表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/30

りんひびの補導!?

夜ノ森響、赤石燐、五行姫奏さん、御津清歌さんの四人がゲスト出演しております。

「ふんふ~ん♪」

「ごきげんだね、ひびき

「だって、こんな夜遅くにりんと一緒に出掛けられるんだもの! 楽しくなっちゃうじゃない! ……って、また歩き読みして! 没収!」

「あっ、いいところだったのに……」

「こっちを見てよ!」

「ごめんごめん」


 アタシ達、夜ノ森響よのもりひびきと恋人の赤石燐あかいしりんの二人は、訳あって夜の繁華街を歩いていた。そこはネオンが立ち並び、妖しげな雰囲気を醸し出していた。


 そんなとき。


「ん?」

「えっ……」

「「え?」」


 高等部の五行姫奏ごぎょうひめか先輩と、御津清歌みときよかの二人が腕を絡め合って歩いているところに出くわした。ちなみに五行姫奏ごぎょうひめか先輩、御津清歌みときよか、アタシ達の順番で声を漏らした。


「……君達、こんな時間にこんなところでなにやってるの?」

「えっと、それは……」


 先輩の質問に、顔を歪めるりん。もう既に引退したとはいえ、先輩は元生徒会長で、アタシ達はあまり頭が上がらないのだ。


「……言葉を濁すなんて、人には言えない理由なの?」

「いや、そんなんじゃ……」

姫奏ひめか……それ、わたし達も言えな……」

「どうなの?」

「……」

「……黙秘を貫くようなら、学校に電話するまでね」

「ひめっ……!」

「……はぁ、わかりました。話しますよ。……実は、店ちょ……彼女のおじいさんがこの先の雀荘で腰を痛めて動けなくなったので、私達二人で迎えに来たんです」

「……そう。でも、どうして赤石あかいしさんが一緒に?」

「付き合っているんです、私達」

「ちょっと、りん……!」

「へえ、それで?」

「今日たまたま彼女の家に泊まりに来ていて、こんなところに彼女一人で向かわせるのも嫌だったので」

「……そう。事情はわかったわ。学校には言わないでおくわね。……でも、気をつけて帰ること。いいわね?」

「はい」

「は、はい!」


 そう言い残すと、先輩達二人は再び夜の街に消えていった。


「さてと……それじゃあ、行こうか」

「ええ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