修繕と言う名のリノベーション
「……そういうわけで、本当に心の中が読めるというわけではありません。偶然神託が降りてきただけなんですよ。何と言っても、私はアルターヴァルト王国の神子ですからね。神様がよい人財を採用できるようにと情報を教えてくださったのですよ、きっと!」
俺は心を読めるという能力について、やはり皆に説明するのは憚られるなと思い、そういう神託が下りたのだと説明することにした。こういうときに神子という肩書は役に立つ。
「そのような個人的な事情で神託が降りたという話は聞いたことがないのだが……」
クレーマンはそう言いながら、ちらりとノーラのほうを見る。彼女がオラーケルの里の元巫女だったことを知っているのだ。
「いえ、明らかに巫女個人に向けた神託がたまにあるのも事実です。ただ、それについては本当に個人的な内容になりますので、他所に出さないようにしているだけで……」
そのように魔力メモパッドに書いてノーラがクレーマンに伝える。その内容を見てクレーマンが「そのような神託もあったのか……!?」と驚いた。オラーケルの里も神託の全てを伝えていたわけではないらしい。まぁ、明らかに巫女個人に向けた神託なんて、周りが知ったところで意味が分からないだろうからな。
ともかく、ノーラの証言で俺の説明に信憑性が出てきた。
「ふむ、何とも都合の良いことだな。だが、アサヒナ辺境伯が神からの神託を一身に受ける身であることは私も聞いている。……とはいえ、なぁ?」
「そうですな……。まだアサヒナ辺境伯から『相手の心の中を読める特技を持っている』と言われたほうが納得できますな。流石に神託があったかどうかは我らには分かりませんが、心の中を読み取れる能力があるかどうかは試しようがありますから」
ユリアーナの言葉にクレーマンが答える。そう言われると、そうかも知れないが、俺にとってはユリアーナやクレーマンに納得して貰えるかではなく、アメリアたちに心の中を読める能力があると思われるのを避けられるかということのほうが重要なのだ。
新しく仲間に加わったノーラとレーナとレーネの三人を除いて、アメリアたちは俺の事情を知る者たちである。俺が神から神託を受けてペールマン以下不採用とした者の情報を知ったと言えば、世界神(母親)がそのような情報を神託として俺(息子)に伝えたのだと信じてくれるはずだ。
「ノーラさんの言う通りです。私も個人的な神託を頂くことはよくありますから。そういうことですので、ユリアーナ様もご納得頂けると幸いです。まぁ、ご納得頂けなかったとしても、私にはどうしようもないのですが……」
「うむ……。それでは、この件についてはそういうことにしておいてやろう。クレーマンもそれで良いな?」
「……承知致しました」
何か気になる物言いだが、ユリアーナとクレーマンが納得してくれたのならよしとしよう。まぁ、今回はノーラがフォローしてくれたおかげだけど。今度何かお礼をしないとな。
「それで、このあとはどうするつもりだ?」
「はい。このあとは頂いた屋敷に早速向かいたいと思います。使用人もまだ準備に時間が掛かるでしょうし、先に屋敷の内部を点検して不都合があれば修繕しなければなりませんから」
「うむ、よかろう。しっかりと点検すると良い。何か問題があれば私に報告してくれれば対応しよう。ところで、修繕と言っていたが、其方が屋敷を修繕するつもりなのか?」
「もちろんです。こちらの屋敷はまだ確認しておりませんが、帝城の設備を見ている限り、私が求める生活水準に達していない可能性が高いです。屋敷の中をより快適に、そしてより便利に改造するつもりです。そう、私の魔導具でね!」
ガタッ!
