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電話。
3コールくらいした後だったろうか。
『もしもし?』
と電話に出た。
「藤岡何ですけど、蒼井さんの携帯でよろしいですか?」
『蒼井?人違いじゃないかな。僕は朝倉だよ。』
「え、でもこの番号は確かに知り合いの番号で……」
『その知り合いさん携帯番号を変えたんじゃないかな?去年僕が番号を変えた時にこれにしたからね。』
「そうですか……………。すいませんでした。」
『いやいや僕の方こそすいません。知り合いさん見つかるといいですね。』
「ありがとうございます。 失礼します。」
((ブチッ))
「お姉ちゃん、どうだった?」
「おじさん携帯番号変えたのかもよ。違う人が出た。名字も全く違ったし。」
「え、嘘」
「おばさんの番号はまだ誰も使ってないのかもね」
「そんな……………」
陽哉との距離がどんどん遠く感じた。
「番号どっちも変えたのかな。私達がかけても分からないように。」
「……………。」
「華波?」
「あははは。嫌われたのかもね。」
あたしは部屋に戻ってずっと泣いていた。
『この電話番号は現在使われておりません。』
この言葉が頭の中をぐるぐる回る。
陽哉はあたしのこと嫌いになった?ねぇ……………。




