体育祭。〈2〉
「ねぇ千歳くん。」
「ん?」
「千歳くんの友達の”はるや”くんはいつから友達なの?」
「えーっとね、小4の始まり、4月に転校してきて周りの奴らにお前ら顔似てんな!って言われてから仲良くなったよ。」
「似てるね……………ふふっ」
「え、ちょ、今笑ったでしょ!」
「あたしも間違えたなぁって。」
「間違えられたなぁ。」
いつの間にか千歳くんと凄く仲良くなっていた。
『次は1年生による借り物レースです。1年生は準備お願いします。』
放送が聞こえた。
「千歳くん準備しなくていいの?」
「あ、僕足怪我しちゃって出られないの笑」
「え、でもほらテントとかに居ないといけないんじゃ……」
「そーだけど行くのだるいじゃん?それに……」
「それに?」
「今は華波ちゃんといたい。」
「えっ。」
「もうちょっとお話したんだ。ダメ?」
「ダメじゃない!」
「ありがとう。 ……陽哉なんかのせいで苦しんでほしくない……」
「ん?なんかいった?」
「ううん、何でもないよ!」
「ねぇ、華波ちゃん」
「はい?」
「華波ちゃんは陽哉のこと好きなの?」
「え、」
「いや、少し気になって。」
「会ってないから分からない……。その当時は凄く好きだったけど音沙汰がないから……。」
「……華波ちゃん。僕じゃダメかな。」
「え?」
「まだ会ってそんなに経っていないけど、僕華波ちゃんに一目惚れしたんだ。あのバスケの練習試合の日に。」
「……えっ」
突然のことに思考がまわらない。
千歳くんがあたしを好き?
「あ、え、っと……」
「ごめん、急に迷惑だったよね。」
「いや、その……」
あたしもずっと千歳くんのこと考えてた。
今まで、今もだけどずっとドキドキしてる。
「あ、たしずっと千歳くんのこと、考えてた。」
「……えっ、ほ、ほんと?」
「……うん。」
「華波ちゃん、僕と付き合ってください。」
「あたしでよければお願いします……。」
こうしてあたしは千歳くんと付き合うことになった。
メアドや携帯番号を交換した。
「そろそろ戻らないとかなー……」
「そうだね〜」
「華波ちゃんこの後はまだいる?」
「うーん……お姉ちゃんがもうそろしたら迎えくるからなぁ」
「じゃあそれまで競技見てる?」
「そうする!」
千歳くんと手を繋ぎ校舎から出た。
「千歳くん、色々ありがとう。」
「いえいえ。元気になってくれてよかった、」
《プルルルル……》
「あ、電話だ。ちょっとごめんね。」
電話はお姉ちゃんからだった。
「迎え来たからあたし帰るね。ごめんね。ちょっとしか居られなくて。」
「ううん。いいんだ。今日はありがとう。」
「こちらこそありがとう。」
「……………」
千歳くんはあたしの腕を引っ張った。
気がついたら目の前は千歳くんだった。
唇に生暖かい柔らかいものが触れていた。
「ん……………」
「華波ちゃん、また今度ね」
「え、あ、うん!」
あたしは千歳くんに手を振り車に向かった。