急に椅子を動かすほどの勢いで立ち上がったのは誰でもないライナルトだった。そういえば、魔導具が好きだったんだよな。
「私にはハルトの魔導具を愛でる資格はないかもしれない。だけど、屋敷での生活を快適に、便利にするという魔導具には非常に興味がある! どうか、私も屋敷に同行させて欲しい!」
そう言ってライナルトが勢いよく頭を下げた。うーん、俺は別に構わないけど、ユリアーナはどう思っているんだろう? 俺はユリアーナに視線を向けた。うん、悪い顔して笑ってるよ。
「それでは、ライナルトにはアサヒナ辺境伯の屋敷にこれから備え付ける魔導具を検分し、帝城にも採用すべきものがないかを見定める役割を命ずる。思う存分検分してくるが良い!」
「ははっ!」
こうして、ライナルトが俺たちに同行することになった。別に構わないけど、これって帝城にも魔導具を設置して欲しいっていう相談が確実に来る流れだよね? 別にいいけど、有料だからね?
そんなことを思いながら、ひとまずは俺の心を読める能力は隠し通せたようだし、早速屋敷の確認に向かうことになった。
現在屋敷には中に誰も立ち入らないよう見張りの騎士がついているらしく、中に入るのに必要な書類をユリアーナから受け取る。これを騎士に見せれば屋敷の中に通して貰えるという寸法だ。まぁ、ライナルトが同行してくれる時点で中に入れてもらえそうだけど。
ちなみに騎士たちは今日採用した使用人たちが屋敷に到着するまで警備をしてくれるらしい。今回採用した使用人の中に護衛役は三人いたのだが、どう考えても人数が足りていないと思う。これについてもユリアーナに相談するしかないな。
そんなわけで、帝城で馬車を用意してもらい、屋敷へと移動することになった。俺とライナルトは同じ馬車で、アメリアとカミラとヘルミーナにノーラの四人組と、アポロニアとニーナにレーナとレーネの四人組の、計三台の馬車で移動する。セラフィはいつも通り俺のアイテムボックスの中だ。
さて、新しい屋敷はどんなところだろう? と期待して馬車に乗り込んだのだが、辿り着いた場所は帝城の隣の敷地だった……。
「そうか、元公爵家の屋敷だから……」
「もちろん、帝城に最も近い屋敷になるよ」
つまり、ユリアーナやライナルトとはお隣さんということだ。とはいえ、敷地が広過ぎてお隣さんという感覚は持てないかもしれない。
門の前に立っていた騎士に書類を渡すと、騎士たちが驚きながらも屋敷に入れてくれた。まだまだ帝国では名が売れていない新米の貴族だから驚いたのだろう。いや、それとも俺が若いから見た目で貴族家の当主と分からなかったのだろうか? そんなことを考えているとライナルトがクスリと笑いながら話し掛けてきた。
「ハルトが辺境伯になったせいだよ」
「どういうことです?」
「突然現れた救国の英雄が、帝国で辺境伯の貴族位を得たというだけで十分な英雄譚だからね。それに元公爵家の屋敷を賜ったんだ。皆、すごいことだと驚いているんだよ」
「あぁ、なるほど」
確かに、突然現れたエルフの子供が帝国を危機から救い、辺境伯なんていう高位の貴族位を与えられたというのは、例え俺がアルターヴァルト王国とヴェスティア獣王国で伯爵位を得ていた貴族だったとしても英雄譚のように周りは受け止めるのだろう。
それに辺境伯なんてそうそう誕生する貴族位ではない。基本的に陞爵するなら同じ位階の侯爵位になることが多く、辺境を任される貴族は位階が高くない貴族であることが多い。良くて伯爵位だろう。そんな中、政治に関わるつもりがないからという理由で侯爵ではなく帝国で唯一の辺境伯となったのだから噂の的になるのも仕方がないことかもしれない。
それに加えて、謀反を起こして打ち倒された元公爵家の屋敷を賜ることになったのだから、驚かれるのも仕方のないことだろう。普通なら、同じ位階の侯爵家の屋敷を与えられるのが通例といえるからだ。俺はその辺り特に気にしないので何とも思わないが、周りには気にする者もいるんだろうな。
