みさちゃん
今日も煩わしい授業がすべて終わって、みんな部活動や帰宅の準備をしています。
俺は帰る支度をしながら大好きな美咲を見ます。
美咲の友達の悠音ちゃんなんかはみさちゃんと呼んでいるので俺もみさちゃんって勝手に呼んでます。
みさちゃんは小柄で可愛くて髪は肩くらいまで。
一目ぼれで好きになって早1年、緊張して声もかけられないけれどみさちゃんを見ているだけで毎日幸せなんです。
だけど最近、みさちゃんに彼氏ができました。とてもショック。俺の天使のみさちゃんを奪うやつは許せないのです。
美咲「ちーくんっ!今日はどこにデートしに行く?」
千明「美咲はどこかいきたいところはないのか?」
美咲「うーん、今日は...」
俺は会話を聞くのを辞めました。虫唾が走ります。
そんな時、友達の川奥君が話しかけてきます。
「お前受け入れろよ、彼氏できたんやからさ」
受け入れる?は?って感じです。受け入れられるわけないだろ?って。
みさちゃんを好きな気持ちは彼氏よりも強いんです。俺はそう確信しています。
「帰ろうぜ、空並」
川奥君はそう言いますが今日はまっすぐ帰りません。
「あああぁ、今日はみさちゃんに着いていく。みさちゃんは俺を置いてかないの」
「はぁ?それストーカーやん。やめとけって。彼氏できたのにいつまでも一人で引きずって本間に哀れやな。もう一人で帰るからな」
はいはい、勝手に言っとけ。そう心の中で思います。はぁ川奥といるとほんと病みそうです。
「あ、待ってぇみさちゃん」
川奥と会話していたらみさちゃんが行ってしまいました。川奥まじ恨みます。
そうして俺は放課後のみさちゃんデートに着いていくことに。
この日から俺は越えてはいけない一線を越えてしまったのかもしれません。
一方そのころ
「はぁぁ><美咲先輩のデート!今日はこのカメラでキュートな美咲先輩を撮るんだ!!」
意気込む方がもう一人。美咲先輩大好きな写真部の葵ちゃんです。
中学の頃同じ部活だったとか。
そんなわけで一組のカップルとそれを囲う二人のストーカー。
そんな四人が波乱を巻き起こしていく。そんなお話。