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Dual Chronicle Online 〜魔剣精霊のアーカイブ〜  作者: 杜若スイセン
Ver.1.1 たのしかった、運動会!
165/473

Ver.1.1 登場人物紹介1 ~朱音の周りとプレイヤーたち~

☆主人公周辺・幼馴染組




○ルヴィア/九鬼(くき) 朱音(あかね)

 主人公。トッププレイヤーの代表格ともいえるエクストラ種族《精霊》の《魔法剣士》で、《DCO》の公式配信者。長時間配信を常としていて、そのスタンスやゲームの性質などからたびたびVtuber扱いされる。現在のチャンネル登録者数は約150万人。

 プレイスタイルは「パリィと回避によって近距離で攻撃をいなし、距離減衰を無視して攻撃魔術を叩き込む万能型近距離魔術アタッカー」。武器は《片手剣》の唯装である十二神器《虹魔剣アイリウス》、使用魔術は《虹魔術》と《植物魔術》。ユニークスキル《虹魔術》は最大火力で劣るが全属性の魔術を扱える汎用性の塊であり、敵の属性に合わせて使い分ける。

 VR空間では大抵のことはできるが特にマルチタスクが得意で、全く別の動作である近接戦闘と魔術詠唱を並行して行う超高等技能を有している。動体視力や空間認識能力など、VRゲームに必要な才能の多くを持った「VRの申し子」。

 リアルではお嬢様学校の大学一年生。幼少期に重い病歴があり、命の危機に何度も瀕したためか何事にもやや達観気味。現在も体力がついておらず、ろくに走ることもできない。体の発育も遅れたまま中途半端なところで止まってしまい、制服を着せて中学生に混ぜればほぼバレない。

 VR空間への慣れと適性、そして求心力と演技力を高いレベルで合わせ持った稀有な人材であり、いよいよテレビ番組に出始めた。






○九鬼 紫音(しおん)

 朱音の妹。姉と同じ高校に通う三年生で、17歳ながら国民的女優のひとりとして知られる。スタイルは並だが顔がよく、幼少期から鍛えた演技力には出色のものがある実力派。一度共演したらだいたい友達といえる社交的な人物で、求心力は姉譲り。

 SNSやラジオの冠番組、バラエティ番組などで頻繁に姉の話をするお姉ちゃんっ子でもあり、黎明期は美化された個人情報が大量に『RuviPedia』に記されていた。

 姉の躍進でモチベーションが高まっているのか、ここにきてさらに実力が増した。「娘にしたい芸能人ランキング」3年連続1位。






久遠(くおん) 美音(みお)

 朱音と紫音の母。四半世紀前に一世を風靡した元・天才歌姫であり、10年ほどの子育てを経て現在は音楽活動を再開している。名前は旧姓だが本名であり、あまりにも芸名じみた名前を本人もネタにしている。実年齢は40を過ぎているはずだが、外見は未だに二十代でも通じるほどの美魔女。

 朱音の活動には関知しないつもりだったが、どんどんボロが出てきている。かつてはドラマへの出演経験もあり、娘たちに演技と歌唱を指導した張本人。

 自分の所属事務所に朱音を入れることに成功し、喜びを爆発させたブログを当人に見られた。娘たちのこともあり引退も考えているが、先日示唆したらネットが阿鼻叫喚と化したので撤回。






○九鬼 楓悟(ふうご)/Hugo Feegalt

 朱音と紫音の父。大手コングロマリット《九鬼グループ》のCEOであり、ドイツ人の母を持つダブル。美音とは高校時代からの付き合いで、その結婚には壮絶なドラマがあったとかなかったとか。

 VRに大きな可能性を感じており、IT方面へ多大な投資をしてきた過去を持つ。《九津堂》とは以前から業務提携をしており、《DCO》の開発にも多大な援護を果たしたらしい。昨今のVR隆盛に最も貢献し、また恩恵を受けた人物のひとり。

 母方の実家である欧州の名家フェーガルト家に朱音の存在を勘づかれ、接触を図られている。体力と仕事を言い訳にしたところ、「ならこちらから会いに行く」と言われて……?






天音(あまね) 水波(みなみ)

 弱冠18歳ながら話題沸騰中のシンガーソングライター。芸名=本名。昨年までは一定のファンとアニソンを抱えるいち歌手だったが、DCO主題歌「Gemini」を歌うと発表された直後からメディア露出が激増。朱音は「どうやって九津堂が接触したのか不思議」と思っていたが、実態は「DCOに拾ってもらえたおかげで殻を破れた」が近い。

 ポップスからバラード、ロックにジャズと、大抵の曲調は作れるし歌える天才肌。歌唱は美音の弟子であることを公言しているが、作詞作曲を誰から教わったのかは不明。

 紫音とは親友の間柄で、幼少期から美音に師事していることもあり朱音とも幼馴染。他の幼馴染たちとも昔から面識があり友人関係である。

 デビュー曲「白夜」がCM起用によってあまりにもバズったため、再歌唱版を投稿した。当然ながら界隈大変なことになった。






月宮(つきみや) ことり

 朱音の高校時代の同級生であり友人。卒業以来やや疎遠だったが、偶然再会してからまた連絡を取り合うようになった。朱音の素を知ったのはつい最近。かなりの優等生だが、一方であまり目立たないために朱音の陰にわざと隠れるような要領のよさも見え隠れする。

