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その日の夜。
家に帰った後、あたしは紙袋を開けてみた。
中に入っていたのは”H”と書かれたストラップと手紙だった。
おそるおそる開けてみると見慣れた汚い字で色々かいてあった。
【藤岡華波へ
この手紙を読んでいる頃、俺はどこにいるかな。
華波と離れるのはすっげー悲しい。
でもそれ以上にまた会えるのがすっげー楽しみ!
また戻ってくる。その時華波は可愛くなってるのか、綺麗になってるのか楽しみだな。
それとストラップは要らなかったら捨てていいからな?
ただそれ見て思い出して欲しいだけだから。
向こう着いて落ち着いたら手紙かくよ。
またな、華波。 蒼井陽哉より】
「バカ……捨てられるわけないじゃん……」
この4日間これ以上出ないんじゃってくらい涙を流したのにまだ泣くのかあたしは。
((コンコン))
「華波?入るよ?」
入ってきたのは姉の叶絵だった。
「あんたまだ泣いてんの?」
「……………。」
「陽哉はあんたの泣き顔なんて見たくないと思うよー?」
「わかってるけど……………」
「手紙、あんたも貰ったんだ」
「え?」
「実は私も貰ったのよ、陽哉から。」
と言ってあたしに手紙を渡してきた。




