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だって好きなんだもん  作者: 空葉
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何ともいえないこの気持ち

あやちゃんを目の前にしているにも関わらず、抑えきれない嫉妬心を不機嫌という形で露わにしてしまった次の日。

なんとなくあやちゃんに会うのが後ろめたかった。どんな顔をして何を喋ればいいのかわからなかったから。


「藍ちゃん」


そんな私をよそに、あやちゃんはいつものように笑顔で体中から♪マークをルンルンってだして私にかけよった。


「やぁ…」


…??!!

やぁってなんだぁああ!!

意識し過ぎて言葉がとっさに出なかったー。と、まぁそれはいいとしてっあやちゃんの手が私の手を握っている。これはなんですか…!


「おはよう!…藍ちゃん?」


……ップハァ~。意識とんでたー。とにかく返事、返事しなきゃ


「ううううんにゃはよう」

「どうしたの藍ちゃんww」

「いや、やや、別に」


目を泳がせてチラチラと握られた手を見る私。それに気づいたのかスッと手を離すあやちゃん。

頭はちょっと冷静になれたけどちょっと残念。驚いたのは手を握られただけでこんなに動揺してしまった自分自身に対して。今までだってスキンシップで手を軽く握ったことくらいあるはずなのに。

今日はきっと昨日の今日だから、まさかあやちゃんがそういう態度でくるなんて思ってもなかったからかな。一応私の中では他の人と仲良くするあやちゃんに拗ねているから冷たく接して、そしたらちょっと気まずくなってあやちゃんと距離ができるなぁなんて考えていたから。

と、色々考えている間にもあやちゃんの会話のペースに乗せられ(一方的に楽しそうに話すあやちゃんに相槌をうつだけだけど)、すっかり普段通りに。いや、え、ちょっと、私拗ねてるずなのに!


やっぱりあやちゃんにはかなわない。あやちゃんはいつも私を乗せるんだ。あやちゃんのペースに逆らえない。私は周りで一喜一憂してすぐ巻き込まれちゃう。

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