 高校時代からイラストレーターをしていて、進学を機にプロデビューした。ペンネームの『sper(シュペル)』は朱音も知る有名絵師。






○ミカン/小早川(こばやかわ) 橙乃(とうの)

 狐獣人の《巫術師》。ルヴィアよりも小さな体に大きな尻尾、巫女服が目印のトッププレイヤーの一人。純粋な支援型のステータスをしているものの、今のところ固定のパーティを持っていない。数多く存在する知人友人と連絡を取り、メンバーが不足しているパーティに一時加入する傭兵スタイルがメイン。需要がない時はフリューとルプストと組むことが多いが、副業の魔術師としてソロで遊ぶこともある。《サークルプリズム》所属。

 十二神器に数えられる唯装《緋袴(ひばかま)百日紅(さるすべり)》を纏い、状況判断に長けた後衛の巫女。常に敵味方の状態を把握し続け、計算を重ねた上でその時一番欲しい支援(バフ)を的確に掛けてくれるちょっとすごい人。彼女に任せておけば勝手に戦況が良くなるのでトップ層には重宝されているが、HPが削れていても状況次第でバフを優先する効率プレイを行うため中堅層からは怖がられている。

 リアルでは朱音の幼馴染で、大手民放の代表の娘。家が隣で親同士にも親交があり、生まれた頃から一緒にいる存在。めでたく朱音の取り込みに成功したことでそれはそれは褒められた。






○フリューリンク/希美浜(きみはま) 春菜(はるな)

 天使の《召喚術師》。トッププレイヤーの一人。耐久力に秀でた天使族で魔術系のマイナースキル《召喚術》を育てている珍しいビルド。常にルプストと共に行動しており、ルヴィアですら片方だけを呼ぶことはない。《サークルプリズム》所属。

 召喚体のステータスは術者の影響を受けることを利用し、《召喚術・守(サモン・ナイト)》を軸としたタンク職を主に受け持つ。後衛のタンクという珍しい存在であり、場面によっては攻撃・支援の召喚術も扱えるフレキシブルなプレイヤー。召喚術に適した十二神器《明鏡の白祭服》を着ているが、本人的にはもう少し裾が欲しい。

 朱音の幼馴染であり、中でも群を抜いて朱音に心酔している少女。その愛しぶりは「暴走天使」の渾名が定着するほど。以前のMMOではヒーラーを担当していたが、タンクも朱音を守るために選んだジョブである。《DCO》内では配信や人目もあり(あれでも)控えているが、現実世界では大抵イチャイチャしている。

 リアルでは朱音とは「ほぼ夫婦」。あまりに自然なやりとりをするせいで気付きづらいが、二人協力ゲームの配信を行った時にはその連携からコメント欄に大量の塔が建った。






○ルプスト/希美浜 秋華(しゅうか)

 魔族の《魔術師》。トッププレイヤーの一人。本来魔族はあまりINTが伸びないため魔術を得意としないが、進化を見据えて魔族で魔術を伸ばしている奇人。普段はフリューリンクと二人で、ミカンが暇な時は三人でプレイしている。幼馴染だけあって息はぴったり。《サークルプリズム》所属。

 火と闇を中心に魔術を徹底的に伸ばし、不利な魔族でありながらトップクラスの魔術能力を持つ猛者。《魔銃》解放後は真っ先に乗り換えており、そちらの第一人者としても名高い。。衣装は十二神器、唯装の《ダークフリッカードレス》。

 朱音の幼馴染であり、フリューの双子の妹。暴走しがちな姉を抑えるストッパーとしての役目を常に持つ。本人も無意識の癖と称する特徴的すぎる口調は「ルプスト構文」と呼ばれている。フリュー共々《九津堂》のスタッフを父に持つ。

 姉のブレーキに入ることが多いため知られていないが、実は朱音への好意は姉に負けていない。常に双子で左右から挟んでいるせいで、朱音には色恋沙汰の話が発生したことがない。






○ジュリア/龍ヶ崎(りゅうがさき) 千夏(ちなつ)

 人間からエクストラ種族《竜人》に進化したトッププレイヤーの《槍使い》。現実世界で棒術の心得があり、経験者特有の体捌きでルヴィアと伯仲する実力者。主に姉であるクレハと二人でプレイしていたが、バージョン1以降は姉と異なり《幻夜界》を主戦場としている。

 バージョン0のうちに誰かが進化する予定だった精霊と違い、想定外であったエクストラ種族をわずか3週間で獲得した猛者。唯装《火槍プロメテウス》を主軸に、スキル《クイックチェンジ》を駆使してさまざまな武器を併用する。

 朱音の幼馴染の一人であり、同い年である紫音の親友。日常的RP勢であり、姫騎士(と本人は自称している)キャラを演じている。しかし最近ついたあだ名は「紅炎の通り魔」。あるいは「ゲーミングお姫様」。






