第四章ー捌
そしていよいよ、決戦の日。
ウオオオオオ
「向こうはすごい士気だな」
「だが、まあ大したことはないだろう」
「え、でも春屠さん、」
「わかっとる!ごちゃごちゃうるさいのう」
「(なんでこの人はこんなに楽観的なんだ?あとなんでか知らんが口調が変だぞ)」
「おい辰也」
「あ、先輩」
(・・・)
「!!?」
(・・・)
「...はい...わかりました」
「相手はたかが五、六人だ、やってしまえ!」
『ウオオオオオ!!』
「壮人!」
「はい」
-防御壁・アナグマ-
「からの」
-刹那無双・大松林-
「ゴフッ」「ぬぐあっ!」
「怯むなっ、押せ!」
ドドドドドドドドド
「くっそう、やっぱりこの数は...」
-大銅無双-
「優介!辰也!」
「悪い、少々遅れた」
「これで相手の陣営は崩れた、作戦もくそもねえ」
「くそう、なにを猫人ごときにてこずってやがるっ!」
(この統率力のなさよ)
「数で押せ!」
「王!申し上げます!」
「何だ?」
「城内の者が降伏を宣言しました!」
「ん...?」
「どうした、融規」
「あれ...白旗じゃねえか?」
「...ああ、白だな」
「誰の指図だ?王か?」
「いや、あの王は血気盛んのはずだ」
「え...じゃ誰が」
「あれはもしや...クレネス!?」
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