「それに、救国の英雄に対してこの曰く付きの元公爵の屋敷が褒美として与えられたことに驚きと戸惑いがあるという話も聞くけれどね」
「あぁ、そういうのもありますか……」
一応、俺はこの度の帝国の危機を救った英雄として祭り上げられているわけで、そんな俺に対して謀反を企てた元公爵の屋敷を与えるなんてルードルフは救国の英雄を無碍に扱っているのではないか、などという噂もあるらしい。これは俺のほうからそういう噂を消すように動いたほうが良いのかもしれないな。ちょっと面倒だけど。でも、それを進めるにしても、屋敷に頼りになる執事長は必要だなぁ。
そんなことを考えていると、いつの間にか屋敷の前に到着した。
玄関の前に馬車を止めて屋敷を確認するが、ヴェスティア獣王国の屋敷よりも遥かに大きい。そして、眺望の良さだ。帝都ヴァイスフォートの貴族街は小高い丘の上にある。その一番上に帝城があるわけだが、その隣にこの屋敷はあるわけで、海のほうに視線を向けると帝都を港まで含めて臨むことができる。素晴らしい景色だ。
そして、屋敷の周りを囲むように造られた庭園も見事なもので、どこか気品が感じられる。ここがあのツェーザルの屋敷だったとは思えない。意外と趣味は良かったようだ。
正面から見ると大きな屋敷が圧倒的な存在感で目立つのだが、その後ろに使用人の居住区が設けられており、少し離れたところには客人向けと思われる幾つかの小さな屋敷の他、井戸や厩舎、作業小屋などがあるようで、構成としてはヴェスティア獣王国の屋敷を少し豪華にした感じに見受けられる。そういえば、あそこは旧侯爵邸だったなと思い出した。
「では、早速屋敷の中を見ていきましょう!」
そう言って、俺が先頭で屋敷に入ると、俺の後ろにライナルトが続き、その後ろにアメリアたちが続いたのだった。さらにその後ろからは屋敷の警護に当たっていた騎士たちも三人付いてきた。恐らくは、俺たちが屋敷のなかで何をするのか監視するつもりなのだろう。既に屋敷の所有権は俺に移っているので、付いてくるなと命令することもできるが、彼らに聞きたいことも出てくるかもしれないし、特に気にしないことにした。
そうして二時間ほどかけて屋敷内をくまなく確認すると、だいたいヴェスティア獣王国の屋敷と構成は変わらないことが分かった。まぁ、そんなものだろうと思っていたのだが……。少しだけ違うところがあった。流石に騎士団も気付いているとは思うけど、もしも見逃していたりしたら問題だし、確認してみよう。
「あの、執務室に隠し扉があるようですけど。これって、騎士団も把握されていますよね?」
「は、えぇっ!?」
「一体どこにあったのですか!?」
「アサヒナ辺境伯様は既に内部を確認されたのですか!?」
騎士たちが急に騒ぎ始めたので少し驚いた。どうやら、執務室で見つけた隠し部屋は騎士たちに確認されていないものだったらしい。これは少々面倒くさいことになったかもしれないな……。
とはいえ、今更説明しないわけにもいかない。仕方がなく俺は執務室に向かうことにした。その様子をライナルトは興味深そうに、アメリアたちはまた俺が何かやらかしたという表情で見てくる。
いや、俺は何もしていないのだけど……。
執務室に着くと早速部屋の中に入り、隠し部屋のある場所の目の前までやってきた。目の前にあるのは見た目には何の変哲もない、ただの本棚である。だが、そこに並べられた本の中で一冊だけ埃を被っていない本があった。これは子供の俺の目線の高さに並べられていたので偶然気づくことができたのだ。
その本に片手を掛けて、皆に説明する。
