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CP2

前話を間違って投稿してしまいました。申し訳ない。

今僕の中に渦巻く感情を表現するのは難しい。

自己不信?不安?恐怖?

或いは、その全てかもしれない。


最悪…そう、最悪だ。あの子には、最高位神格たる僕よりも、更に高位の存在が関係している。それも、最悪の方向で。

あの子に何かが憑いているのは分かっていたから、転生術に浄化術を組み合わせて発動させた。しかも、僕の出せる最高出力で。しかし…奴は、怯むことさえしなかった。


神の格としては僕が最高位…尤も、同格の奴らは結構居るんだが、一応は最高位だ。

だが………それよりも更に高位の神なんぞ居るのか…?

戦闘能力的に最強なのは…"熾神"サピエナ………あぁ、思い出したくない記憶が蘇ってきた。

サピエナの最期……強制的に輪廻の輪に引き摺り込まれる恐怖、魂を引き裂かれる痛みの中でも、彼女は……いや、もうやめておこう。


僕に出来ることは、あの子の無事を願うことばかりだ。加護もかなり弱体化してしまったし…


全く……どうなっているんだ?



─────────





うん。やっぱり私は、黒い所に縁があるのかな?

何故そう思うのかって?


今、黒い所に居るからさ。

考えでもみなよ、アルティアの所だってそうでしょ?それに、、、、いや、やっぱり縁なんて無かったわ。

二つしかないわ。


そんなどうでもいいことを考えていると、突然黒だけだった視界に紅が混じる。

紅は段々と面積を増し、一つの空間をつくる。

その中には………………輪っか?

大きさは少しづつ違うけど、大体同じ…違う、上の方に異常な程に大きな円がある。

その下に大量の……それこそ、数え切れないくらいの円が連なっていた。興味本位でその円の中を覗いてみる。



うわ、えげつな。血とか肉が…まぁ、そういう感じでヤバい光景をつくってる。

ほかの円は……うーん、薄赤色の髪の女の子が泣いてる…?それにも、結構ヤバい光景が映ってるし…


なにこれ。あんまり見せられて気持ちいいものじゃないんだけど。

お口直し的な優しい景色はないのかね?

どーれーにーしーよーうー……これだっ!……うん……血と骨…そうですか。無いですか。



私が円の中を見たことを後悔していると、また紅は消え去り、元の黒へと戻っていく。

アレはなんだったんだろうか?

円環ねぇ……メビウスくらいしか連想できない。化学とかは割と好きだったんだけどね。

メビウスの輪って化学関連だったっけ?


……お?なんかまた、視界に白が………木の天井、布。


────────


────


──





あっ、はい。本当に転生したんですね。

別にアルティアのことを疑っていた訳じゃない……といったら嘘になるけど、なんというか…現実味が無かったし。リアルで転生なんつって、本気で信じる方がおかしいと思う。新手のカルト教団か何かかと。

アルティアの場合は本当に神だったし、雰囲気的に『そう』だったから信じられたけど。



それはいいとして(閑話休題)



アルティアからの餞別がとても気になる。



だけど、どうやって確認すんだ、これ。

これは聞かなかった私が悪い。アルティアはあくまでこちらの世界の神だ。

こちら側からしたら、あちら……私の元いた世界の方が異世界なんだから、システムが違っても何らおかしくは無い。実際、『勇者』や、『転生』なんて言葉がリアルに出てくるのだから。

それでも、気になるものは気になる。

何とかして見てみようと、色々と思考を巡らす。



"確かお約束だと………『ステータス』


はっ、出来るわk………






──────────

人間 ♀


LV.1


HP 50/50

MP 90/90


筋力 30

魔力 25

体力 30

俊敏 20

精神 250

器用 30

運 26


[通常能力]


目利きLv1 光魔法Lv1 闇魔法Lv1 雷魔法 炎魔法

双剣術




称号


創造神の祝福、加護(神による秘匿) 転生者(神による秘匿)


異界の知識(神による秘匿)


────────────


おーうふぁんたすてぃっく。

今世も女の子か。よかった、性別違ってたら身体の勝手が分からない。




現実逃避はここまでとして。


ステータスは頭の中に浮かんでくる感じで確認出来た。双剣術、雷魔法、炎魔法は、靄がかかる感覚があり、多分今は使えないということなのだろう。

これ、どんな原理なのか?まさか自分の能力の数値化では無いだろう、もしそうだとしたら、赤子の自分が筋力30もある理由がつかない。

……あぁ、30という数値がどれ程のものなのかは今の私には知り得ないけれど。


それはまぁ、私が例を見て平均を割出せればいい。

うん。私のステータス、精神バグっているだろ!?

明らかに一桁違うし、他の数値に較べて約十倍も高くなっている。もしかしたら、これがこの世界の普通なのかもしれないが。

……これ、私の精神()がバグってる訳じゃないよな?違うと信じたいけれど。



……よし、少し落ち着こう。


突出した精神の所為で少し霞んでしまったけれど、アルティアからの加護と祝福。

彼が私の何を祝福してくれたのかは……っと、それはどうでもいい。


これは私の偏見だけど、この手の加護や祝福は強そうに見える。たとえ、効果は飾り…見掛け倒しであったとしても。超常的存在からの支援を受けてますよ、と、自信がつく。

そして、その自信が勝敗を分けることにも繋がると、私は思う。心の在り方というか、軍隊で言うなら士気が高い方がいいんじゃないかな?間違ってはいないはずだけど……あってもいないか。



それよか、魔法よ、魔法。


正直、めっちゃワクワクしてる。この気持ちを分かって欲しい。

前の世界には無かった、あったとしても自分には使えそうも無かった超常現象が使えるかもしれないんだよ?


ふふふふふふ…笑みが治まらない。



んーと先ず……安全そうなのは光魔法か。

………特性か。再生、聖、光、反射、浄化…その属性、現象にある性質や信仰、概念を具体的に表したもの、といえばわかりやすいか。


"どうしようかな……簡単なやつで…光を球状にして光らせればいいか"


思い付いたら即実行、恐らくは失敗するだろうがやってみる。


"んーー…………どうすればいい…?光…光…電気…?

でも雷魔法持ってないし…"


思い付くのは白熱電球。だけどそれは、フィラメントが熱せられて結果的に光が生み出されるのであって光そのものでは無い。


……確か光は、粒子…光子で出来ていると聞いたことがある。光子に魔力を馴染ませる感覚で……









電流。


「あくぅっ!?」


段々と暗くなってゆく、私の視界。

そして朦朧とした意識の中に聞こえてくる、バタバタとした足音。


「何があった!?」



………誰……?


そこで、私の意識は完全に途切れた。









ブクマ、閲覧ありがとうございます

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