第20話 菊地楓はどこか抜けている
「1つは、まぁ簡単に言えば人手不足なので、手伝ってほしいんですよ~」
やっぱりそのその喋り方に戻るのね。
でもその人懐っこさが好きという男子もいるんだろうな。
分からなくもない。
「なるほど。それでもう一つは?」
「文化祭と言えばやっぱりミスコンじゃないですか~」
いや、そんな同意を求められるような言い方でこっち見つめられても困るんだが…
「そうゆうもんか?」
てか去年ミスコンなんてあったっけ?
文化祭とか興味なさ過ぎていまいち何やってるかとか把握できてないし。
「そうですよ~」
「…それで、そのミスコンがどうしたんだ?」
「実はミスコンのメンバーが足りなくて困ってるんです」
何でミスコンでメンバー不足が起こるんだよ。
普通ああゆうのってみんな称号とか欲しいんじゃないの?
うちの学校の女子はどうなってるんだよ。
「それで今は何人エントリーしてるんだ?」
「実は、まだ2人しか決まってなくて…」
「いや、流石にそれは少なすぎしょ」
流石青山。いつも通りの鋭い返し
「それに~、何か私も無理矢理エントリーさせられちゃってて~」
いや、お前いくら何でも嫌われすぎだろ。
そこまでだとちょっとかわいそうに思えてくるじゃねえか。
「それで人数を集めてほしいと」
「そうゆうわけです」
「ちなみにもう一人の人はやる気ある人なのか?」
「いえ。その人、私が一人だとあれだからって言って、エントリーしてくれたんです」
いいね。友情だね。青春だね。ドキュメントとか作っちゃいたいぐらいだね
「お前、そんな優しい友達いるんだな」
羨ましいの40%、適当40%、反射40%。
ってこれだと全部で120%か。
まぁいいや。
「いえ、友達じゃなくて、3年生の先輩なんですけど…」
何だ違うのか。
俺の感動返して!
「そうか。まぁでもよかったな。そうゆう優しい先輩がいて」
「それよりメンバーの件なんですけど~」
おい。人がせっかく慰めてやってんのに無視かよ。
まぁいいか。
「今ってどうやって募集してるんだ?」
「え? あー。適当…ですかね」
つまり募集は特にこれと言って力を入れてやってないと
そりゃ、人が集まらないわけだ。
「じゃあまず、ポスターでも作って校内のいたるところに貼っとけ」
まぁ基本これで問題ないだろ。
「いや~。私、パソコンとか苦手でそうゆうのよくわからないんですけど~」
マジかよ。
まぁでも、確かにそんなような感じある。
スマホ以外の機械は超苦手ですみたいな感じの雰囲気超醸し出してるし。
てか、そんなどうしよう、困ったなーみたいな顔してこっち見るの止めてもらえませんかね。
「わかったよ。じゃあ近いうちに俺がポスター作っとく」
「ホントですか。ありがとうございます」
いや、お前俺にそう言わせるように仕組んだだろ。
「それじゃあだいたい決まったんで、今から仕事の手伝いに来てもらってもいいですか?」
「今から?」
「はい」
「わかったよ」
そう言えば、青山はどうするんだ?と思って青山のほうを見ると青山は菊地の話をそっちのけで、生徒会の仕事をしていた。
「…私はここで生徒会の仕事をやってるわ」
いや~、青山さん。ホント申し訳ないっす。
「悪いな」
「別に。ただできるだけ人の多いところには行きたくないだけだから」
そうゆうことなら俺も残りたいんですけど…
ってまぁそうゆうわけにはいかないよな。わかってます。
というわけで、俺は菊地の後について生徒会室を出た。