○クレハ/龍ヶ崎 深冬(みふゆ)

 エクストラ種族《龍人》のトッププレイヤー。妹とは種族名の漢字が異なり、西洋竜であるジュリアと違ってこちらは東洋龍がモチーフ。現実世界では護身術として修めた剣道の有段者だが、大会などへの出場経験はない。

 珍しい《刀使い》であり、ピーキーな性能を抱える《居合術》を凄まじい精度で用いる怪物。エクストラスキル《八卦》の獲得により厳しい制約と独特の性質はありつつも全属性の行使が可能で、《DCO》最強プレイヤー候補の筆頭格。《龍牙刀・白雲》を持つ。

 ギリギリの判定勝ちではあるものの、ルヴィアを下した現状唯一の人物。その他にも『ベータ初週に街中で妹と決闘を行った』、『6人用ボスに二人で挑んで最初に倒し、挙句もう一度今度は一人で討伐した』『推奨レベルの半分で超難易度の進化クエストを突破した』など、武勇伝は数知れない。

 朱音の幼馴染の一人であり、ジュリアの姉。《九津堂》スタッフの娘でもある。ミカンによると普段は淑やかな文学少女であるらしいが、徐々に増えてきた配信からはそうは見えないアグレッシブな様子が窺える。

 最近はルヴィアの成功に味を占めた周囲からギルド設立の圧を掛けられているらしい。










☆戦闘職プレイヤー


 ─────明星の騎士団─────


○ブラン

 トッププレイヤーの一人。中でも特に有名な実力者であり、プレイヤー内における知名度はルヴィアに次ぐ。二人目の《DCO》配信者。万人向けの配信を行っているルヴィアと違い、こちらは攻略を重視したやや玄人向けの内容で通している。チャンネル登録者数は約50万人。身近に3倍のチャンネルがあるせいで謙遜しているが、充分大手と呼べる規模である。

 十二神器《聖剣フレイソル》を引き抜いた攻撃力重視の《両手剣士》であり、単純な近接物理火力でいえば間違いなくトップクラスに位置するパワーアタッカー。誰もが憧れるような正統派の実力を持っているが、あまりにも王道すぎて特徴に欠けるプレイスタイルが配信的な懸案事項。

 《DCO》初のギルドである《明星の騎士団》マスターであり、単独戦闘よりも局所指揮能力に長けている。初のレイドバトルでもリーダーを務め、クロニクルクエストでも旗印のルヴィアに代わり細かい運用を担当した。

 最近はカナタに妙に距離を詰められて落ち着かない様子。そろそろ気づけ。




○カナタ

 トッププレイヤーの一人。かつて別のタイトルでブランが立ち上げたギルド《明星の騎士団》出身で、示し合わせてベータに応募した経緯を持つブランの相方。年の頃が近い異性であり、よく行動を共にしている仲ということもあってよく夫婦扱いされる。

 《片手剣》としても《刀》としても使える十二神器《妖刀・黒飛沫》の所持者。ルヴィアに《パリィ》のコツを伝授された時は表向き飄々としていたが、内心では小躍りしていた。その甲斐もあり、めでたく《双剣》をマスター。念願の二刀流のようなスタイルへ切り替えている。

 人の上に立つ才能を持っているブランに対して、彼女は副官あるいは秘書として人を助ける役割に適性がある。ブランから直々にスカウトを受け、就職活動が不要になったことで配信への登場頻度が増えてきている。

 ブランの妹とは親友と呼べる間柄。姉さん呼びにも慣れてきて、最近話す機会が増えた。




○メイ

 ベータ勢トップ級プレイヤーのひとりであり、イシュカが去った妖精族にて現状一番手の実力を持つ……存在だったが、自身も精霊への進化秒読みとなっている。《イグニッショングローブ》を嵌めた明星のエースキャスター。最近の自己紹介は『メイ・マスタング』。

 明るく人懐っこい性格で、無邪気な言動で周囲の緊張を和らげるムードメーカー。未平定のフィールドを強行突破しようと突っ込む度胸、完全に殺しに来たペナルティエネミーから逃げ切る飛行技術、それを自分から全力で茶化すコメディ力も併せ持つ。

 《火魔術》の第一人者。《風魔術》も二番手に位置付ける後衛火力の要であるが、最も得意なのはドッグファイト。時にルヴィアにも劣らぬほどの至近距離戦闘を演じる。




○ベルベット

 明星エースパーティにレギュラーとして名を連ねている《巫術師》。赤毛に小動物系の顔立ちから勝気な猫獣人の少女……だったが、ひょんなことから三日間猫語の重い罰ゲームを受けた。その後、罰ゲーム明けにいきなりセルフ猫語を見せてなし崩し的に定着している。今のうちから夜霧が帰ってきた後のことを本気で考えている。

