休日が暇 能美さんの場合
ここに能美さんという人がいる、この人はなかなかいない才能をもっているそれは人から好かれるという才能である、では能美さんの日常を見てみよう
「あー休日暇だな、ちょっとネットで暇の潰し方見てみるか、なるほど散歩がいいんだなよしやってみるか」
能美さんは河川を歩いた、その日はとても天気がいい
「確かに天気がいい日に外を歩くのは気分がいいな、しかし疲れるし帰ったらまた暇だからな」
すると前から散歩している女性が歩いてきた
よし、声をかけようチャレンジする事が大切だ
「こんにちは」
「こんにちは」
「今日はいい天気ですね」
「ええ、本当ですね」
「ここらへんはよく歩くんですか」
女性から話をふってきた
「いえいえ、今日初めて歩いてみたんです、天気がとてもよかったので」
「そうなんですね、私も久しぶりに歩いてみたんです、なんか気が合いますね」
「そうですね、偶然ですね(笑)」
「せっかくですからちょっと歩きませんか?」
「ええ、いいですね」
能美さんはしばらく談笑していた、すると後ろからジョギングしている女性が走ってきた
よし俺も少し走るかな
「能美さん、いきなり走り始めてどうしたんですか?」
「ちょっと走りたくなってきちゃって」
そして能美はその女性に話しかけた
「今日はいいランニング日和ですね」
「ええ、確かにそうですね、よく走られるんですか?」
「いえ自分は今日が初めてなんです」
「それにしてはフォームがしっかりしてますね(笑)」
「ありがとうございます」
後ろから犬と散歩しているさっきの女性も走ってきている
「これからちょっと一緒に歩きませんか?」
「ええ、いいですよ」
そして能美の後ろには犬、散歩している女性、ランニングしている女性という隊列が出来ていた。
すると前からおばあさんがやってきた
「姉さん、こんにちは今日は散歩日和ですね」
「ええそうね、本当にいい日ね」
「よかったら今日暇なんで、姉さんの家掃除させてください」
「ありがとうね、じゃあ頼もうかしら」
そして更に隊列が長くなり、全員がそのおばあちゃんの家に入った
そして皆で掃除をした
「なんか気分がいいね」
「そうだね」
みんないい笑顔をしている
「ではもうこれくらいで僕は帰りますね」
「ええ、また今度」
そういってみんなと別れた
「うーん今日はなんか充実していたな、ん?なんか気配がするな」
後ろを振り向いてももう夜なのでよく見えないまあいいか
部屋に帰ってきた
「あーちょっと疲れた、寝ようかな」
「ん?やっぱり気配がするな」
そう思って玄関ののぞき窓を見てみた
するとさっきの犬と散歩の姉さんとジョギングの姉さんとおばさんが隊列を組んで1列で並んでいるのである
「ええ、なんでついてきたんだろう」
そして扉を開けようとしたら、ざざと音がしてどこかに行ってしまった音がしたそれ以降、扉の前にその人たちが来ることはなかった
「なんかもう会いたくないし、あそこ行かないでおこう」
濃すぎる才能はこういう事も発生させてしまったのだった。