最強の少年と幼なじみ
勉強は苦手だ。特に魔法学は勘弁してほしい。
放課後、追試を終えて先生の所に急ぐ俺に一通のメールが届いた。
そのメールは、死んだはずの姉からだった。
そのメールの内容は「ハルへ、屋上へ来てください」というものだった。
「ウソだろ…姉ちゃんはあの時俺の目の前で死んだ…こんなことあるわけがない」
そう思いつつ俺は屋上へ向かった。
「おい!だれかいるんだろ?姉ちゃんに成りすましてこんなメールよこしてなんのつもりだ!」
そう俺が叫ぶと隠れていた人物がその姿を現した
「ばれちゃったか…そう君をここに読んだのは私だ」
「お前は誰だ?何のために俺をここに呼んだ?」
「私はオリジン。君を異世界へ転送するためにここへ呼んだんだ。」
「異世界だぁ?そんなとこ行くわけないだろ?」
「そうか…それは残念だ。君のお姉さんの事件のカギはあちら側の世界にあるというのに」
「おい!それは本当か?」
「本当さ。私は、無駄な嘘はつかない」
「なら行ってやるよ!異世界に」
「君の無事を願ってるよ。」
そう言うとオリジンは呪文を詠唱し俺を異世界に飛ばした。
異世界で目覚めるとそこにはなぜか見慣れた顔があった。
「何でここにヒメがいるんだ!?ここは間違いなく異世界エンデュミアのはずなんだが…」
そう言ってると寝ていたヒメが目を覚ました。
「ハル君!もう起きて大丈夫なの?」
「どこもけがはしてないから大丈夫だ。それより何でヒメがエンデュミアに?」
「羽が生えた女の人に私の暴走を止める力がここにあるって聞いて飛ばしてもらったの。」
ヒメもオリジンに飛ばされたのか…まぁ知ってる人がいて安心だな…
そんなことを考えながら外に出ようとしたその時…
いきなりモンスターが襲い掛かってきた。
「なんなんだよこいつは!?しょうがねぇ…戦うか!」
そう言って俺は、能力で盾を作り出し、モンスターの方を向いた
「おい、モンスター驚いたろ?俺の能力ウエポンズクリエイトは、
どんな武器でつくれるんだぜ?さてと無駄話しすぎたな…そろそろ始めようぜ!」
モンスターは、ハルに攻撃を仕掛けるが全く当たらない。
「もう終わりか?ならとどめを刺してやるよ。」
そう言ったハルはポケットから魔導書を取り出し、魔導書によびかけはじめた。
「怠惰と氷の聖霊よ!汝の力で敵をうて!」
そう唱えた瞬間モンスターが凍り、砕け散った
「さてと…ヒメのとこに帰るか…」
そう言ってハルはヒメの所に戻った
この後異変が起こるなんてその時は知る由もなかった…