 特に《陽術》に長けたタイプのサポーターで、バフの振り分けが上手い。基本的に押せ押せのブランパーティを一段上に押し上げている仕掛け人。


○テンドー

 明星エースパーティに所属している鬼族のイケメン。色白の細マッチョだが、純正タンク型のステータスを持つ見た目詐欺。

 位置関係の把握が得意で、自分の後ろに控えているアタッカーの通り道を確保するのはお手の物。ベルベットと並んで残り四人の超火力を引き出している縁の下の力持ち。


 ────────────────






 ─────盃同盟─────




○リョウガ

 V1黎明期の三大ギルドのひとつ《盃同盟》のギルドマスター。豪快な人物であり、細かいことを考える前に力で押せるところは押すタイプ。指揮が苦手なのにギルマスに掲げられるほど人望は厚く、采配は適した参謀に任せてモチベーターに徹する。いい意味で脳筋だが、足りないものを吸収する向上心も備えている。

 戦斧使いのアタッカーで、鬼族らしい極端なSTRの持ち主。個人戦闘も集団戦時と同じく力押しの正攻法で、周囲に合わせやすさを感じさせることが多い。得物は十二神器のバトルアックス《嵐斧バアルスィエラ》。




○ペトラ

 初の《ドリアード》へ進化した魔術師。ギルド《盃同盟》の創設メンバーのひとりだが、ギルドの方針もありかなり自由に行動している。

 ギリシャ語で岩を表す名前の通り、《土魔術》のスキルレベルでは全プレイヤー中1位を誇る。詠唱加速操作からなるクイックドロウを特色としており、手数においては他の追随を許さない。

 精霊へ進化するために《ミストルトゥロッド》と邂逅したが、別の道へ誘われて応えることにした。ふたつのエクストラ進化条件を同時に満たした場合の結果を実証したとして検証班から感謝されている。

 イシュカとはリアル親友。本サービス時に互いに相手を驚かせようとこっそりベータへ応募したところ、二人とも当選して5日目にゲーム内で遭遇した。


 ─────────────






 ─────天球の光─────


○ケイ

 序盤特有のマップギミックの単純さ・ダンジョンの少なさからあまり開拓が進んでいない、《斥候(シーフ)》の中でトップに位置する女性プレイヤー。姉御肌な気質で、同レベル帯のプレイヤーからの人望は厚い。彼女を含む一部プレイヤーたちによってギルド《天球の光》が作られた時は満場一致でマスターに据えられた。

 十二神器《闇纏のツインダガー》を握る暗殺者スタイルであり、直接戦闘もかなりできる。吸血鬼への進化を目指している。

 配信への登場こそあるものの、ルヴィアと組む機会は今のところ得られていない。長らくルヴィアに総指揮を任せていたことを少し悔いている。




○ジュン

 人間の魔術師。トッププレイヤー。ルヴィアが進化して以降は《風魔術》のトップとなっているが、本人は「消去法」と謙遜している。

 最上位勢にもかかわらず影が薄めで、ルヴィアが呼ぶまでは誰の配信ゲストになったこともなかった。いかにも普通の男子高校生といった風貌だが、実力は確か。


 ─────────────






 ─────サークルプリズム─────


○イシュカ/和泉(いずみ) 小夜(さよ)

 トッププレイヤーの中でも最強候補に名前が呼ばれる精霊。操作そのものの難易度が群を抜いて高い妖精の中で、一人だけすぐに飛行を習熟して先頭を突っ走っていた才能の塊。

 ルヴィアに続いて二人目となった精霊。あまりに噛み合ったステータスによって傑出度が上がっていて、その力は最近ルヴィアの隣(準レギュラー)を陣取り始めたのに受け入れられるほど。ついにはリアフレを名乗り出した。

 《魔力飛行》で空を自由自在に飛び回りながら、発動補助を捨てた魔術火力特化の十二神器 《ティターニアリング》で敵の弱点に魔術を叩き込む、ルヴィアよりもわかりやすいプレイヤースキルの怪物。本人はオワタ式と自称するものの、彼女に攻撃を当てるのは非常に困難。というか不意討ちの範囲攻撃でもない限りほぼ無理。

 彼女があまりに楽しそうにプレイしているせいで、以前から親交のあったRTA走者の一部 (ゲームがうまい)がDCOを買ったらしい。




○ユナ/守崎(もりさき) 夕夏(ゆうか)

 トッププレイヤーの一人と呼ばれる精霊の《巫術師》。(比較的)胸が大きめなお淑やかな美少女。

 ミカンと比べるとヒーラー寄りで《植物魔術》の補助効果を活用する、こちらは神官(プリースト)タイプ。マルチターゲット能力に大きな定評があり、並なら二人が関の山なところで平然とパーティ全員を同時に強化してのける。得物は十二神器の錫杖 《ブロッサムクロージャ》。

 ルヴィアとは同い年で、大学進学にあたって上京してきた。仲良くなれたルヴィアとようやく現実世界でも一緒に遊ぶことができて幸せ。アルフレッドとジルには強いが、イシュカには弱い。対人相性がはっきりしているタイプ。

 いよいよ言動が限界じみてきている。ルヴィアは慣れているせいで平然と対応してしまい、指摘する者がいない……と思われていたが、最近になってただの可愛いもの好きだと判明。一時あったロリコン疑惑よりはマシだからと本人も否定していない。






