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入学式

私達が出会ったその日

今日のように桜が散っていたよね

私は今でも忘れないよ

君の笑顔

君の姿

まるで今でも君が生きているかのように

私は君の事をはっきり覚えている

一瞬でもいい

君に触れたい

会いたい

そのためならなんでもする

だから

だから

戻ってきてよ

今度は大切に大切に

すると約束するから

お願い・・・




~入学式~



今日は桜満開

今ぱらぱらと桜が散っている

私、綾瀬芽衣

今日から青春!!

高校生

「芽衣~~」

後ろから聞き覚えのある声・・・

「裕香??」

そうそれは私の大親友の相場裕香だった

「ぉ久」

裕香に声をかけられて少しびっくりする私

「あっ・・・うんぉ久しぶり^^」

「ちょっと~あんた誰見てんの?!」

「へぇ??!!」

いきなりそんな事を言われたのでついつい声が裏返ってしまった

「へぇ??!!って・・・・誰みてるの?」

裕香にたずねられる・・・

私が見つめるその先には一人の男の子が居た

私の幼馴染

桐谷優

久々に見るものですごく変わっていた

身長はすらっと伸び

はっきりとした顔立ち

誰もが声を失う美形になっていた

思わず私は見とれてしまった

「芽衣!!」

裕香に大声を出されはっとした

「ゴメン・・・優見てたぁ・・・」

「優?」

「うん。すごくかっこいいよ」

「え??どれどれ」

裕香は少し半信半疑で優を見た

「・・・」

裕香の表情が消えた

一瞬何が起きたかさっぱり分からない

「かっ・・・っかっこよくなったね・・・」

くもった表情で裕香が言った

分かる

分かる

嘘の笑顔

つくってる

何か隠している

私は思った

何か分かってしまった今日の入学式・・・

裕香の表情が可笑しかった

私は気が付いていた

だけどその事を口にする事は一度もなかった

「それよりさぁ?クラス見にぃこ?!」

私は必死で笑顔を作りそういった

「う・・・うん!!」

裕香も普通に戻りそう言った


私は1年B組みだった

もちろん裕香も一緒だった

教室に入るともうみんな席についていた

「遅れてごめんなさい・・・」

私と裕香は小声でそう言いあいている席に着いた

「あっ・・・」

思わず声を漏らしてしまった

そう優が居たのだ

優は私にきずいたのかこっちを向いて笑ってきた

「バーか」

私は口ぱくでそういうとあいている席に座った


何分座っていただろう

きっと長い時間・・・

先生の話はすごく長く飽き飽きした

キーコーンカーコン

チャイムが鳴った

先生の話が終わっていないのに関わらず

みんなは席を立って友達としゃべりだした

「よっ!」

トンと片をたたかれた

後ろを振り向くと優だった

「あっ優」

「おはよ」

「うん。おはよ~」

優の周りには女の子がいっぱいだった

「モテモテだね」

私は嫌味たらしく言ってやった

「そぅなんだよ~モテる男は辛いね~」

だって

調子コクンじゃね~って言いたい・・・

まぁ優は上気分みたいだしぃ

ここはスルーってことで・・・

「あぁそうそう」

優が何かを思い出したかのように手をたたいた

「うん?何?」

「お前さぁ大河って奴知ってるかぁ?」

私は戸惑った

「えっ・・・知らないよ」

とっさ答えた

「そっか」

「なんで?」

私は聞いてみた

「お前探してたみたいだからぁ・・・」

「え~知らないよぉ」

「ならいいか」

優はそういってどこかへ去って行った

「大河・・・」

私はポツリとつぶやいた

思い出したくも無い思い出が浮かぶ・・・

大河が居たから私は辛い目にあった

私は今でも大河を覚えている

大嫌いな大河

私は忘れない

またあいつが何かを仕組んでいるような気がしてならなかった




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