表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/30

学「班行動×ハプニング=ベストマッチ!」

「みんな、こーんにーちはー!」

『こんにちはー!』


 説明しよう。

 大勢の少年少女に向かって叫ぶこの少女、網橋理子あみはしりこは、修学旅行でたまたま居合わせただけの女子中学生である。



 ◆



「えぇ!? インフルエンザで声が出ない!? じゃあ、会場のお姉さんはどうするのさ!」


 私は、ヒーローショーのいわゆる「会場のお姉さん」のアルバイトをしている女子大生、白神しらかみレミ。

 そんな私は、ショーの当日にインフルエンザにかかるという失態を犯してしまった。


「ゴホゴホ! すみません、チーフ。なんとか誤魔化して出ようと思ったんですけど……」

「すみませんって言われてもなぁ……。まあ無理して周りに伝染されても困るし。……開演まであと十分。代役が見つかるかどうか…………」


 チーフが頭を抱えているとき、スタッフテントの外から聞いたことのある声が聞こえてきた。



『ねー。お昼食べたあとどうするー?』

『ここのデパートの屋上の出店、どこも美味しかったー!』

『どうする……って、ほら、このあとは予定した通り、お寺を回って、集合場所のホテルに行くって決めてたじゃない』

『そんな堅苦しいのやめて、パンケーキとか食べに行こうよー』

『予定は予定よ、まったく……。ほら、理子りこも携帯ばかりいじっていないで、班員としてちゃんと会話に参加して』

『ん』

『……聞いてる?』

『…………ん? ごめんなにも聞いてなかった』

『『『……はぁ………………』』』



 テントの隙間から外を覗くと、そこにはどこかの学校の制服を着た四人の女子が白いテーブルを囲んでなにやら話し込んでいた。


 私はなんのためらいもなく、テントから出て四人グループのうちの一人に話しかけた。


「ゴホゴホっ! ……すみません。もしかして……Nebburicoネッブリコさんですか? アマチュア声優の」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