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ep.8 為す術がない

 禁書庫へと続く階段は暗闇で満たされていた。まだ朝だというのに、石壁に囲まれた地下に光は一切届かない。先頭を歩くユーカリのランタンだけが頼りなく辺りを照らしている。


「私は禁書庫に行くのは初めてだから、その、結構歩くんだね」


 階段は人一人が通れる程度の狭さ。それが螺旋状に延々と続き、視界の悪さも相まって閉塞感と疲労感に拍車をかけていた。


 並びとしてはユーカリの後を学園長が、その後をエリス、ガーベラと続く。闇が全身を包んだ頃からガーベラの手はエリスの制服の裾を摘んでいた。


「禁書庫は百メートル程度の地下にある。元々は崖側に扉があって容易には近づけないようにしていたらしいよ。図書室、学園が出来ると同時にこの階段も作られて、崖の扉は今や開かずの扉として学園七不思議として残っていると聞く。どうだろう? エリスも聞いたことがあるんじゃないか」


 ユーカリの言葉にエリスは反応する。七不思議とは不思議なもので、どの年代にも同じネタが、そしていつのまにか学年中に広がっているものだ。Cクラスでもたまに噂話を聞く。


「聞いたことありますよ。他にも、学園二階の階段が昇降で数が違うだとか、永遠に容姿の変わらない先生がいるだとか。夜中の学園長室から聞こえる謎の呻き声だとか」

「……何だね最後の噂は。くだらないことを考える者もいるもんだな」

「まったくだよ学園長。怪談話はもっと明るい場所でしよう」


 ガーベラが強がるような声で提案する。エリスはチラリと首を動かしたが、その表情までは暗くて見えない。とはいえ学園七不思議のような怖い話をわざわざ暗い場所でする必要もない。ならば代わりにと残りの七不思議を挙げる。


「客室の窓から見える海は異界のもの」

「何の代わりだい? 七不思議は後にしよう。今は禁書庫に向かうのが先だろ?」

「学園が出来た時に生き埋めにされた女」

「……学園長まで嫌がらせかい?」

「夜になれば動き出す肖像画」

「ユーカリ先生まで……」

「女子寮にある男子トイレ」

「おい、八個目だぞ。もうやめてくれ。お腹いっぱいだ」


 悲痛な叫びで懇願するガーベラに意外だとエリスはくすりと笑う。ガーベラが怖がりだとは思わなかった。虫を平気で手掴みするような女だ。それを抜きにしても、研究員という奴らは説明できないものに怖がるのではなく、解明しようとする気質の持ち主だと思っていた。


「ガーベラさんって怪談話怖いんですね」

「そう。そうだよ。怖い。怖いんだよ。ああ怖い怖い」

「わざとらしすぎるがな」


 学園長が呆れたように呟いた。確かにわざとらしくもある。むしろ怖がらせてくれと訴えているような気さえした。

 そういえば図書室に似たような話があったとエリスは思い出す。怖い怖いと言いながら、欲しいものを得る話。饅頭だったり水だったり、怪談話だったり。

 もしそうならエリスたちはまんまと騙されたことになるわけだが、怪談を求めて何を得するというのか。それも階段で。エリスはくだらない洒落を鼻で笑い飛ばす。ただ本気で怖がっていないところに僅かな失望を覚えた。


「七不思議。九つ目になるのかな。もしかしたら魔導士が増えたのも七不思議になるのかもしれない」

「そうだねユーカリ先生。確かにそれも謎だ。マギア魔導学園九不思議ってとこかな」


 豊作。人為的に引き起こされたその異変の謎はマギアに関わりのある極一部の学園関係者しか知らない。エリスはもちろんユーカリも、今年はたまたま魔導書に選ばれる人間が多かったのだと思っていることだろう。


