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魔法戦記  作者: yoshi
第1章 最強魔法師の 学園生活
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第一話

[何で、俺が今さら学園に通わなきゃならないんですか!]

 

 ヤマトの軍司令部において15歳位の少年の怒声が響き渡る。それに対応するのは、おおよそ50代とみられる男性で軍服を着ている彼はヤマトの軍司令部において元帥を務めており軍の最高位だ。


[これは、もう決定されたことだ覆ることはできない。]

[そもそも、何でそんな事になったんですか。]

[私の直属の部下であるお前は魔法師として最高位であり多大な功績を上げている。しかし、軍内部において私と対立している連中するからすれば 面白くない話だ。]

 少年の目の前にいる男、九条 金は軍の最高位についており軍内部において有力な派閥を率いている。しかし、それ以外の派閥のものからすれば 違う派閥の人間が組織のトップというのは面白く無い。そこで、妨害工作として元帥の部下である少年を学園に通わせることでこれ以上功績をあげるのを止めるつもりなのだ。

 では、少年を学園に通わせることがなぜ妨害工作になるのかというと少年はヤマトにおいて最強の魔法師であり、九条の部下として魔物との戦いにおいて絶大な功績をあげている。それが、上司である九条が元帥になる要因となっている。無論、九条も優秀な軍人である事は違いないが同じ位優秀な軍人は他にもおり少年ネイト・ルクスがいなければ元帥になれなかったといわれる。

 そこで少年を学園に通わせ、これ以上功績をあげさせない様にしてその間に九条を元帥の地位から引きずり落とすつもりなのだろう。


[つまり、俺は権力争いに巻き込まれたって事ですか。しかし、どうやって俺を学園に通わせるつもりなのですか。]

[それについては、魔法師として活動することができる年齢制限を使うつもりらしい。]


 魔法師には、命の危機に関わる仕事が多く19歳未満の子供は魔法師になることができないと法律で決められている。


[でも学生は例外じゃないですか。]


 しかし、何事にも例外はある。確かに、19歳未満の子供は魔法師になることができないが軍が運営している学校において訓練生としてなっているものや、国が運営している魔法学院の生徒は例外として魔法士として活動することができる。


[しかしだ、お前は5歳の頃から軍の学校で10年間訓練生として在籍していることになっている。そのおかげで、お前は魔法師として活動することができたが軍学校においてそれ以上在籍することはできない]


 軍学校において魔法師の教育は5年間行われる。しかし、留年するものもおり最大 5年間留年することができる。つまり、軍学校において最大10年間在籍することが認められている。なので、ネイト・ルクスはこれ以上軍学校に在籍することができない 。つまり、魔法士として活動することができない。しかしネイトは、この国最強の魔法師なので魔法師として活動することができなくなるのは国家として損失になる。そこで、軍学校ではなく国が運営する魔法学院に新しく在籍させることで魔法士として活動させる。そして、魔法学院に在籍するとなれば学生となり軍の管轄からは外れるので九条の部下ではなくなる。


[あいつらも色々と考えてきますね]

[そうだな。はっきり言って、今回の決定を覆すことは難しい。お前には魔法学院に学生として通ってもらうことになる。そして、学校に通っている間軍から要請が行われればお前には魔法師として働いてもらう。 まあ、長い休暇だと思え]

[休暇って、軍から要請は結局来るじゃないですか。 はー、分かりました学生として 通うことにします。 その代わりと言っては何ですか学院内にある研究施設を使えるようにしてもらえませんかね。]

[分かった。手配するとしよう。]

[それでは失礼します。]

 話は終わったと判断したネイトは踵を返し元帥室を退出する。



[はー。これから忙しくなるだろうな]

 ネイトが退出した後九条は大きなため息をつく。ネイトが魔法学園に在籍し学生として過ごすことで、間違いなく魔法師として活動できる時間は少なくなる。そのぶんの穴を、埋めるための防衛計画や任務の割り当てを考えなければいけない元帥はこれから多忙になることが簡単に予測できるからだ。更に、それだけではなく対立派閥からの工作も警戒しなければならないこれからのことを考えると憂鬱になってきたのだ。


[ナノ、学園生活だってさお前はどう思う。]

(僕は以外と楽しみだよ。転生者である君と違って僕は初めての学園生活だ。同年代の子供たちは一体どんな感じなんだろうかって興味があるんだ)

「俺自身としては、学園生活よりも学院にある研究施設や図書館の方が楽しみだよ。それに学院生活だけじゃない、内界での生活は久しぶりだからな元帥も休暇みたいなもんだって言ってたし自由に過ごしてみるとするか」

( うん、楽しみだね)



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