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27 聖女さん達、帰還

「ふぅ、やっと外だぁ」


 キッチンの戸棚を潜った私達は、なんか小さめの窓から体を出して屋敷から脱出した。


「ただ外に出るだけでとんでもねえ達成感だな」


「そうっすね。達成感凄いっす」


「達成感もそうですけど、無事出れたって安心感も凄いですね」


「それだね」


 私達が各々無事に脱出できた事を喜んでるすぐ横で。


「うおおおおおおおおおお! 外じゃあああああああああ! やっとあの辛気臭い屋敷から出られたあああああああああッ!」


 レリアさんが滅茶苦茶テンション上げてそう叫んでる。

 うん、まあ確かにこの人が一番この中で苦労しただろうしね……お疲れ様。


 と、皆が各々体を伸ばしたりしていると……。


「あ、リュウ君だ」


 私達が外に出てきたのを察してかリュウ君が飛んで来た。

 

「そういやこの前みたいに魔法陣通って帰ったりして無かったな」


「もしかしたらボク達を心配して待っててくれたのかもしんないっすね」


「そういえば屋敷に入る前にアンナさん言ってましたよね。私達を向かわせるのが心配みたいって」


「うん、そだね。って事はリュウ君はこの屋敷がヤバイってのを感じ取ってた訳だ……流石リュウ君。すっごいなぁ」


 うん、最高だよリュウ君。

 最高にカッコ良いし、最高に可愛いし、最高に頭良くて最強だよ、うん。


「ほ、ほう……な、中々凄いのを使役しておるうようじゃの」


「使役なんてちょっと言葉が悪いですよ。リュウ君は私の家族です」


「アレが家族……か。つまりペットみたいな感じって事じゃろ……これは中々とんでもない事をやっておるの」


「え、そんなとんでもない事じゃないですよ。大人しいですし」


 まあじゃれつき方が、気を付けないと死人が出そうな感じではあるけども。


「いや、じゃとしても……あの飛竜、とんでもなく強いぞ。あれをペット……えぇ……」


 困惑するレリアさん。


「アンナさんすっごい良い感じのドヤ顔っすね」


「嬉しいんだろうなぁ」


「アンナさん親馬鹿というかペット馬鹿みたいなところありますもんね」


 いやぁ、だって嬉しくない?

 だってレリアさんにとんでもなく強いって言って貰えるくらい、リュウ君が凄いって事でしょ?

 そりゃぁ嬉しいよ、うん、滅茶苦茶嬉しい。


 まあだからと言って危ない事はさせないけどね!




 そしてその後、私達はリュウ君の背に乗り無事帰る事が出来た。

 私達を乗せる前にレリアさんを凄く不審そうに見ていた辺り。見えている辺り、この屋敷の事だとか幽霊の事を色々と分かっていたんじゃないかなって思う。

 やっぱりリュウ君は凄いね!

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