第35話 生徒会の現状
「あら、お似合いの二人ね」
やっぱりそうゆう反応になりますよね。
「ちょっと、いや、だいぶ、結構男性の方に魅力がないようにも感じるけど」
いや、まぁ確かにおっしゃる通りだとは思うけど、もうちょっとオブラートに包んでほしいもんだな。
「俺は魅力がないのが一種の魅力だからな」
何なら自己紹介とかで長所言う時とかこれからは魅力がないことって言おうかな。
ちょっとしたギャグかと思わせて、本当に魅力ないんかい、みたいな。
つかみとしては悪くないな。
よし、大学で使おう。
というか、結衣さんはさっきからああゆう扱いでいいの?
お得意の空気読んだらこうなっちゃいました、テヘペロ!
みたいなやつ?
「とりあえず来たんだったら、そんなとこで突っ立ってないで仕事してくれる?もし仲良しアピールに来ただけだったら今すぐ帰ってくれる?こっちもそんなに暇じゃないのだけど」
どうやら今日も青山さんは健全みたいだな。
ただ否定するところはしっかり否定しておかないとな。
「いや、青山。ちょっと勘違いしてるんじゃないか? 別に俺と結衣はそこまで仲良くないぞ。何せ、今日初めて教室で話したくらいだからな」
「そうだったわね。あなたたちは生徒会で一緒ってくらいの関係だものね」
「そうだな」
流石、理解が早くて助かる。
「ちょっと、下の名前で呼び合ったり、ちょっと家に泊まったりするくらいの、ちょっとした仲だものね」
「ま、まぁその辺は仕方なくというか不可抗力というか…そ、それより仕事の方は順調なのか?」
「えぇ、どっかの誰かさんが丸々一週間いなかったおかげで、この上なく順調よ」
いやいや、俺いつも結構仕事してると思うんだけどな。
それともあれか、俺がいると皆のやる気がなくなるとかそうゆうこと?
つまり存在が邪魔、と。
まぁ確かに一週間来なかったことに関しては、申し訳なかったとしか言いようがないけど。
「ド直球の嫌味ありがとさん」
「お望みでもお望みでなくても、いつでも言ってあげるから安心していいわよ」
いや、それでどう安心しろと。
ていうか、お望みの時とかないから。
「俺の精神が持ちそうにないから、軽いので頼むわ」
「そうね。あなたの精神が壊れて襲われたくはないし」
「いやいや、そんなことしないし。青山は俺を何だと思ってるの?」
自分で聞いといてなんだけど、その答え聞きたくないな。
「そうね。平たく言えば学校一の嫌われ者の変人ってとこね」
平たく言ってそれなの?
じゃあ………あ、やっぱこれ以上はいいです。
「今さっき、軽いのでって言ったばっかなんだけど、直す気ないの?」
「ないわ」
「即答だなおい」
どうやら直す気は微塵もないらしい。
「あのー、二人とも漫才の最中悪いけど、仕事しませんか?」
まさか、結衣に注意されるとは。
「そ、そうね」
てか結衣さん。
あなた、そのドレス着たまま仕事するんですか?
それと青山さん?
もう一個の方はほったらかしでいいんですかね?
…まぁいいか。
仕事…はぁ嫌な響きだな。
さっきから一回も話に参加していないが、今日は佳月もいるみたいだ。
まぁ佳月だけ一年で入りにくいところもあるのだろう。
佳月は俺の視線に気づくとニコッと笑いかけた。
今日も麗しいね~
そう言えば、文化祭前一週間は部活休めるって言ってたっけ?
ということはこの一週間は期間限定佳月チャンス大量発生キャンペーンということだな。
大事な大事なアタックチャ~ンス!
アタックって言っても仲良くなるだけなんだからね!
それ以上の関係に何てならないんだからね!
まぁなろうと思ってなれるもんじゃないけど。
その場合はアメリカかヨーロッパも視野に入れておかないとな。
斜め前を見ると、青山がどうしようもない人を見るような目で俺を見ていた。
はいはい、ちゃんと仕事しますよ。
その代わり定時にちゃんと帰らせてくださいね。
俺と結衣が仕事を始めて約1時間、時刻はもう7時になろうとしていた。
なのに、誰も止めようとしない。
青山がさっき言っていたことはどうやら嘘だったようだ。
残っている仕事量が尋常じゃない。
ほとんどの物が今週中で、おそらくこれからも書類などは増えていくだろう。
やっぱり、先週ほとんど青山に任せっきりにしていたのがいけなかったみたいだ。
ただ青山が仕事をさぼっていたかと言われれば、決してそんなことはないだろう。
それは俺がこの中で一番分かっているつもりだ。
佳月は部活だったし、結衣は文化祭の準備で忙しかった。
青山は言うまでもない。
おそらくこれは俺の責任だろう。
だったら…




