恋……?
次の日、あたしはずっと千歳くんのことを考えていた。
「……はあ」
「かーなみちゃん!」
「……はあ」
「かーなみちゃん!聞いてる?!」
「ふえっ、あ、ごめん。聖愛、どうしたの?」
「考え事?相談乗るよ?」
「いやー、大したことじゃないよ」
「えー気になるう。」
「昨日の練習試合の帰りにさスポーツドリンクくれた男の子いたじゃん?」
「あ、あのイケメンさん!」
「その人が幼なじみにすごく似てるの。」
「その幼なじみさんとは何かあったの?」
「小3の時に引っ越しちゃってね、落ち着いたら手紙書くって言ってたんだけど1通も来なくて。」
「……………え」
「幼なじみの両親の携帯番号も知っていたから電話かけたんだけど、おばさんの方は使われていなくて、おじさんの方は違う人が使ってたの。」
「え、まじで?!」
「うん、そう。で、昨日会った人がすごく似てて……聞いたら違う人だった。幼なじみとは高校生になったら付き合おうって言われてたんだけど。」
「華波ちゃんはその幼なじみさんのこと好きなの?」
「え?」
「手紙もくれないし電話もダメなんでしょ?」
「うん。」
「幼なじみさん、華波ちゃんのこと冷めちゃったんじゃない?それか他に好きな子が出来たとか。」
「……………。」
「あっ、ごめんね!あくまでも私の意見だから……」
他に好きな子……………まぁ、ありえるよね。
陽哉はモテるし……。
あたしのことなんてもうどうでもいいんだろうな。
「華波ちゃん?」
「聖愛ありがとね。」
「え、いや、逆にごめん……」
「ううん、いいの。」
あたしはふと千歳くんに言われたことを思い出した。
『僕の友達に”はるや”って子が居るんだけどもしかして知り合いかな?』
千歳くんは昔の陽哉に似ている。
そして千歳くんのお友達の”はるや”くんに似ている。
つまりそれは陽哉ではないのだろうか。
試してみる価値はあるよね。