「アレのせいで私の仕事は激増したんだ。目録もそうだが。魔導書の数が合わないのは…………学園長、耳を塞いでくれるとありがたい」

「安心しろ。減俸だ」

「………………ガーベラさん。禁書庫が調べ終わったら、図書室もお願いしていいのかな? 私にとっては七不思議よりも怖いことが目の前に、いや後方にいるのだけど」

「元よりそのつもりだよ」


 図書室に来た目的は犯人候補の絞り込み。それが目録では不可能となった今、どんな魔導書がないのかくらいは把握しておくべきだろう。


 一行が楽しく談笑しているうちにやがて無骨な扉へと辿り着く。例によっては例の如く、ユーカリが魔法を唱えると、扉は音もなくゆっくりと開いた。


「これで到着かい? 意外とあっさりしているなぁ。もっと番犬だとか、警備隊でも設置したらどうだい?」

「こんな暗い部屋に生物を置いておけば気が滅入って泥棒一人追い払うこともできないだろう。それに昼間の警備はユーカリで充分だ」

「ユーカリ先生ってそんなに凄い人なんですか?」

「期待しないでくれよエリス。私なんて……ただ少しばかし攻撃魔法に縁があるだけさ」


 能力や才能、素質があるということなのだろう。そうでもなければ、大陸全土の本が集まる図書室の司書が務まるはずもない。彼女がいる昼間は族が来ようとも安心。そして夜は魔力を絞った杜撰な施錠魔法を学園長が掛けてくれる。頼もしい。果たして減俸すべきは誰なのか。


「で、ここが禁書庫と。埃とカビと本の匂いが混ざって……長居はしたくはないね」

「そうかな。とてもいい匂いだけど」

「ガーベラに趣や風情は理解できん」

「失礼な」


 とはいえ未だ暗闇。ある程度目が慣れて来たといえども、数歩先にある古書の配列を目にするのがやっと。匂いだけで趣を感じ取れというのは無理があるだろう。エリスはいつまでも裾を摘むガーベラの手を払いのけ、それでと口を開いた。


「それで、本棚をひっくり返して目録にあるかないかを調べるんですか?」

「まさか、そんなわけないだろ。もちろん魔法を使うんだよ。簡単なね」

「……そう言って、高度な魔術を見せられてばかりでは信用できませんけど」


 ガーベラはヘラヘラと笑って、ユーカリの持つランタンの灯りへと吸い寄せられていく。そして手渡された淡い光に照らされ、二人の姿が暗闇にくっきりと映った。それを合図に、エリスも学園長も示し合わせたようにゆっくりと遠ざかる。


「本当に簡単だよ。目録の情報と本棚の本を一致させるだけだからね。お望みとあらば一つずつと行こうかメモリーレコード(記録しろ)

「ほら。高度な魔法」


 記録魔法。魔力がある種の記憶媒体と変貌し、あらゆる事象を記録できる外付けの脳みそとなる魔法。


「魔法自体は簡単でしょ?」


 実際エリスにも使える魔法ではある。


 しかし重要なのは、術者の脳には影響せず、魔力が憶えておくということ。人の自然と垂れ流される魔力にだ。


 状態異常魔法がやがて打ち消されるように、魔力にかけた魔法も、体外へと自然放出されるか、やがて生み出される魔力によって上書きされる。


 それも記録させた途端からだ。

 記録魔法だというのに、ありえない欠点。


 ノートに文字を書いたそばから消されていくような魔法なのだ。それを実用レベルで使用できるかは術者によるところが大きい。魔法の技術、すなわち魔術に片足を突っ込んだ魔法。故に高度な魔法。


「んー簡単な部類なんだけど。とはいえユーカリ先生も苦手だったら遠慮なく頼んでくれよ学園長に」

「図書委員会に頼みたまえ」

「大丈夫だよ学園長先生。こう見えて私は司書なんだ。それ相応の魔法は取得済みさ。っと痛恨。この後の魔法を忘れてしまった。ということで遠慮なく見せてくれよ。復習もお願いします」


