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捕獲されました。[連載版]  作者: ねがえり太郎
新妻・卯月の仙台暮らし
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54.新婚旅行最終日です。

 新婚旅行五日目……早いもので、とうとう最終日を迎えました!




 駐車場に止めたレンタカーから降りて先ず目の前に拡がるのは、水平線を臨む海。

 海と言っても、初日に見ていた穏やかな瀬戸内海とは違う。なんと日本列島を横断して、日本海までやって来ました……! ジャーン!!


 って勝手に盛り上がっております。


 卯崎島を出た後、翌日からは尾道と倉敷に一泊ずつ、街歩きを楽しんだ。そして岡山駅からJRに乗って二時間強。昨日の午後、私たちはいよいよ最終目的地となる鳥取県に辿り着いたのだ。

 昨夜はちょっと奮発して、鳥取駅に近い老舗の温泉ホテルに宿泊した。お部屋自体はちょっと古いけれど、駅近なのに厳選かけ流しの温泉が露天も含めて四つもある。それから趣のある家族風呂もあるらしい。……借りる勇気はないけれどね! でも一応ちょっとは考慮したけど……うん、やっぱり恥ずかしくて無理でした。


 夕食は和室のお部屋で食べる会席で、鳥取和牛のしゃぶしゃぶがメイン。知らなかったけれど牛しゃぶ鍋って、鳥取が発祥の地と言われているんだって。無知な私は鳥取と言えば砂丘と二十世紀梨ってイメージしかなかったから、ここに来てから初めて知ることが色々あった。うふふ、こういうのも旅行の楽しみの一つだよね~。


 と言う訳で今朝ホテルをチェックアウトした後はまず、レンタカーで鳥取砂丘へ向かった。そして思った以上の急斜面にヘトヘトになる……。


 そして何故かラクダに乗った。


 ラクダ……砂丘に似合い過ぎるよね。うさぎのこと以外の下調べに手を抜いていたので、砂丘でラクダに遭遇した時は驚いた。迷ったけどうータンがいない今だから、とあえて他の動物と触れ合うことに。またがると思った以上に高さがあって少し怖かったけど、楽しかったなぁ。なかなか日本で乗れないよね、ラクダって。良い経験をさせていただきました。

 それから観光リフトにのって、砂丘を一望できる展望台へ。売店で定番の二十世紀なしソフトをオーダーして、砂丘を眺めながら味わった。爽やかな味わいが何とも……ウマウマ。これも思った以上に美味しかった。

 満足しつつ、時間があったのですぐ近くにあった美術館に何となく入ったら……これがまた! え、これ砂? ホントに砂なの? って目を疑うくらいの迫力のある、それでいて緻密な作品ばかりが展示されていて。こちらも予想外に楽しんでしまった。


 と、このように私達は、鳥取で名物の砂丘と二十世紀梨を存分に堪能したのでした。めでたし、めだたし。




―――がしかし。鳥取を代表するのは、砂丘と二十世紀なし……だけではないのです。


 それ以外に……とても素晴らしい観光スポット、いやパワースポットが鳥取にあるのを、皆さんご存知でしょうか?


 ふふふ……賢明な方はもうお察しですね? そう!




『白兎』神社です!




 実は私も、つい最近まで知らなかったの。『因幡の白うさぎ』にちなんだ神社が、鳥取県にあると言うことを。


『白うさぎ』を祀る神社……まさに私達、白いミニレッキスを我が家の姫としてかしずいている私達にピッタリの参詣場所ではないだろうか! こうしてこの地に降り立てからには、祀られているお兎さまに、私達の愛兎、うータンの末永い健康をしっかりとお祈りしたいと思います……!


 鳥取に白兎神社があるってことは、丈さんの仙台支店の部下である戸次さんから教えて貰った。実家がこちらだと言う彼からいただいた、お土産のうさぎのフィナンシェ……美味しかったなぁ。なにより見た目がとても可愛らしかった。これは是非、新婚旅行でお詣りしなくちゃ! と思ったのだ。


 神社に隣接している駐車場は道の駅になっているようだ。可愛いうさぎグッズやうさぎお菓子に出会う予感が俄かにヒシヒシと迫って来る。卯崎島とフェリー乗り場の売店でももちろんお土産は手に入れたけど、ここに来て更なる散財の予感……!


 ああ、どうしよう! 帰りの荷物、めちゃくちゃ重くなっちゃうかも……?!

※2019.2.22誤字修正(和様へ感謝)

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