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なぜか混ざる水と油のゆりっぷる  作者: 壊れ始めたラジオ
貴女の全ては私の物〜You are mine〜
14/30

私「七年×回想=ベストマッチ!」

 説明しよう。

 私、厳島映いつくしまうつりは、屋敷で夕食を食べていた。


「いかがでしたか、本日のメニューは?」

「とても美味しかったですわ。特に、デザートのプリンが私は好きですわ。やっぱり翡翠ひすいが作るディナーは最高ね」

「ありがたきお言葉」

「……そういえば翡翠ひすい

「なんでしょうか、お嬢様」

「今年もそろそろ、『あの日』ですわね」

「……そうですね」

「何年経ったのかしら」

「今年で七年でございます。……わたくしが、お嬢様と出会ったのは」



 ◆



 説明しよう。

 私、厳島映いつくしまうつりは、パパとママと三人で、食卓を囲んでいた。


「……うつりよ」

「なんですの、パパ?」

「もうすぐで、お前の七歳の誕生日だな」

「そうですわね」

うつりは、誕生日プレゼントに何が欲しいの? ママ達がなんでも買ってあげるわ」

「なんでも? なんでもいいんですのね?」

「ええ、もちろん」

「だったら私、専属の執事が欲しいですわ。いつまでもどこまでも私についてきて、どんな命令でも完璧にこなす、そんな執事が」

「まあ、執事……」

「……いいだろう。確かにお前の周りにはメイドを三十人つけているが、執事はまだだったな。……よし、パパとママが最高の執事を探してこよう。性別はなにがいい?」

「そうですわね……。……女、女がいいですわ」

「わかった。……屋久島やくしま。今の話、聞いていたな?」

「はい、旦那様」

「明日の晩餐の時間までに、うつりの執事にふさわしい候補を四人、連れてきなさい」

「仰せのままに」


 こうして、私の執事捜しが始まった。

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