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第12羽 武器選びしてみた 前半

ガチャ。扉を開けて中に入ると目の前には武器や防具が店内いっぱいに並ぶ。これで興奮しなけりゃ男じゃない!




「さーせん。お客さん?」


気怠そうな声が聞こえる。声の発生源を辿ってみると、ドワーフだろうか?小柄な女性が剣の手入れをしている。


「こんにちは。武器を探していて、この店の評判を聞いて来たんですよ。」



「そう。自由に見ていって。」


「……」



あれっ、終わり?ドワーフと言うと陽気で、明るいイメージだが何か掴みを間違えたのだろうか?


「えーっと、初めての武器選びなんですけど、どんな武器が良いと思いますか?」








「うん?自分に会う武器が一番良いと思うよ?」






「……」




ダメだこの人、会話が続かない。




「そうですよねー、ちょっとお店の中見させてもらいますね。」



レシッドさんとの会話を諦めたオレは目に付いた短剣に手を伸ばし、持ち上げて見ようとする。



すると、「気を付けて。それ毒が塗ってある。」




びくっ!!その一言で飛び上がってしまい、危うく刃の部分に触りそうになる。間一髪のところで指を広げて回避する。危なかった、ショッピング中に死ぬなんてバッドエンドにも程がある。



「冗談。」




レシッドさんが少し笑った様に見える。この人冗談が言えるタイプじゃないだろ。とにかく全然笑えない冗談だ。


そんなやり取りをしていたところ

「ちょっと!待ち合わせだって言ってたのに何で先に入っているのよ!」


アオイさんが登場した。時間ぴったりだな。



「あっ、アオイ。」


「こんにちはレシッド。あんたも相変わらずね。元気そうで何よりだわ。」


アオイさんとレシッドさんが親しげ?に挨拶を交わす。どうやら2人は元々顔見知りだったようだ。



「紹介するわ。この子はミヤビ、ウチのパーティの新メンバー。冒険者始めたばかりで職業も未選択。取り敢えず、武器を持たせて見て適正を見ようと思うんだけど、中庭借りて良い?」



「パーティ?アオイが?」



アオイさんの紹介を聞き、レシッドさんが不思議そうな顔をしている。ひと段落着くと捨て犬を見るような目でこちらを見てくる。可哀想なものを見ているようだ。




「とにかく!この子に合った武器を選びたいから協力してよね!」





アオイさんが慌てたように反応する。少し頬が赤らんでいる様な気がしないでもない。




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中庭は試し切り、試し撃ちするには十分な広さだ。剣術の練習用のかかしなども置いてある。


「ミヤビ、君がどの武器に適性があるのか見ようと思うの。今までに使ったことのある武器を教えて。」


「今まで武器なんて触ったことすらありませんよ。全部初体験!どれが合うかなんてわかる筈ないです。」

「はっ?」


アオイさんが肩に手を回してくる。感触が心地良い。レシッドさんに聞こえない様に小声で話しかけてくる。


「何、あんたの世界じゃ戦いどころか狩りも無かったの?それで生活できるって一体どれだけ平和ボケした世界よ!」



「そんなこと言われましても…」



「はぁー、もういいわ。武器を持ったことが無いなら期待は出来ないけど、取り敢えず一通り試して見ましょう。」


そう言うとアオイさんが剣を渡してくる。まずは両手剣か…中々の重量だ。両手でしっかりと柄を握り、かかしに袈裟斬りをする。




どうだ!かかしの表面に切った跡が残っている。初めてにしては上出来だろう。


「あんた何やってるの?」



アオイさんから斜め上の質問が飛んでくる。


「えっと?かかしに袈裟斬りを…ダメでした?」



「いやダメじゃないんだけど、君が今使ったの片手剣だよ…」



「…」


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