検索機能と活動報告の活用 ~新作発見の効率化を目指して~
以下は作品探しの方法を記載したもので、「小説家になろう」の機能のあり方を論じたものではありません。あくまで現行での探し方に焦点を絞り、機能のあるべき姿や良し悪しについては触れないこととします。
0.始めに
「小説家になろう」には検索という便利な機能があります。でも、毎回検索画面で条件設定するのは面倒です。しかし、それには解決方法があります。
検索条件を記録しておくのです。それも「小説家になろう」の自分のページにです。
これで常に好みの条件で簡単に検索できます。しかもパソコンからでもスマホからでも、同じように検索できます。
以下では、その方法を説明します。もちろん既に実行している方もいると思いますが、そうではない方へのご紹介として記します。
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1.検索機能について
以下は「小説家になろう」の検索機能について一定の知識を持っている方には不要ですので、該当する方は次項「2.検索と再利用」にお進みになってください。
「小説家になろう」には「小説検索」「詳細検索」「特殊検索」など、いくつかの検索機能があります。一般には、最初の二つ「小説検索」と「詳細検索」を使うと思いますが、これらでは様々な項目を指定して多彩な探し方ができます。
なお、指定可能な項目の説明を本稿の末尾のリンク「活動報告での例」の先に「検索機能の使い方」として掲載しました。興味のある方は合わせて御覧になってください。
※「リンク」について
リンクとは、ページの移動先を指定する機能のこと。クリック(パソコン)やタップ(スマートフォン)で次の画面に進める場所のこと。
以下では「小説検索」と「詳細検索」について簡単に説明します。
「小説検索」では「検索」で探したい言葉、「除外」で含んでほしくない言葉が指定できます(ただし「小説」という検索文字列を入れると「小説ではない」も該当するなど注意は必要ですが)。
「ジャンル」で探したいジャンルの指定も可能です。そのとき「小説家になろう」の「大ジャンル」でまとめての指定と、小ジャンルと呼ぶべき「ジャンル」個別での選択が可能です。また、複数を選ぶこともできます。
それに加え検索結果の表示順の指定や、短編、連載中などの種別での指定も可能です。
「詳細検索」では、更に多くの指定ができます。
文字数、更新された時期、必須キーワードでの抽出条件指定などです。また約二ヶ月更新がない連載中の作品を「長期連載停止中」で除外することも可能です。
ですから、以下のような指定もできます。
三万字から十万字までの連載中作品で、二ヶ月以内に更新があり、ジャンルは「ハイファンタジー」と「ローファンタジー」に「アクション」、「残酷な描写あり」は除外して表示順は「総合評価の高い順」。
順序は「日間ポイントの高い順」などランキングの日間や週間、月間、四半期、年間に相当するものもありますし「文字数の多い順」や「週間ユニークアクセスが多い順」などもあるので、好みに応じて様々に工夫が可能です。
以下では、実際の例を示します。
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2.検索と再利用
以下を「検索例1」とします。
・検索条件
ジャンル指定は「ハイファンタジー」、文字数が「三万字から十万字まで」、「長期連載停止中」を除外、種別は「すべての種別」、表示順は「日間ポイントの高い順」。
ちなみに意図する対象は、特定ジャンルで一定の文字数があり、とはいえ長すぎることはない、更新が継続していると思われる作品か、既に完結(短編も含む)しているもの、そして最近誰かが注目した(であろう)作品です。
以下は、検索結果と共にブラウザなどに示される文字列です。
http://yomou.syosetu.com/search.php?mintime=&maxtime=&minlen=30000&maxlen=100000&minlastup=&maxlastup=&stop=1&order=dailypoint&type=&genre=201&word=¬word=
本稿の末尾に、実際にリンク(ページの移動先を指定するもの)として使える文字列を掲載していますので、興味のある方はお使いください。
ところで、これはリンクですから、保存しておけば次のときに指定しなくて済みます。
ブラウザのブックマークにしておいても良いでしょう。
文書として保存しておいて、文字列をクリックしたらリンクとして機能するエディタなどで参照する(Wordなどでも可)なども良いでしょう。
自身のブログなどに貼っても良いでしょう。
しかし「小説家になろう」の「活動報告」も一種のブログです。しかも「活動報告」でもリンクを作ることができます。
これなら「小説家になろう」を見ることが可能な環境であれば他に何も要りません。しかもパソコンやスマホなど複数の環境から使う場合にも向いています。
先ほどと同じく本稿の末尾に、使用例へのリンクを「活動報告での例」として掲載します。興味のある方は御覧になってください。なお「活動報告での例」の先には、リンクの作成方法や内容についての若干の説明も記しておきます。
