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夏祭り。《2》
~夜~
午後6時、あたしは浴衣に着替え家の前にいた。
「おーい、華波〜」
「あっ、陽哉。」
「可愛いな。……今年で見られるのも……」
「それ以上言わないで!!」
つい大声を上げてしまった。
「あっ……ごめん……」
「華波ちゃん、ごめんね。私が仕事を辞めて父に着いて行くって言い出してしまったから……。」
そこには陽哉のお母さんが。
「母さん……」
「何言ってるんですか。いい事じゃないですか。今までおじさんと喧嘩ばかりで、離婚寸前の時もあったのに今は着いて行くくらい仲良しになったってことですよね?なら、良かったじゃないですか!」
『華波ちゃん……』
「あと4日でしたっけ?精一杯残りの時間楽しみましょ! 陽哉いこっ!!」
「お、おう。母さん行ってくんね」
「気をつけてね」
あたしは陽哉の手を取り走っていた。
しばらくして華波の足が止まった。
「……………。」
「……華波」
「……………((ぐすっ」
「華波……。」
「ごめん、変に強がった。」
「知ってる。泣きそうな顔してたもんな。」
「俺だって行きたくねぇよ。華波と居たかった。でも親の決めたのとに子供は何も出来ねぇじゃん……。」
ついに陽哉まで泣き出してしまった。




