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進路。
千歳くんと付き合ってから2年が経つ頃。
お互い受験シーズンとなっていた。
千歳くんとも順調にいっていた。
『あ、もしもし華波ちゃん?』
「あ、はい。華波です。」
『何でそんな敬語なの。笑』
「いや、うん。まだ電話は慣れてなくて……」
『ふふっ。そこだけは前から変わらないね。』
「ご、ごめん( ´•ω•` )」
『気にしないで? あ、そうそう高校どうする?』
「高校……」
”高校生になったら付き合ってください”
突然陽哉の言葉が頭をよぎる。
「陽哉は……」
『華波ちゃん?』
「いや、何でもないよ!ごめんね。」
『僕ね北高に行こうと思うんだ。』
「北高?」
『華波ちゃんの中学校と僕の中学校の間にあるところ。』
「あ、あそこの!」
『僕はそこにいくつもり。華波ちゃんは?』
「あたしも北高いく!」
『ほんと?じゃあ高校生になっても一緒だね。』
「うん!楽しみ!」
『僕も楽しみ! じゃあ今日はこの辺で。
おやすみ。』
「おやすみなさい!」
陽哉はきっとあの約束なんて忘れちゃってるだろうな。
だって今も手紙は来ないし。
それに聖愛の彼氏があの陽哉だとしたらあたしは……
いや、それを言ったらあたしもだ。
音沙汰がないからって千歳くんと付き合ってるわけだし。
「はぁぁぁ〜」
柘植陽哉くんは陽哉なのかな。
まだ1度も会っていないから……………。