○イルマ

 ベータ勢3人目の配信者。正式サービス開始と同時に配信活動を開始し、現在の登録者数は10万人。周りの規模が大きすぎて零細に見えるが、冷静に考えれば十分な視聴者数を持っている。和男子系のお狐様だが標準語。

 十二神器弄りの対象の一人で、唯装は魔導書の《百魔夜行全書》。戦闘単位での立ち回りやパーティ指揮に長けたブレイン的な人物。

 実力を認められながらも長らくギルドには入っていなかったが、ルヴィアがギルドを作ることになると何食わぬ顔で出てきて設立に関わった。《サークルプリズム》という名前は彼の案。




○チカ

 補助魔術を使いながら物理で攻める《物理型魔法剣士》の第一人者である人間の女性。ルヴィアより年上だが言動はやや幼げ。性質の合う《仙人》の進化方法を発見した張本人で、自身も進化を目指している。

 元々はイルマチャンネルの準レギュラーだったが、少しずつ出演頻度が減っている。イルマが何も言わずにルヴィアとコラボしたことに強く怒っていたこともあり、ルヴィアチャンネルとの掛け持ちへの移行を狙っているとかいないとか。




○スズラン

 イルマチャンネルの準レギュラーの立ち位置に収まっているエルフの刀使い。ちょうどルヴィアから魔術を引いて物理に特化したようなスタイルを持ちつつ、パーティメンバーの呼吸を読んで完璧な連携を見せる技能がある。

 元々はベータの中堅勢だったが、ルヴィアに強く憧れて本格的に前線を目指し始めた。その途中でイルマに拾われたのだが、その際の経緯もあってイルマがギルドに入らない原因になっていた。まだ面識が薄いにもかかわらずルヴィアへの好意はかなりのものであり、当のイルマが抜け駆けをした時にはそれはもう激怒した模様。






○イース

 《翼人》への進化を初めて獲得した中衛の槍使い。飛行能力を持つ純粋な物理職の先駆けであり、空を飛べる喜びを誰よりも噛み締めている女性。そのままの流れで《烏天狗》への進化を窺う。

 普通にしていれば普通の人だが、高頻度で妙な言動をするコメディアンタイプ。ただし普通に丁重に扱われた際には普通に振舞える点において芸人コンビとは異なる。






○アルフレッド

 最前線プレイヤーとしてそこそこの知名度を持つエルフの青年。ファンタジーRPGの主人公じみた容貌のブランに対して、こちらは乙女ゲームの攻略対象じみた王子様系。中身まで主人公チックなあちらと違い、こちらは中身は人間味溢れる普通の男子大学生。

 左手に盾を持った《細剣士》と、見かけの上ではなおのこと王子様っぽい。しかし実態は《パリィ》習得に失敗した多くの剣士たちの一人であり、性格や言動は取り繕うつもりがない愛すべき残念イケメン。裏でずっと《パリィ》の練習を続けており、最近ようやく実戦投入できるようになってきた努力の人。




○ジル

 最前線プレイヤーのひとりであるエルフの少年。どう見ても10代前半の紅顔の美少年という容姿をしているが、中身は大学生で声も低めのイケボ。なぜそのようなキャラメイクをしたのかは不明。

 体躯に似合わない大きな弓を的確に扱う《弓手》。アバターは子供だがステータスは普通に上がっているため、時折ミスマッチな絵面が発生する。クールな性格と堅い口調も相まって、ギャップ萌えとして一部で人気があるらしい。

 レベルは最上位層で実力も確かだが、自然に周囲を優先する性格が祟ってまだ《唯装》がない。ようやく自分が一段落ついたユナがこっそりマナに相談してダンジョンを探していることを、まだジルもアルも知らない。






○シルバ/リュカ

 一応トッププレイヤーに数えられるお笑い芸人。人を笑わせることに強い快感を覚える、クラスに二人くらいいたようなタイプの人間。笑いをこらえた相手にぞんざいに扱われると内心でガッツポーズをするタイプ。

 シルバは人間の槍使い、リュカは狼獣人の斧使い。どちらも同じ近接火力職だが、気が合うようでいつもパーティを組んでいる。攻撃力不足に悩むパーティと合流し、味方を笑わせながら敵を泣かせる辻芸人。

 実力は間違いないのだが、あまりのネタ臭からか彼らをトッププレイヤーと認めたくない層が一定数存在するらしい。万人にトッププレイヤーと認められるためには越えなければならない、ある意味わかりやすく高い壁。






○ゲンゴロウ

 攻略最前線に位置し、人によってはトッププレイヤー扱いをされることもある魔族の男性。ルヴィアの配信の熱心なリスナーのひとりで、愉快なコメントと多量の投げ銭によって実際に会う前からルヴィアに認知されていた。

