日常
「あやちゃーん」
「わっ」
ぎゅー。出会い頭にあやちゃんを抱きしめる私。最近これが朝の日課になってきた。
「もう藍ちゃんびっくりするから~」
「あやちゃん、好きっ」
「はいはい。いい加減はなれて」
ガーン。めげない、めげないもん。でも、あんまりしつこくても嫌われちゃうから渋々離れる。
…と、
「いい子」
!!あやちゃんが頭を撫でてくれた…!嬉しい!
あやちゃんすごく優しい顔してる。私は嬉しくなってあやちゃんと腕をからめた。
「もうまたぁ~」
「だってあやちゃん好きなんだもん」
嬉しすぎて思わず言っちゃった。
「藍ちゃんほんと甘えただなぁ~」
「あやちゃん限定だよ」
「…プッw」
「なに?」
「いや、真面目な顔するからw」
「真面目だよ?大真面目!」
あやちゃんはちょっとだけ驚いた顔をして、すぐにまた吹き出した。
「ハハハハハッ」
ムー
「だからなんで笑うの!」
「だって真面目だからww」
もう~。あやちゃんには何度好きっていってもこうなる。真剣に聞いてもらえない。ちゃんと言わない自分も悪いんだけど。それでも分かってほしいなーなんて思ったりして。そんなことないのにね。
その後はそのまま学校に着いて、いつも通りの1日だった。