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第39羽 Bランク




いつにも増して晴れ渡った空、爽やかな朝だ。もちろん昨日食べた霜降りブカウ肉にそんな効用はないが、心が満たされていると世界が変わって見える。



ミツキの件はひとまず保留しておいて、今日は昨日のテラムス遺跡探索の続き、グランドレオの討伐に出掛ける。階層主は一定時間で復活するらしいが、昨日倒したレイドパンサーまではほぼ何の苦労もなく突破できるだろう。その先もあの感じなら20階層は大丈夫だろう。


冒険者ギルドでクエスト受注してテラムス遺跡に出発ーーー




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


テラムス遺跡 5階層



「うわ、もう復活しているよ……」

昨日倒したレイドパンサーだが、早くも産まれてきている。



「どうせなら仲間にしておくか?」

「そんなこと出来るの?」

「あぁイアドの契約魔法でモンスターも仲間に出来る。ライトもそれで仲間になった訳だしな。」

『その後に一緒に闘って本当の仲間になった訳だけどな』



取り敢えずステータスだけでも見ておくか


レイドパンサー

レベル 32 ランクC


HP 231/231

MP 56/56


攻撃 185

防御 142

魔攻 113

魔防 123

敏捷 132


何というか微妙なステータスだな……仲間になっても足でまといなら必要ないし、そもそもこの敏捷ではオレたちの移動速度に連いて来れないからな。



「やっぱり倒そう。ルナさんやっておしまい。」

「はーい。」



敏捷は最低でも200は必要だな。今後モンスターを仲間にする時のボーダーラインに設定しよう。同じCランクでもやっぱりライトは優秀だ。などと考えている内にレイドパンサーは跡形もなく消えた。もうこのパターンも飽きてきたが相変わらず凄まじい攻撃力だな。



今のステータスから考えると仲間にするモンスターは最低でもBランク以上は必要そうだ。グランドレオはBランクだからステータスによっては後日、契約に来ることも検討しておこう。





15階層を越えた辺りでルナ無双も終わりを迎えた。それでも大したピンチはないが、流石にルナ1人では厳しいといった感じだ。敵の強さ自体にそこまで大きな変化はないが、連携が上手くなって来た。時間差をつけて攻撃する事で味方同士の隙をなくしたり、逆にチャンスと見れば総攻撃を仕掛けてくる。



ルナも捌ききってはいるが、やり辛そうだ。

こんな時こそサポートするのがオレの役目だ。


オレの魔法弓とライトの光魔法とで援護。この階層程度であれば越境弓撃ゲーティングアローで急所を狙えば倒せるようだ。


仕留めきれなくてもルナが立て直す隙を作れば充分。数さえ減ればMP消費も意識しながら叩ける。ライトは地力が違うので関係なくバッサバッサと切り進んで行く。


ルナの陰に隠れがちだが、アイツも優秀なオレのパートナーだ。



攻略スピードは落ちたものの、大きな問題もなく19階層も終わり、20階層へと繋がる階段が目の前だ。ダメージというダメージは受けていないが念のため天使の抱擁で全員を回復。オレ自身はMP回復薬を使用。


オレのMPを使い切るような敵とは戦いたくはない。階段の中腹まで登った所で悪寒が走る。



「これは……」

「うん、かなりやるね。」


サファからはある程度の情報は聞いていたが実際に間近まで来てみると良く分かる。今までとはひと味違いそうだ。




『正直言ってオレより強いぞ。』

「あぁ、流石はBランクと言った所か。」


ルナが居るから負ける気はしないが、これに慣れてしまってはダメな気がする。


絶対的なエースがいるのは安心感がすごい。精神的にもパーティを強くするようだ。




空間魔法の索敵範囲外に居るため現時点での情報魔法による鑑定も不可能。


サファ先生の図鑑的情報とオレたちが感じ取った雰囲気が事前情報。実際のステータスは視認して直ぐに共有しないとな。



Bランクモンスター。ライトよりも格上の相手。そもそもオレだけであれば20階層に到達する前にやられていただろう。だが心強い仲間がいる今ならきっと勝てる。3人でBランクになろう。




「行くぞ。」


20階層に到達。辿り着いた部屋には巨大な獅子が鎮座する。全長は3m程。額には魔石が埋め込まれている。これまでのモンスターとは迫力、威圧感ともに桁外れである。唸り声が聞こえてくるが、あちらから仕掛けては来ないようだ。



好都合だ。今の内に情報魔法で鑑定を…



「ミヤビ危ない!!」

「へ?」






それは一瞬の出来事だった。鑑定をしようとサファに意識を移した瞬間、オレの足下から幾本もの岩で出来た槍が飛び出して来た。ルナが咄嗟にオレを庇って突き飛ばしてくれたお陰で何とか凶刃から逃れる事が出来た。



「ルナ助かった!」

「うっ……」



砂煙が晴れ、オレの目に飛び込んで来たのは全身をズタズタに引き裂かれ血を流したルナの姿だった。



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