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上司は基本的に嫌われる  作者: 三原平文
2/2

全く空気を読めないのは致命的

これは本当に基本的な所なので、書く必要も無いと思ったのですが、自分を含め空気を読めない人は多く、過去の上司達も空気を読めない人は多かった…と思い至りました。

<ruby><rb>滑舌</rb><rp>(</rp><rt>かつぜつ</rt><rp>)</rp></ruby>の話に移りたかったのです、下手をしたら声の大きさなんかよりも大事なので先にしました。

人との付き合い…人間関係において、空気を読めるか読めないかは非常に重要だが、空気を読めない人は割と多い。

しかも、自分は空気が読めないということを自覚しておらず、しかも『自分は空気が読めると勘違いしているタイプ』が殆どなのだ。

空気を読むという事は、察するという事である。

人との付き合いがあまり無いというのなら、多少空気が読めなくても問題はない。察する必要がないからだ。

しかし、上司は上司となった以上、部下を引っ張らなくてはならない。

つまり空気の読めない人が部下を持つと、人間関係に問題が発生するのである。


そもそも空気が読めないという事はどういうことなのか。空気とは何なのか。

この場合の空気と言うのは、そのままの意味の空気(大気・窒素や酸素や二酸化炭素)ではない。

「空気が読めない」という言葉の中で使われる空気とは、その場の雰囲気、みんなが醸し出している心情の事である。

それを読むという事は、その場にいるみんなの気持ちを汲み取り、理解し、その上でその気持ちに副った行動を取るという事である。

空気を読めない、というのは、その気持ちに沿った行動ができなかったり、その気持ちに釘を刺すなど、反感を買う行動に出たりする事を言う。

端的に言ってしまえば「思いやりの足りない」人に対して「空気を読めない」と使われるのである。


ここまで書いた事で「空気を読む」という事が理解できなかった人がいたとしたら、その人は相当空気が読めない可能性が高い。

「空気を読む」の意味を知らない、空気を読むのが苦手な人間でもわかるように説明したつもりだが、もしわからないのであれば注意が必要だろう。

まぁ、そこまで空気が読めない方だとしたら、「どうして注意が必要なのか」もわからないと思うので、注意喚起をするだけ無駄という訳だが…。


話が脱線してしまった。もっと分かりやすい例え話をしようと思う。


涼しくなってきた秋口。

日陰の社内は少し肌寒いくらいで、数日前までかけっぱなしだったクーラーは10名を超えるメンバーの誰も触らない。

そこへ汗をかきながらやってきて、クーラーを付けてしまうのが、空気を読めない人である。


汗をかいてやって来た人の気持ちはこうである。

「あれ?暑いのにクーラーが付いてない。付けよう。」

空気を読んでない、読む気が無い、読むという能力が欠落して引っかかってこない『自分勝手』タイプである。

このタイプの人間は空気を読めないことを自覚している場合がある。

距離はおきたいが行動は読みやすい相手だ。


そして、『自分は空気が読めると勘違いしているタイプ』はこう考える。

「みんななんで付けないんだろう。替りに付けてあげよう。」

後者は相手を思いやり、空気を読んでいるかのように見える。

しかし、「何故」を自分の都合のいい解釈で結論付けした為に、思いやった『つもり』になっている

しかし「何故クーラーが付いていないのか」を考えるに至っていない。

このタイプは『自分は周りの為にやっている』『誰もわかってくれない』『私がやってあげないと』と考えている為、注意すると逆に気分を害してしまうのだ。

感情豊かな方だと、逆切れしたり、泣いたりしてしまうかもしれない。

つい付き合ってしまって振り回される相手だ。


ここではクーラーを例に取ったが、些細な事から重大なことまで色々ある。

日常生活で例えると、

映画館で騒ぐ、むやみやたらと席を立つ。公衆トイレやコンビニのトイレを汚してしまったが自分の仕事じゃないので放置。ゴミ箱が無いからしょうがない、その辺に捨てる。友人の都合は聞いてないけどお宅にお邪魔する。

簡単な例えを選んだ結果、マナーの悪い人とも言えるかもしれない。


さて、上記の「空気の読めない人」に心当たりは無かっただろうか。

そして、その空気の読めない人と付き合っていきたいと思っただろうか。



私自身、空気を読むのが非常に苦手である為、苦労している。

その苦労を独りよがりにしないよう、対策を立て、心がけている事があるので参考になればと思う。


・全体を見渡し、自分が深い理由無く他の人と違う行動をしていないか、気をつける。

・相手の声の質を覚えて、いつもと違う調子ではないか考える。会話の途切れた理由、笑いの途切れた理由を考える。

・自分の行動が、何か別の作用を起こしていないか、別の作用が他人に迷惑をかけていないか確かめる。

・自分の行動の少し後に、他の人が自分の行動を打消す行動に出た場合、自分の行動の何がどういう理由でいけなかったのか、考える。場合によっては迷惑だったか聞く。

・他の人の行動が理解できなかった場合には質問する。(質問自体が空気を読めてない事になるかもしれないが、質問する事でその人が何を考えているかがわかる。理解する事で、その次に空気を読めない行動をする事が防げる。)

・1つの事に囚われない。他の人の考え方を聞き、良いところは1つでも取り入れる。

・怒りたくなる事があったとき、まずは自分が何らかの理由で悪かったのではないかと疑う。その際に自分の悪いところが発見できれば、何が悪かったのかを洗い出す。

根底には


・一般常識を身に付ける


というのがありますが、これがなかなか難しいんですよね。

勉強は大嫌いなので、一般教養的なものは機会でもない限りしっかりと学ぼうとは思わないと思います。

モラルというか心根的なものは出来るだけ綺麗にを心がけていきたいですね。実際にはくすんでいるかもしれませんが。


ちなみに心がけていても、実際にできているかどうかというと… どうなんでしょう?

特にお頭の弱い人間ですからね。うっかりもしますわ。

こういう曖昧で頭の悪い言い訳は大嫌いなんですけどね。

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