 大盾と長槍を持ったタンク職で、攻撃力は最低限ながら守りに定評がある。戦闘面でもその他でもフットワークの軽さに定評があり、ついには自分から「雑ゴロウ」と名乗った。




○デンガク

 トップ弓使いプレイヤー。ルヴィアをして変人と称させるトリックスターで、ゲンゴロウに並ぶルヴィア配信の常連。文学に中途半端に造詣が深い。

 プレイヤーとしては最初期からの最上位勢で、満場一致で超優秀の評価を受ける。命中率が高い上にスキマ時間の使い方が上手く、狙った獲物はほぼ逃がさない。

 後進に対する面倒見がいい。時に自分から後方のプレイヤーと組み、必要であれば手厳しい意見や指導も躊躇しない。






○アーク

 後方にいた頃から一定の知名度を誇り、いよいよ前線へ追いついてきた猫獣人。種族はステータスだけで選んだそうだが、猫耳もなんだかんだで気に入っている。ソラとは恋人関係。

 プレイスタイルは《巫術師》、その中でも《陰術(デバフ)》寄り。相方であるソラがバフよりもデバフに相性のいい様子を見せたため、彼女に合わせて重点的に育てている。

 やや軽薄に見える言動をするが、チャラいのは口調だけ。実際は冷静に状況判断ができており、ルヴィアをして戦いやすいと言わせるだけのサポート能力を持っている。




○ソラ

 前線の中ではややレベルが低めなものの、プレイヤースキルもあってトップクラスの能力を持つ鬼の少女。アークの親友であるイアンの妹であり、人見知りながら彼にはよく懐いている。アークとは恋人関係。

 《DCO》では珍しい《拳闘士》。ナックルダスターを着けた拳を主軸に、空手の有段者としてのリアルスキル全開の体術で敵を吹き飛ばす。素手で触るのが危険、あるいは嫌な敵へ対抗するため、腰にはサブ武器としてメイスを提げている。

 人見知りでコミュニケーションが苦手だが、ルヴィアのように一度懐いた相手には問題なく話すことができる。




○イアン

 V1勢。魔族のタンク。ソラの実兄かつアークの親友であり、二人を引き合わせた人物でもある。二人に取り残されてひとりベータに落ちた不幸な人物に見えて、実の所親近者がベータに当たったおかげで労せず正式版第一陣の権利を手に入れた勝ち組。

 自分のいないところで妹が世話になったルヴィア相手には腰が低く、それが自分のせいだとわかっているソラにはその態度を煙たがれている。






○トール

 V1勢。中堅層に位置する高校生四人組のリーダー格。やや抜けたところある振り回され系男子。偶然ルヴィアとの面識を手に入れ、その指導によってレベルアップしている有望株。鈍感系主人公。

 本来はタンクだったが、ルヴィアの発案でアタッカーに転向。持ち前の思い切りの良さからくる攻撃力を活かせるようになり、最近火力強化のため武器種を変えた。




○ミリア

 V1勢。高校生四人組のまとめ役。自称「トールの保護者」。小悪魔系だがしっかり者。数千人がいるイベント会場でデートを決行する胆力の持ち主で、もはやトール狙いを周囲にも隠していない。

 後衛の魔術アタッカー。以前は普通に魔術を使っていたが、手数系の魔術のほうが得意だとルヴィアに指摘されて戦法を変更。火力効率が目に見えて上がった。




○クリフト

 V1勢。高校生四人組の常識人枠……と言いたいところだが、非常識人がいないため若干影が薄い。

 ヒーラーとしては元々いい腕を持っていたが、暇が多いというルヴィアの指摘で《陰陽術》を伸ばし始めたことにより貢献度が上がっている。




○ノノ

 V1勢。高校生四人組のサバサバ枠。歯に衣着せぬ物言いが印象的だが、それが許される相手や場を見極める判断が的確。

 手数型のアタッカーだったが、ルヴィアの発案によりトールとポジションを入れ替え。《パリィ》の上手い回避盾として頭角を現し始めた。






○ロウ

 最前線に混じるV1組で、狼獣人の少女。気弱系に見えるが、言う時は言うせいで時折実は最強疑惑が持ち上がる。

 体は小さいがSTRは高く、大盾を構えて攻撃を受け止めるタンク。普段は子犬系だが、戦闘に入ると目つきが変わる。その実力はデンガクに褒め倒されるほど。




○フィート

 最前線追いつきたてのV1組で、魔族の少女。快活で口数多め声大きめ、時にはネタも多用するムードメーカー。メイから親近感を持たれている。

 大きめの槍を自在に操る突撃系アタッカーで、後続のメンバーの把握と連携が得意。特にロウと組んだ時は、トッププレイヤーたちを唸らせるほどのコンビネーションを見せる。


 ──────────────────






 ─────Vtuberなど─────


愛兎(あいうさ) ハヤテ

 《バージョン1》から満を持して参戦した超人気Vtuberで、大手事務所《電脳ファンタジア》の中心人物のひとり。界隈に《DCO》を広めた第二の火付け役的存在であり、いま最も熱いVtuberのひとりである。現在の登録者数は170万人。

 DCO配信者用のdisconectグループ《幻双界Vtuberのつどい》の創設者にして、ルヴィアを引き込んだ張本人。それに飽き足らず、現時点で一万人以上の登録者を抱える配信者を全員引きずり込んでしまった。無邪気かつ天真爛漫に見えて、見かけより計算高いいたずらうさぎ。

