~Monster Hunterの世界~ ポポの炭火焼き定食とラッシー
遅れてすみません
「うおおおおおおおおおおおおお」
なぜ俺は今全力疾走しているのだろうか。
答えは後ろを見りゃわかる。そう、でかい牙をもったイノシシに追われているからだ。
ポータルから出て直江から聞いていた取引相手のいる村へ歩いて行こうと思った矢先にどこからか突っ込んできやがった。
稀にポータル出現位置がずれることあるらしいがなんで俺の時にそうなるんだ?
しかもよりによって雪山の中とはついてない。
寒さもあってかそろそろ足が限界だ、こんな時に限って魔符とか持ってきてないし……
お!?あれは現地人か!?向こうはまだ気づいてないのか?まきこんじまう!
「逃げてくれぇえええええええ」
どうやら向こうは気づいてくれたよう……
「伏せろ!!」
そうは言われてもこっちは走っているんだぞ!?
ええいこうなったら頭から地面にダイブするしかない!!
俺が地面に衝突して痛みを感じたのと同時に爆発音がした。
いったい何が……
振り向くとそこには先ほどのイノシシであっただろう肉塊があった。
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どうやら俺が現地人かと思ったのは目的の村にいる狩人らしい。
帰るところだったらしくついていかせてもらったのはいいんだが、あの担いでいるものは何だろうか
直江からは文明はそこまで発展していない世界としか聞いてないから歩兵携行型のランチャーってわけじゃあるまいし……と考えているうちに村についた。
考えるのは後だ。まずはお仕事、お仕事。えー……武器職人さんってのはどこにいるんでしょうね
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無事商品の受け渡しも終わったし、帰ろうかな……いや、
この世界に来て全力疾走したせいか
腹が減った
飯屋を探そう
と言っても、この村には対外的な施設は集会所とやらにしかないらしく飯屋もおそらくそこにあるだろう。
集会所を探して村の中を歩いて分かったがやはりここの文明は発展していないようだ。
木造建築が多く2階建ての建造物が存在しない。
となると狩人が持っていたのは何なんだろうか。と、やけにでかい建物があるなこれが集会所かな?
おお、多分そうだな。奥の方からいい匂いがする
「いらっしゃいニャ、注文が決まったら呼ぶニャ」
ほーここには亜人の類もいるのか?いや、そんなことよりも注文に集中せねば
スタミナがつくものが欲しいな……お、ポポの炭火焼き定食とやらがある。
ポポ?家畜か何かかな?
「すみません」
「注文かニャ?」
「いえ、このポポってのは……」
「ああ、お客さんはドンドルマの方から来たのかニャ?ポポってのは雪山によくいる草食獣ニャ」
「それじゃこのポポの炭火焼き定食ください」
「定食には飲み物がつくけどどれにするニャ?」
飲み物!そういうのもあるのか!まあ何でもいいか、今はもう肉のことしか考えられん
「このクヨクヨーグルトのラッシーでお願いします」
「了解にゃ、すぐに出来上がるニャ」
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「お待ち同様にゃ」
・ポポの炭火焼き定食:炊き立てのお米と肉とサボテンの炭火焼き。甘辛いたれがかかっている。
・ラッシー:集会所のキッチンアイルーがヨーグルトから作ったお手製のドリンク。優しい甘さ。
さてまずは肉から食うかな……あー肉自体はあんまり美味くはないな。
まあ山村だし多分農業労働にしたのの払下げとかの肉なのかな。
だがそれを含めてなおタレのかかった肉と米は美味い。
固めの米と肉を口の中で一緒にかむと米の甘みと肉から染み出た肉汁が合わさって最高だ
汁物がないのが残念だが……肉とラッシーってあうのかな、ちょっと厳しい気が
美味い!
甘辛いタレとすっきりした甘さのラッシーが意外と会う
んでまた肉と米をほおばって噛む、噛む
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ふう……食った食った。煙草は大丈夫そうだな。
「高橋様間もなく帰還のお時間です」
「食後の一服ぐらいは大丈夫だろう?」
「まあ、それぐらいでしたら」
なんかずっと見てるんだけど……吸いづらいな……
次からは時間を確認することにしようか
次のお話はおそらく1週間以内になるかと
文章に起こすのは難しいですねぇ