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■■■■会

お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。

今回はほぼ残酷描写のみです。苦手な方は読み飛ばしても話に支障はありませんので、次回の更新をお待ち下さい。

中身はただのお仕置き&ストレス発散の八つ当たりタイムです。トラウマが出来るよ!やったねゾンビちゃん!





目が覚めると見覚えのない真っ白い天井が目に入った。

反射的に身体を動かそうとしたが、首や足首などの関節部を金属のような物で固定されているようで、上手く動かせない。

状況がわからず寝転がった体勢のまま視線をさ迷わせると、すぐ脇に悪魔が立っているのに気付いた。





「やあ、キティ。お目覚めかい?」


「…やあ、マスター…これはな、んのプ…レイ?」


「うーん、強いて言うならSMかなあ?ほら、キティってば僕に逆らったじゃない?やっぱり躾って大事だと思うんだよね!」


「なるほ、ど…」





視線の高さと見渡す限りの白色から、手術台の上に拘束されてる自分の姿が頭の中に浮かんだ。まあ、悪魔が手で弄んでいる果物ナイフを見た直後に、一瞬でまな板にイメージがすり変わったが。



平静を装ってはいるが、既に身体は震えている。先程貫通した腹の傷は内部をスプーンで掻き回されてるような痛みを発していて、未だに脂汗が止まらず言葉を発するのもままならない。死んでるのに痛いとか意味がわからない。悪魔パワーの無駄遣いすぎる。



…そして、これから始まるであろう行為に、『痛み』というものに暫く触れていなかった私が耐えられるだろうか。

正気を手放せるんならまだマシだが、恐らくそう簡単にはいかない。どう考えてもそんな甘っちょろい現実逃避を悪魔が許すとは考えられないからだ。





「キティが僕に逆らうなんて初めてだしね。僕ってば優しさの塊だから、今回だけはちゃんと壊れないように手加減するから安心してね?さーて、心の準備は出来たかなあキティ!アーユーレディ?」


「…待って、って言った、ら…待っ、てくれ、る?」


「イ・ヤ☆」





悪魔は笑顔のまま、躊躇なく右手のナイフを振り下ろした。

直後ぐちゅり、と粘つくような音が室内に響く。一瞬で頭が真っ白になり喉からは強制的に甲高い悲鳴が吐き出された。ぐちゅり、ぐちゅり、とシチュー鍋を掻き回すようにぐるぐると腹の中身を掻き混ぜられ、その度に身体が痙攣し拘束具を引き千切る勢いで手足が勝手に跳ね回る。






「コレはお仕置きだからね、とびっきり痛くしてあげるよキティ!」







ああ、うん。本気で死んでくれよマスター。

思考が続いたのはそこまでだった。


















病室を連想させる真っ白い部屋で、男はなにやら金属製のナイフを片手に作業をしているようだった。

白い部屋に白い手術台。その上に赤色が徐々に広がっていく様子は、まるで雪の上に赤い花びらを散らしているかのようで、目に映える鮮やかな色合いだ。



手術台の上に乗っているモノを見て、一番最初に連想するのは林檎だろうか。アジの開きや大根の桂剥きでもわかりやすいかもしれない。

林檎なら、大多数の人が一度はやった事があるんじゃなかろうか。男の作業は丸い林檎の皮を一度も途切れさせずに剥く作業にとても似ていた。

不器用な人だとなかなか上手くいかずに途中で皮を切り落としてしまって、最後まで剥くのは結構難しい。



その点、男は随分と器用なのだろう。

薄皮を途切れさせる事なく丁寧に丁寧に丁寧にくるくるくるくるくるくるくるくると剥ぎ取り、皮を剥き終わった後は中の肉を丁寧に丁寧に丁寧にくるくるくるくるくるくるくるくると剥き、骨まで達して漸く満足したようだ。



首から下は元の形がわからない程に丁寧に剥かれ、薄皮一枚の状態で辛うじて骨に繋がっている。白い手術台から零れ落ちる位に広がった赤色の肉が、てらてらと光に反射して妙に生々しく映った。細かくパーツごとに剥かれて広げられたソレは、まるで一つの大きな花のようにも見える。







「…あー、キティってば超可愛い!最高!」






男は満面の笑みを零しながらナイフを進める。くるくるくるくる、くるくるくるくる。刃先が肉に食い込む度に、その物体は身体を細かく痙攣させている。

殆どの部分は真っ赤に染まっているが、首から上の顔には傷一つない。が、表情は既に恐怖と苦痛に固まっており、眼球も身体と同じように見開きながら痙攣を繰り返している。口は半開きで涎と血を端から垂れ流しており、それが顎に垂れる度に男が優しく手で拭っているようだ。






「いやあさっきは最悪の気分だったけど、キティと遊んでるとテンション上がってきたよ!!ありがとキティ愛してる!!」






男は幸せそうにソレに話しかけているが、どう見てもソレは既に死んでいる。否、死んでいなくては可笑しい。

だが、ソレは声帯すら分解され悲鳴すら発せられないようだが、銀色の輝きが身体を滑る度に末端の薄皮ですら未だにビクビクと震えて反応を返しているのだ。









まるで、これだけ人としての形を損なった状態でも、未だに生きているかのように。









「ん?んー…そろそろマズイかなあ。キティが壊れちゃう前に止めないと」





ふいに男は作業の手を止めると、ソレの額に軽く唇を落として淡く微笑んだ。






「ふふ…お仕置き完了。二度と僕に逆らっちゃダメだよ、キティ」







返答はなかった。それでも男は満足そうにただ笑っていた。





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