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処女と親切な心  作者: 宮原魂
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はじまり

「お婆さん!僕がオンブしますよ!」

『175円ニュウキンサレマシタ』

「お爺さん、よかったらここの席をお使いください!」

『54円ニュウキンサレマシタ』

「あれ、なんか調子悪そうだね、よかったらこの薬使って」

『131円ニュウキンサレマシタ」


手首に巻かれたデバイスが機会的な声で僕に告げる。


「よし今日もたくさんいいことして、お金を稼げたな」

満足感に満たされながら、帰り道を歩いている。


ここは政令都市「スギナミ」、数年前に新設された新しい都市だ。この都市の一番の特徴は「親切報奨金制度」という、簡単に言うと人に親切をするとお金に還元される…という変わった法律で管理されている場所だ。


この風変わりな法律は、初めこそ本当に上手くいくのかと人々から疑念の声が多く聞こえたが、意外にもすんなり人々の生活に溶け込んだ。

今では住みたい街ナンバーワンとして羨望の眼差しを受けている。

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