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第27羽 担当者

換金を終えたオレはレシッドさんのお店にダッシュで向かった。


いつもよりかなり遅くなってしまったので開いているのかが心配だ。まだ店に明かりは付いていた。


「良かった。間に合った。」



「今日も来たの?もう終わりだよ?」



「ごめんなさい、矢と防具だけ売ってください。」

「昨日買った防具が何でこんなにボロボロ?」

「ちょっと強い敵と戦って…」

「よく生きてたね。」


本当に閉店間際ではあったのだが、レシッドさんは時間外でも対応してくれた。いつも気怠そうな態度の彼女も仕事は真面目らしい。


それよりも時間外に働かせて本当に申し訳ない。明日からは早く切り上げて帰る事にしよう。


ズタボロになったレザーメイル、レザーグリーブは新調して矢は少し多めに買う事にした。それでもまだお金には余裕があるので今度新しい防具を買いに来る事にした。



明日の準備を終えて、宿に到着する。昨日よりも更に疲れが溜まっている気がする。夕食は美味しかったが何を食べたのかあまり覚えていない。


HPもMPも本当にギリギリの状態だったのだ。明日からはライトも戦闘に加わってくれるのはかなり大きい。だいぶ負担が減るだろう。それに…




「パーティメンバーも増えた事で回復魔法を覚えようと思う。」


『『『『異議なーし』』』』


『それではアユカを呼ぶとしましょうか。』



回復魔法を司る精霊。白い翅の蝶アユカが現れた。

『アユカですわ。今までも周りで見守っておりましたが、これからは傷付いたものは私が癒して差し上げますわ。』


契約紋に白が加わった。これで6色になった。慣れて来てしまったが、だいぶカラフルなので日本人の感性からすると中々厳しいものがある。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翌朝、昨日から始めた朝練も続けていく。

朝は静かで集中しやすく、体力も有り余っている。まさにトレーニングには最高の時間だ。昨日の渓谷でのクエストでレベルも上がり、弓自体の威力も上がった。これからはライトとのコンビネーションも練習しないといけないな。アイツ朝起きれるのかな?




そんな事を考えながら動かない的に向かって打ち込みは続いた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




そんな中で今日のクエスト選びだ。

『絶対無理するので今日は討伐クエストは禁止です。』

『生態系破壊断固反対』

『命の恵みは必要な分だけを頂く事ですわよ。』


と色々な声に押されて、今日はFランクの運搬クエストを選択する事にした。




ボニ村への物資の運搬

Fランク

報酬 4000ロンド

名産の花の蜜

場所 ボニ村

運搬物 食料品、医薬品など10kg単位〜



ボニ村までは険しい山道が続き、商業用の馬車が通る事が出来ないため慢性的に物資が不足している地帯である。レイナードとの国境沿いの盆地で、獣人が多く暮らす。山道に生息するモンスターに大して強いものはいないが、道のりの過酷さから冒険者の間でも中々受けるものがいないクエストである。



受付カウンターに持っていく。昨日から担当となったフィーナさんが迎えてくれる。


「ミヤビさんおはようございます。今日もクエストですね。ボニ村への運搬ですか…良いんですか?」



「何か問題あるのか?」

「いえ、人気のないクエストなので、ボニ村の方は助かると思います。それでどの位の物資を運んで頂けますか?」



「そうだな…100kgでどうかと思うんだが?」

フィーナさんは担当で秘密を厳守してくれるとの事なので、わざわざ少ない量で受注する必要無いだろう。

「は?えーっと、真面目に答えてくれてます?」

「もちろん大真面目だ。ただ運ぶ物資は一度ギルドの裏の目立たないところに置いてもらっても良いか?」

「意図はよく分かりませんが、準備してもらいましょう。100kgの荷物持って山道なんて無理だと思いますけど。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ヒュン



「えっ?荷物が消え……」


うむ、これぐらいの容量でも特に問題はなさそうだ。フィーナさんは放心状態であるが念入りに口止めだけして置いてボニ村に向かうとしよう。


「フィーナさん他言無用でお願いします。」

とびきりの営業スマイルでフィーナさんにお願いする。


「ひっ!(話したら私も消されるって事?)」

何を思ったのか、フィーナさんはすごい勢いで頷いてくれた。分かってくれたようで良かった。若干怯えているようにも見えるが、ともかく良かったのだ。



さて、いざボニ村へ。

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