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空「人見知り×衝撃=ベストマッチ!」
「あんた達全員…………人に夢を与えているんだから、自分で与えた夢くらい、自分で壊さないようにしなさいよっ!」
「……!」
「……じゃ、そういうことだから」
少女の言葉を聞いて、私は膝から崩れ落ちた。
私の中に、電撃が走ったような感覚に襲われた。
「……待って」
私は、昔から人と話すことが苦手で。
誰かに話しかけたくても、声が喉で詰まってしまって。
誰かに話しかけられても、うまく言葉が返せなくて。
ずっと悩んでいた。
そんなとき、親のパソコンで遊んでいると、学校のクラスで話題になっていた動画投稿サイトが目についた。
最初は、「流行を知ったら、クラスメイトに話しかけられるかもしれない」という、そんな軽い感じで覗いただけだった。
その後、自分自身が「視聴者」から「投稿主」になるとは露知らず。
「……好きです。私と……付き合ってください………………!」
「は……?」
……彼女は、顔を歪めてこちらを窺っていた。




