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幼なじみ。
『俺、絶対戻ってくる。だから戻ってきたら俺と付き合ってください。』
……………陽哉、絶対戻ってきてね。
待ってるよ。手紙も書くよ。電話もする。
不安なことなんて何も無い。そうだよね?
―――なのに連絡もないし、手紙の1通も来ない。
電話しても繋がらないし……。
ねぇ陽哉、陽哉は今までどこで何をしていたの?
ねぇ陽哉……………。
ガバッ
あたしは慌てて飛び起きた。
「気がついた?」
そう声をかけてくれたのは千歳くんだった。
「こ、こは?」
「保健室だよ。華波ちゃん急に倒れちゃったから。」
「あ、そうだあたし……」
「どうしたの?大丈夫?」
「うん、大丈夫……。」
柘植陽哉……彼は間違いなく蒼井陽哉だった。
でも何で名字変わってるんだろう。
「はるちゃん?」
「え?」
「はるちゃん見てから倒れたから、はるちゃんの事なのかなって。」
「うん、探し求めてた陽哉だった……。」
「やっぱり……?」
「何だろうね、ずっと探してたのにいざ会うと何も出来ない。息が苦しくなっちゃって。」
「無理……しないでね。席少し離れちゃってるけど……。」
「ありがとう。ところで先生とかは?」
「いえいえ。今入学式に行ってるよ。僕は付き添いとして側にいてって言われたから。」
「そっか。ありがとう。」
「ねぇ華波ちゃん。」
「ん?」
「はるちゃんと……昔の約束叶えるの?」




