試合後。
午後は得点係だったため特にやることはなかった。
あたしはそれより陽哉じゃなかったことにショックが大きかった。
「華波ちゃん、どうしたの?」
「幼なじみに似た子が居て声かけたら全く違う人だったの笑」
「え、なにそれ辛い!!」
「んー、そうだけど仕方ないよ。」
そうこれも運命なんだよ。
いつだって神様は意地悪をする。
きっと陽哉から手紙が来ないのだってそう。
――――試合がすべて終了した。
帰りのバスに乗ろうとした時に如月くんに会った。
「華波ちゃん!おつかれさま!」
「ありがとう。」
「これさっき買ったからあげる!」
と言ってスポーツドリンクをくれた。
「人違いしたのにすいません。」
「いいのいいの!あ、僕は中1だけど華波ちゃんは?」
「あたしも中1……」
「じゃあタメでよろしくね!」
「う、うん。」
「あ、来週の土曜日体育祭やるから来れたら来てみて!」
「え、あ、うん!」
あたしは如月くんに手を振ってからバスに乗った。
世の中いい人もいるんだなぁ……。
失礼なことしたのに飲み物くれるなんて。
貰った飲み物を一口飲む。
「……冷たい……。」
きっとまだ買ったばかりなんだろう。
あたしのためにギリギリになって買ったのかな。
優しい人だなぁ……千歳くん
――ドキッ
あれ、なんだろう。
「聖愛、恋した時ってどんな感じ?」
「え、華波ちゃんもしかして恋したの?!」
「わかんないけど、千歳くんと話してからドキドキしてて。」
「おおおおお!!華波ちゃんもついに恋したのか!」
……………恋、か。




