもぎ取っていくな…“
「が、炎龍を討伐した英雄ですからね。特別に無料で送りますよ。」
「ありがとうございます!それでいつから出発します?」
「そうですね…次の馬車は30分後なので…私が個人的に送りますね。今から行きましょう!」
“電車みたいにダイヤが決まってるのか…って仕事放り出して大丈夫なの?!”
「ありがとうございます!助かります。」
「いえいえ、子供には優しくしろってギルドマスターに言われてますから。」
“へぇーそんなのいるんだ…長いな略そう。ギターさんって優しいんだな。“
“いやいや、何という略し方をしてるんだ!というか、こういうのは略すな!“
“へいへい、わかりました。“
「いいギター、いえいいギルドマスターですね。」
「ギター?よくわかりませんが。こっちに来てください。」
そして連れてこられた先には、立派な馬車(荷台だけ)が…
「これを使いましょう。」
職員さんが指を刺したのは立派な馬車(荷台だけ)…ではなく端っこで埋もれていた、オンボ…歴史を感じる馬車(荷台だけ)だった。
“これ大丈夫なのか?何というか…激しく動いたらギシギシ言いそうだし“
“もし転倒してもお前なら死なんし大丈夫だろ!“
“くっそ何でこんなに嬉しそうなんだよ…“
「馬は、普通のやつを使いますか…ほら乗ってください。出発しますよ。」
“準備早っ…“
“手慣れた手つき…完全にプロの技だったな。“
「では出発!と。アホニンに着くまで話をしましょう。」
「えぇいいですね。そうしマッチョ。」
「マッチョ?…とりあえず聞きたいことがあるんですが…」
“滑ったな。“
“うるせぇ。“
「はい。なんですか?答えれることならなんでも答えますよ。」
“うるせぇって言いながら、敬語で喋るなよ…“
「では。何で見たところ5歳とかなのに冒険者をやろうと思ったのですか?」
“おめでとうございまーすピタリ賞5歳でーす。“
「少し使命がありまして。」
“ピタリ賞とかいいながら喋るな!あとお前使命なんてないだろ!“
“天井を直すという使命が…“
“それお前が自分で壊しただけだろ…“
「使命、ですか…どうか危険なことはしない様に。大人に頼ってくれてもいいですからね。」
「ありがとうございます。」
「では出発しますか。」
“いや出発してなかったんかーい。“
「飛ばしますよ。」
“そうして少し勘違いしているが大人の味方を手に入れたアクトであった…“
“おい、悪魔!勝手にナレーションすんな。“
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ということでちょっと色々あったのですがそれは近況報告で…
町の名前?適当だよ!悪かったな!