「これから詳しく調査してみないことには詳細は分かりませんけど、ほら、この本棚のこの本だけ違和感がありますよね? 被ってる埃が少ないというか。恐らく、この本をこのように前にずらすと……」
ガコッという音とともに、僅かに本棚が手前にずれた。中から僅かに空気が漏れ出る。そして、本棚を右側に少し力を入れると、ズズズっとずれて目の前に暗いスペースが現れた。その中を光魔法で小さな光の玉を創り、それで中を照らしてみると、本棚の奥から隠し部屋へと続くであろう階段が出てきたのであった。
「「「おおっ!?」」」
騎士から驚きの声が上がる。
「流石はアサヒナ辺境伯様です! まさか、このような隠し部屋まで見つけてしまわれるとは……」
「ここはまだ未調査で間違いないよな!? こんなところに隠し部屋があったなんて……」
「あぁ、これは大変な発見だ。俺は先に帝城に報告に向かうことにする。応援を呼んでこよう!」
そう話して、騎士の一人が執務室を出て行った。応援を呼ぶそうだ。
「まぁ、騎士団の方たちも時間を掛けて探せていれば確認をしていれば見つけられたと思いますよ」
「その辺りは陛下のご指示によるものですので、私からは何とも言えませんが……。ともかく、アサヒナ辺境伯様には誠に申し訳ございませんが、まだ調査を終えていない隠し部屋が見つかった以上、この部屋はこれより騎士団によって一時的に立ち入りを禁止させて頂きますので、その点ご了承下さい」
「まぁ、そうなりますよね。とはいえ、執事室が解放されるまで何もしないわけには参りませんので、この執務室以外の部屋については立ち入りを許可して頂きたいのですが、よろしいですか?」
「ふむ。まぁ、執務室以外でしたら問題ないでしょう。もしも、他の部屋でも隠し部屋など何かローラント元公爵の謀反や不正に関わる情報が見つかった際にはご報告を頂けますと幸いです」
「もちろんです。それでは私たちは他の部屋を回らせて頂きますね」
「はっ!」
こうして、屋敷の執務室は俺が見つけた隠し部屋の調査が急遽行われることになり、先ほど帝城へと応援を呼びに行った騎士が十名近くの騎士団員を引き連れて戻って来た。前回の調査で隠し部屋を見つけられなかったことで調査を行っていた騎士団の団長がルードルフからお叱りを受けたらしい。騎士団も本当に大変だなぁ。やっぱり菓子折りを持って挨拶に伺わなければならないな。
隠し部屋の調査は二、三時間ほどで終わった。どうやら、書類や証拠の押収のみに終始し、詳細については帝城の騎士団の本部に戻ってから調査を行うらしい。どんな証拠が見つかったのか興味本位で騎士に聞いてみたところ、フェリクスから「何か」を無事に得られたという内容の手紙、リーゼロッテから「何か」の取り扱いについて気をつけるように書かれた手紙、そして他の貴族たちからのフェリクスの謀反に協力する旨が書かれた手紙などが見つかったのだという。
現時点では「何か」が何であるかは不明だが、恐らくは『魔王の力』に関係するものではないかと推測できるそうで、これはフェリクスの謀反にリーゼロッテが直接関与していた証拠になるのではないか、と話していた。俺もフェリクスとリーゼロッテの手紙の内容については気になるが、これらは重要な証拠物件でこれから騎士団で厳重に保管され、調査されていくことになるということで直接確認することはできなかった。
それにしても、何故そのような手紙を大事に取って置いたのだろうか? 読み終えたあと処分しても良かったはずなのに。少々気になるが、ツェーザルが死んだ今となっては真相は闇の中だ。
ともかく、それらの重要な証拠を集め終えた騎士たちは俺に御礼を言って屋敷から去っていった。
まぁ、何日も立ち入り禁止になるのではなく、証拠物件の押収に掛かった二、三時間だけの立ち入り禁止であれば俺も文句はなかった。そして、その間に俺は他の部屋を回り、そこに必要な魔導具という名の生活家電を次々に設置していったのだった。
