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俺のおしごと!

 取り敢えず、このロリから踏まれているように見えるこの状況をどうにかして欲しい。そうすれば、少なくとも最悪な高校生活は回避できる。

 「楠木先生?足退かしてもらえたら嬉しいんですけど」と申し訳なさそうに言う。

 「悪かったな。えーと、翔だったか?今年は宜しく」と再度挨拶をする先生。

 うーん。そんなことよりさっさと足退かせよ。やはり、この人も常識が欠如した人だったか。

 楠木先生は足を退かした。

 久方ぶりの地に足ついた心地よさを感じ、楠木先生に、質問をした。

 「今日はいったい何をするんですか」

 「ああ。それは、茜頼む」

 「はーい、先生。今日はですね。体育祭と文化祭の出資者への確認とスケジュールの確認ですよ」

 「OK。良くわかったがそれの期限は?」

 そう聞くと、先生方は目を反らす。うーん。可笑しいなぁやましいことなんて無いはずなのになぁ。有ったらバックレるレベルだろ。

 茜が俺に近づいて、耳元で囁く。くすぐったいからやめて欲しいんだけど。

 「明日の午前中ですよ。先輩」

 いや、その期限は可笑しい。だって、海松先生は今日は仕事しないって言ってたのに。

 俺は先生方に目を向けた。そこでは、足音を立てないように、教室から逃げようとしていた。

 「おい。先生この話は本当ですか」

 「ああ。そうだよ翔」とすまして海松先生が言う。いや、もう手遅れだけど。

 「じゃあ。やるべきことは、分かりますよね」キレそう。

 おっと。怖い顔をしていたかもしれない。白が怯えた顔をしている。

 「ああ。働くべきだな」おい。ああが震え声だったぞ。大丈夫か?これ

 「誰がですか?」威圧的な声をだしてしまった。

 「君たちだな」

 おおっと逃げようとすんのかこの期に及んで?

 「それだけですか?」

 「えっ」聞こえなかったのかな?

 「それだけですか?」

 「私たちもです」

 それから修羅場だった。経験者である俺が一人で打診を行った。

 他のやつらは、予算の確認とかしてたらしい。俺は知らない。それどころじゃなかった。

 出資を渋る団体にお願いをしたり、頭を下げたりさせられた。俺っていうかこれ学生がする仕事じゃねえ。

 一段落ついて気づくと時刻は夜になっていた。

 

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