 ガーベラはやれやれと満更でもなさそうな仕草で

魔法を唱える。


「記録魔法は目録にかけた。今度は本棚に、サーチ(探せ)。探索魔法ほど便利な魔法はないよ」


 何の技術もいらない単純な探索魔法。唱え終わったガーベラはうんうんと頷きながら、目録に印を入れていく。


「ただ目録一枚につき、禁書庫の棚全てに魔法をかけないといけないのが大変なところだね。本が多いほど魔力の消耗も激しいのが難点」


 私なら平気だけどとガーベラ。思っていたよりもかなり時間がかかる作業のようだ。エリスはならば慌てる必要がないと、足音や気配に注意して、ゆっくりと歩みを進める。向かうのは入り口からやや離れた本棚。手に持った鞄の鍵を開ける。


 ガーベラが来るまでまだまだ時間はある。慌てずにゆっくりと、目的を完了させる。エリスは早まる鼓動を感じながら鞄の中へと手を突っ込んだ。この中に、黒い魔導書があるはずだ。


 あるはずだった。


 おかしい。何度弄っても、あの魔導書の表紙の手触りを感じない。鞄の皮、教科書、筆。何処にも魔導書がない。


サーチ(探せ)


 ガーベラが近づいて来る。慌てる必要はない。ここに居ると見つかっても何食わぬ顔でいればいい。こんな暗闇。先にいようと後ろにいようと驚くほどのことではない。

 問題は、目録の一枚目に件の魔導書のことが書かれているのかどうか。書かれていたなら……。あるはずなんだ。エリスは鞄の中身を静かに取り出し、一つ一つ手探りで探す。


 ない。


「「サーチ(探せ)」」


 ガーベラの魔法に小声を被せる。感覚だ。物の感覚。探している物の場所が第六感、夢を見ているように脳裏に浮かぶ。


 ガーベラプランテストの上着の内側。


 最悪だ。どうして。エリスは歯を噛み締める。客室の時だ。他の禁書と一緒に見つかっていたのだ。当たり前だ。魔導書が人を選ぶとはいえ、所詮は本なんだ。見つからないはずがない。人がいないと何にもできないんだから。エリス小さく掠れた唸り声をあげた。


 どうすればいい? 何をすればいい?


 もはや禁書庫から盗まれていないことにするのは不可能になった。どれほど頭を働かせてみても、現状を打破する解決策はない。スケア殺しの罪を確実に無罪にすることはできない。


 盗んだ禁書。私は魔導書を持っていない。確証がないだけの黄金の瞳。これまでの出来事が思い起こされ、言い逃れる道を塞いでいく。


(ダメだ。どれだけ考えても、あの魔導書が禁書庫のもので、私のものだという事実を曲げられない)


 ならば殺すか? ダメだ。結局疑われるのは自分なのだ。エリスは項垂れた。偶然選ばれただけで、故意に殺害したのではないというのに。どう足掻いても平穏からは遠ざかる。


『可哀想に』


 幻聴が鼓膜を揺らす。燃やしたはずの過去が蘇る。普通に生きたかった。序列を捨てて独立した個として生きたかった。魔導書が価値を与えてくれると思っていた。他人に縛られず、エリスという自分の存在を確立させるのだと。哀れみを向けたお前が消えてくれるものだと。


 しかし最早無理だ。平穏にエリスハウメアという学生として生きるのは最早無理なのだ。


 故意であろうとなかろうと、人を殺したのなら罰を受けなくてはならない。そして罰を受けた過去は永遠に消えない。いつまでもその罪悪感と後悔と侮蔑と嫉妬心と羨望と怨恨と憎悪と事実を背負わされて生きなければならないのだ。それが大陸の法律だというのなら受け入れるしかないのだ。