これから帝国での活動拠点になるのだし、俺たちの身の回りの世話をしてくれる使用人たちにも快適に生活してもらいたいという思いで、まずは屋敷内の廊下や全部屋の各所にはスイッチ一つで点灯する照明器具を設置していった。基本的には現代的なシーリングライト風にしてあるが、シャンデリアがあった場所はシャンデリア風の見た目にしておいた。
もちろん、各部屋に空調設備とエアコンを完備している。暖炉はオシャレなので残しておこうかと思ったが、見た目だけのインテリアに代えてしまった。キッチンは上下水道を完備したシステムキッチンに変更し、業務用の冷蔵庫や冷凍庫も設置した。もちろん、大型のオーブンレンジも用意しておいた。
浴室は皆で入れるほど広かったが、ここも改造してジャグジー付きにしておいた。もちろん、ボタン一つでお湯張りもできるし、保温機能や追い炊き機能も付いているし、温泉のように洗い場にはシャワーも備えている。もちろん、トイレも温水洗浄便座を備えたものに切り替えた。
主に使用人が使うだろうランドリールームには洗濯機や乾燥機をそれぞれ十台設置し、ついでにアイロンやアイロン台なども用意し、最後に掃除機の類などを設置しておいた。その他必要になりそうなものは思いつき次第用意すれば良いだろう。あぁ、インターホンは必要だな。あとで対応しておこう。
そんな魔導具を創造しながら屋敷に設置していく様子(といっても、部屋を魔法で改造しているようにしか見えないだろうけど)を慣れた様子で見て回るアメリアたちと、慣れない様子で驚きながら見て回るノーラとレーネとレーナの三人の対比は少し面白かった。特に、レバーの上げ下げで水が出たり止まったり、スイッチのオンオフで灯りが付いたり消えるのを何度も試していて、見ていて可愛いなと思ったりした。
ライナルトはそれらの全ての魔導具を実際に使用してみて「これはすごい!」「これは便利だ!」「これは帝城にも欲しい!」などと感嘆の声を上げていた。一番興味を引いていたのはジャグジー付きのお風呂だった。
「是非ともこれは帝城のお風呂にも用意したい!」
まぁ、気持ちはわかるけどな。でも、俺の家のお風呂に勝手に入ろうとしないでほしい。皆でライナルトが風呂に入ろうとするのを止めて、今回は足湯を体感してもらうだけに止めてもらったけど。まぁ、足湯は気持ちよかったよ。
そうして、屋敷だけでなく使用人の居住区と客人向けの四つの小さな屋敷にも全て同じ水準で魔導具を設置していったのだが、終わる頃には「帝城にも同じ魔導具の設置をお願いします!」とライナルトから頭を下げられたのだった。
ライナルト曰く、「使用人たちですらこのような便利な魔導具が溢れた屋敷で生活できるのに、皇族である私が不便で魔導具のない生活を送るなんて考えられない!」とのことだった。
「まぁ、ちゃんと費用を頂けるのならいいですよ」
「本当に!? やった! ありがとう、ハルト!」
魔導具の費用はもちろん、工賃も頂きますよ? 辺境伯ともなると人月単価は高いはずだ。いや、同じ位階の侯爵位の貴族が帝城で働くにあたって貰っている月給が幾らなのかは知らないけど。ダウム男爵が金貨十枚と言っていたから、それ以上は請求してもいいかな。まぁ、魔導具の価格に比べれば誤差の範囲の金額になりそうだけど……。因みに、費用は帝国の皇族に割り振られた予算から出るらしい。それって血税だよな? あまり吹っ掛けないようにしようと思った。
そういえば、最後に執務室にも照明器具やエアコンを付けないとな。騎士たちが去ったので今なら入れるはずだ。隠し部屋も今後何かに活用できないか検討したいところだ。そんなことを思いながら、俺は皆を引き連れて再び執務室に戻ることにしたのだった。
いつもお読み頂き、ありがとうございます。




