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もがき
あやちゃん・・・
どうしてあやちゃんなんだろう
いやもうどうしたってあやちゃんで、あやちゃん以外考えられないんだけど
あなたを想うと体の芯の奥がじ~んって熱いなにかがにじむの。
もしもあやちゃんと思いが通じたら、私はあやちゃんをギュッと強く強く抱きしめてその匂いを胸いっぱいに吸い込みたいよ。その温もりで私の心まで温めてほしいよ。私の温もりをあやちゃんに届けたいよ。あやちゃんのプルンとおいしそうな唇を味わいたいよ。透き通った瞳をずっと見つめていたいよ。
もしもあやちゃんと思いが通じたら、ありったけの愛をあやちゃんに注げる自信がある。
けれどこれはあやちゃんに知られてはいけないこと。
それはなんで?
好きの気持ちに制限なんてないはずなのに、制限をかけているのは自分自身だ。
臆病な私は傷つくことを恐れて目を背けようとしている。
必死で大好きなあやちゃんを嫌いになろうとしている。
できっこないくせに。