 戦闘面はその愛らしさ極振りのような外見とは裏腹に、AGIに大きく寄せて手数で殴る兎獣人の《短剣使い》。一ヶ月をかけてプレイスキル面でもトップに追いついたばかりか、《双剣》を手に入れてさらなる活躍の気配。もちろんV1組最強筆頭候補。《サークルプリズム》所属。

 『人間さんと仲良くなるために高校へ通う、人懐っこいウサギの少女。たくさんの人間さんとお話がしたくて、不慣れな機械に手を出して配信活動をすることにした。出席番号いつでも一番、足も努力も一等賞!』




月雪(つきゆき) フロル

 第二陣として参入してきた《電脳ファンタジア》のVtuber。グループ内最強のゲームの腕前をもって二つ目の推薦枠を勝ち取った。デビュー一年足らずながら電ファンの代表格の一人で、各方面から期待される存在。現在の登録者数は約60万人。

 《DCO》の初期種族の都合上エルフとしてプレイしているが、本来の姿である《アルラウネ》へ進化することが当座の目標。《植物魔術》を上手く使った物理型魔法剣士の戦術はもしレベルさえあれば今からでも最前線で通用すると噂。ギルドは未所属。

 『妙に現代っ子なアルラウネの女の子。獲物不足で街に降りたはいいが、都会暮らしが楽しすぎて居着いた挙句そこらの人間よりも俗な言動をするようになった。ツルをも操る器用さで、花鳥風月才色兼備!』




大刀洗(たちあらい) (ともえ)

 《バージョン1》開幕と同時に参戦した、VRライバープロダクション《@project》所属の剣豪少女。ちんまい。かわいい。超のつくロールプレイ勢であり、どれだけ混乱しても古風な口調が剥がれることはない。現在の登録者数は約80万人。

 刀ひとつを武器に全てを撫で斬る清々しいスタイルの使い手であり、《DCO》に手を出すまではあくまで自称であった剣豪の二文字を本物にしてみせた猛者。ログイン時間で勝るハヤテほどではないにせよ、既に前線で活躍するほどの様子を見せている。《盃同盟》所属。

 『長い眠りから目覚めたばかりの、大昔の武家の娘。まだ現代の言葉遣いや生活に慣れておらず、今の世界を知るために配信を始めた。可愛いもの好きな一面もあり、ゲームセンターで見つけたぬいぐるみがお気に入り』




○リオネッタ=御厨(みくり)

 第二陣としての参戦となった、《@project》所属ライバー。愛称は「みくりん」。配信事故でも崩れていなかったことから素の口調疑惑がかかっている独特のアクセントと他にない雰囲気が人気で、現在の登録者数は約65万人。

 手先が器用で、自作の小さなぬいぐるみをSNSにアップしたり刺繍配信をしたりしている。ゲーム内でも《細工》を選択し、暴走のあまり初日にエルジュへ弟子入りを志願した。

 『大切にされたくるみ割り人形が自我を持った、自分も人形を作るのが好きな付喪神の一種。自作の人形を見てほしくて手を出したネットで、気づいたら配信にハマっていた。自分に厳しい努力家だが、熱中しすぎると周りが見えなくなるのが玉に瑕』




天津火(あまつか) カイ

 《バージョン1》第一陣として参入した、男女複合バーチャルバンド《アルターブルー》のキーボード担当。Vtuberとしての活動も行っているが、アーティストとしての音楽活動がメイン。最近になって急激に知名度が増しており、一般層からの知名度はハヤテを凌ぐ。

 配信の活発化のため事務所へソフトが提供された他のVtuberと違い、DCOは一般枠で購入した。戦闘職として積極的な攻略を行うつもりはないようで、《吟遊詩人》として後方で自分のペースで活動をしている。いずれはまだ参加できていない四人のバンドメンバーと合流して、幻双界でも活動するのが目標。






○ゴトー

 Vtuberではない。

 超が3つはつく有名ゲーム実況者。ルヴィアが憧れの対象に名を挙げていた、ゲームに関わる者なら知らない者はいない存在。「ゴ↑トー↓」と読む。現在の登録者数は約210万人。

 《DCO》では槍使い。常識外れの反応速度で多少ならゴリ押せてしまうゲームセンスの持ち主であり、持ち前の根気でレベルを上げてめきめき実力をつけている有望株。


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 ─────クレジュリ組─────


○トトラ

 ジュリアとパーティを組む魔族の少女。なのだ調の語尾をつけているRP勢。アバターだけ見れば幼女で声もあどけないが、プレイングはしっかりしている。

 ルプストの熱烈なファンであり、物理型種族の魔族で魔術を伸ばしているビルドは彼女をリスペクトしている。解禁早々魔銃使いに乗り換えた点も同じ。




○ウケタ

 ジュリアとパーティを組む魔族の男性。フルプレートメイルでがっちり固めたタンク職。

 こちらもRP勢であり、執事を意識した慇懃な言動を貫いている。姫騎士を名乗るジュリアとはよく噛み合う……かと思いきや、RPが完璧なウケタと頻繁に崩れたり剥がれたりするジュリアでは凸凹感が拭えない。