ちなみに、このように「活動報告」を作品探しの効率向上に用いるのが主旨として適切なのか、と思われるかもしれません。しかし「私はこうやって作品を探しました」というものであれば、充分に活動報告と言えるでしょう(読書活動として)。
ただし、頻繁に「活動報告」を追加すると他の皆様が迷惑に感じるかもしれません。したがって新規の「活動報告」掲載は、常識的な頻度に留めるのが良いと思います(既存の再編集は問題ありません)。
なお、「活動報告」は「非公開」も選択できます。ですから、そのあたりが気になるという方は「非公開」を選んでも良いかもしれません。
話を戻しまして。このようにすれば「小説家になろう」の自身のページに独自の検索方法を用意できます。それに一度作ればリンクを押すだけですから、使い勝手も良いと思います。
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3.応用例
「検索例1」では文字数で制限しましたが、それ以外にも「検索」や「除外」のキーワードで範囲を絞ることもできます。
以下を「検索例2」とします。
・検索条件
ジャンル指定は無し、「残酷な描写あり」を除外、「長期連載停止中」を除外、種別は「連載中小説のみ」、表示順は「総合評価の高い順」。
意図する対象は、更新が継続していると思われる連載中作品で、比較的ソフトな描写、そして多くの人が評価した作品です。
以下はリンクの文字列です。
http://yomou.syosetu.com/search.php?mintime=&maxtime=&minlen=&maxlen=&minlastup=&maxlastup=&stop=1¬zankoku=1&order=hyoka&type=r&genre=&word=¬word=
しかし上記だとかなりの作品が該当しますし、最初に並ぶものは非常に有名なものばかりです。おそらく、既に知っている作品が何ページも列挙されることでしょう。
そこで何ページもある検索結果の、あるページまで進みます。
以下のリンクの文字列を「検索例3」とします。
http://yomou.syosetu.com/search.php?&type=r&stop=1&order=hyoka¬zankoku=1¬nizi=1&p=11
上記は「検索例2」の11ページ目を示すものです。1ページあたりが20作品ですので、201番目となります。
「検索例2」のリンクの文字列から、内容を指定していない区分が除外されたため短くなっていますが、同じ条件の11ページ目を示しています。
検索条件次第で表示数に大きな差が出ますから、一概に何ページ目が良いとは言えません。ただし、これでしたら見慣れた作品を飛ばして新作を探すことが可能です。
また、
・「歴史」ジャンルで短編だけのランキングを作る。
・「ヒューマンドラマ」と「コメディー」を合わせたランキングを作る。
など見たい方向性のみに絞りつつ、既存のランキングでは不可能な組み合わせで並べることも可能です。
ただし、検索では「異世界転生」や「異世界転移」を除外指定しないと、ジャンル別ランキングのようにはなりません。
以下を「検索例4」とします。
・検索条件
ジャンル指定は「ヒューマンドラマ」と「コメディー」、「異世界転生」と「異世界転移」を除外、種別は「すべての種別」、表示順は「総合評価の高い順」。
以下はリンクの文字列です。
http://yomou.syosetu.com/search.php?mintime=&maxtime=&minlen=&maxlen=&minlastup=&maxlastup=¬tensei=1¬tenni=1&order=hyoka&type=&genre=302-307&word=¬word=
もちろん、これも「検索例3」と同様に101番目から、501番目から、などのスキップ版を作成できます。
ただし検索結果は100ページですので、表示されるのは2000件までとなります。ですから人気の傾向で全件を表示する場合、付随する条件を上手く指定して絞り込む必要はあります。
その他にも、以下のような応用ができます。
・各種検索条件を指定した上で表示順を「新着順」にして好む傾向の新着のみを追う。
・非常に投稿数が多い作者の作品を「詳細検索」の「作者名」で限定して一覧を作成する。
・企画など特定のキーワードで指定が可能なものを一覧にする。
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4.最後に
これらを上手く使えば、好みの新規作品を効率よく発見できると思います。また上手く探す方法を編み出したら、同じような好みの方々にご紹介するのも良いでしょう。「活動報告」に掲載しておけば、そういった広がりもあるかもしれません。
ただし、あまりに偏ったものを掲載していると、御覧になった方が首を傾げるかもしれません。自作がトップとなる検索条件にするなど、ダークサイドからの誘惑にはお気を付けください。
お読みいただき、ありがとうございます。
下記のリンクは、上記の使用例を示したものです。よろしければ、お試しになってください。