~OPENINNG~
地球から遠く離れた惑星。
その惑星は、陸地のほとんどが森林でおおわれており、
ほかの惑星からは中がほぼ見えない。
これは、そんな惑星に住む、ある男の物語ーーーーー。
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すっかり古ぼけた、川にかかる橋。
一人の少年が橋の下の洞穴から出てきた。
人.....だろうか。
いや、我々人類とはちょっと違うらしい。
頭には動物の耳。
臀部には尾が揺れている。
これは.....我々人類が、「猫」と呼んでいる動物のそれと同じだ。
黒い耳と尾を持つ少年である。
そして、もう一人.....いや、一匹だろうか。
まあここでは、人として判断することにしよう。
ともかくもう一人、今度は幼女が出てきた。
彼女もまた、猫の耳と尾をもっていた。
今度は朱色である。
何か会話しているらしい。
しかしながら、何を会話しているかは聞き取れない。
二人とも泥だらけ。そしてやせ細っている。
そして少年が何か言った後、ズタボロの服からチューブを取り出した。
そして中から出てきたペースト状の何かをなめると、どこかに走り去った。
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「こらーっ!何してやがる!」
とある町。一人の男ーこいつは耳も尾もついてないーは、ゴミ捨て場にいた少年を見つけ、追跡を開始した。
少年はひたすら逃げている。が、力尽きたようで、途中で石につまずき、そこから動かなかった。
すぐさま数人の男たちが来て、少年を拘束する。
「やっと捕まえたぞ、この泥棒猫め!」
「いつもいつも悪さしやがって、今日てえ今日は許さねえ!」
言うや否や、殴るだの蹴るだの暴行を加え始める。
「ちっ、なかなか〇なねぇなぁ」
「えぇい、今日はこんくらいにしといてやらぁ、ただし次やったら覚えとけよ!」
と言い、そそくさと退散していった。
そして少年は束縛されたままー動かなかった。
はじめまして。KANGWAと申します。
まだまだ未熟ですが、温かい目で見守ってくださるとうれしいです。
今後ともよろしくお願いいたします。