○イチョウ

 クレハガチ勢。クレハに憧れて始めたV1勢だが、《万葉》到達時点で既に追いついてクレハとパーティを組み始めた廃人。見た目の十倍喋る暴走機関車で、フリューのクレハ版。

 銀色のウェーブヘアを持つ狐獣人で、クレハをサポートするため弓と《治癒術》を両方修めている猛者。可愛らしい正統派な見た目だが、大半の発言の語尾に「っ」か「!」がつく。

 クレハには完全に飼い慣らされている。




○タラム

 クレハとパーティを組むエルフの青年。メガネ男子。クレハについて行っているということもあり実力は確かで、ルヴィアの本気にもある程度合わせることができる。

 吟遊詩人志望。男性では最有力の精霊候補で、《歌唱魔術》に加えて《陰陽術》と《闇魔術》まで伸ばしているマルチプレイヤーである。唯装は《墓守の白骨弓》という弓だが、特殊アーツでは竪琴のようにも使う。






○シリュウ

 クレハとジュリアの祖父にして師匠。現実での技量は超人的なものがあり、剣、槍、弓と一通り扱える。ゲーム内での主武器は拳。それどころか農業。

 当初はVRに慣れるのに時間がかかっていたが、慣れてからは持ち前の技術でレベルをある程度覆しながら加速度的に強くなっている。その実力は同レベル状態なら魔術禁止のルヴィアと互角に渡り合えるほど。

 参戦タイミングでは第一陣にあたり、妻も一緒にプレイしている。


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☆生産職プレイヤー


○ガイン

 最近になって《露店広場》から夜界の街 《フィーレン》へ移転したトップ《鍛冶師》。豪快な性格のドワーフ男性で、定期的に新発見をして界隈を驚かせる。軽金属装備の軽量化や武器強化システムの掘り下げは彼の功績。

 従来のMMOの頃からクラフター一本だったが、VRMMOに参入するにあたって人一倍クラフトのリアリティを期待していた。嬉々としてハンマーを振っているあたり、《DCO》の生産システムはお眼鏡には適った様子。






○クリヌキ

 《露店広場》のトップ《木工師》。ガインに比べると新しいことを暴いていく性質ではないが、純粋に性能のいい品を量産することに長ける。

 住民客が来るようになってからは家具なども作れるようになり、楽しみが増えたと喜んでいる。カナタやパリィ志望者と同様、ルヴィアに実利的な感謝を色濃く持っている一人。






○エルジュ

 《露店広場》のトップ《細工師》担当。水色髪の子うさぎで、ルヴィアよりも歳下。コミュニケーション能力に秀でた子犬系で、配信登場時は一分足らずでリスナーを虜にした「純粋にいい子」。

 手先が器用で、デザインセンスがいい。細工を選んだ理由は「宝石屋さんになってみたかったから」。ついに宝石が手元に入ってテンションがうなぎ登り。

 性質上最近のルヴィアとは接点が多く、念願の宝玉を持ち込んだことで崇拝の気配が見え始めている。それはそれとして悪戯に協力はする。






○ハイム

 《露店広場》のトップ《錬金術師》。あがり症気味な人間の青年。カメラの前では上手く話すことができないが、カメラさえなければルヴィア相手にも普通に話せるためコミュ難というわけではない。

 主に素材生成を引き受ける《錬金術》の性質上、近くにいるクラフターとの仲は良好。集中すると周りの声が聞こえなくなるタイプ。






○ホーネッツ

 《露店広場》のトップ《裁縫師》。楚々とした外見からの落差が売りの、お調子者な猫獣人の若奥様。茶目っ気のある性格だが実力は確かで、ルヴィアの新衣装 《オーバーチュアクロース》を縫い上げてVtuber扱いする視聴者たちを満足させている。

 ベータ特典として配られた正式版ソフト譲渡権を夫に渡し、ようやく夫婦揃ってのゲームプレイを始めた。しかしゲーム内では会ってすらおらず、彼女の夫が誰なのか誰も知らない。

 服を渡すと恥じらいつつも喜んでくれるルヴィアに味を占めたのか、撮れ高提供を口実にコスプレ衣装を押しつけるようになった。リスナーからも大好評で、「ホネキ」の愛称で親しまれている。正規の新衣装も作成中。






○コシネ

 《露店広場》に構えるトップ《料理人》。《DCO》に仕込まれた高性能な味覚エンジンをフルに使い、様々な料理を作り上げて販売している。その腕前は舌の肥えたルヴィアを満足させ、家族にも食べさせたいと言わしめるほど。

 料理を趣味とした大衆食堂の娘で、好きなだけ作れる上に作り置きが利き、細かいことも考えなくていいVRMMOの《料理》はお気に入り。

 クラフター組の中ではバージョン1突入で最も恩恵を受けた人物。単純に食品素材が大きく増えたことで、最近はレシピ研究が止まらない。

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『Dual Chronicle Online Another Side 〜異世界剣客の物語帳〜』

身内による本作サイドストーリーです。よろしければご一緒に。

『【切り抜き】10分でわかる月雪フロル【電脳ファンタジア】』

こちら作者による別作となっております。合わせてお読みいただけると嬉しいです。


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