 シセルマジック。その魔導書がただの落書きを記したノートであったなら。……そんな奇跡は起きない。


「ザルな警備だね。ということで禁書庫の本棚に無かったのは合計十三冊。内、魔導書が六冊」


 地上の図書室に戻ってくれば、時刻は昼前だった。二時間ほど暗い地下の禁書庫にいたためか、皆疲れ果てた顔をしている。


「七冊の禁書は、その全てがウ=ス異本。わお。こんなにシリーズがあったなんて知らなかったよ。個人的にはタコとの絡みってのが読んでみたいね」


 一体誰が何の目的でその本をくすねて行ったのかはわからないが、学園長はバツが悪そうに咳払いをする。


「問題は魔導書。言うまでもなく大変危険極まりないものたちだよ。流石にこれはマギアに報告するけれど、弁明はあるかい? 学園長」

「……待て待て、私が就任するより前に失くなった可能性もあるだろ。現に、その内の一冊、『時間の魔導書』はハムラサキ先生が保有している」

「それは大昔にされてるよ。ま、今年失くなったかどうかは、昨年の報告書を見ないとわからないけども」


 声にこそしないが盗まれたのはおそらくは今年だろうとガーベラはため息を一つ。豊作の異変。ザルな施錠魔法。原因としては充分だ。


「ハムラサキ先生の魔導書を除いて、失くなったのは五冊。『行進の魔導書』『増幅の魔導書』『離脱の魔導書』『剥奪の魔導書』そして『死の魔導書』だ」


 ガーベラは横目でエリスの様子を伺った。禁書庫を出てから口数が減り、反応も乏しい。今も俯き加減で机に並べられた目録をボッーと見ている。禁書庫に行くことを提案したのはエリスだったが、彼女の企みは失敗したのだろう。


 ガーベラは勘付く。エリスの鞄にあった魔導書をガーベラが保管していることを、エリスが気づいていることを。


 ならば、それが『死の魔導書』だと理解したはずだ。禁書庫にあったもので、目録の中でその外見が一致するものは、それしかないのだから。


 それゆえの放心か。どうすることもできない現状への諦めか。エリスはガーベラによる宣告を静かに待っているのかもしれない。


 だが、途方に暮れたいのはガーベラの方だった。何度も言うが、ガーベラの目的は豊作の犯人を捕まえることであり、スケア殺しの犯人、エリスは隠れ蓑に過ぎないのである。


 魔導書を取り上げたのが失敗だったか。いや、取り上げなくてはより被害が広まっていたかもしれない。


 スケア殺しの犯人がわかれば、後は監視しながら事件の解決をできるだけ遅らせようと思っていたが、このエリスの様子では今に自首してきそうな雰囲気である。


 どうするべきか。ガーベラは頭を悩ませる。一番良いのはエリスに異変の真相を伝え、逮捕も遅らせると約束することだが、どうそれを説明するのか。


 壁に耳あり障子に目あり。どれだけ密室で会話しようとも、知らぬところで聞かれているもの。魔法社会において絶対は存在しない。もし、犯人に聞かれてしまったのなら、その身を眩ませ異変解決は遥か遠のいてしまうだろう。


「ガーベラさんはこの中にスケアを殺した犯人がいると思っているんだね」

「……ん、ああ、そうだね」

「となると、死の魔導書、それと剥奪の魔導書でも犯人になり得そうだ」

「……剥奪の魔導書かい?」

「魂を奪う。命を奪う。寿命を奪う。明日を奪う。その気になれば何でも奪えそうだ」

「ふむ、確かにね」


 確かにそうだ。

 そう思ったのはエリスもだった。自分の魔導書だけがスケアの外傷のない死体を作れるわけではない。ハムラサキ先生の時を止める魔導書だって血液の流れを止められる。

 それでも犯人として最も相応しいのは自分だ。どう考えてもそうなる。スケアだけがいる状態で、夜から朝にかけて。誰が忍び込み誰が殺すというのか。……いや。


「行進、増幅、離脱。言葉の意味はわかるんだけど、スケア殺しはできなさそうだね」

「それに禁書庫に保管されるほど危なそうには思えないよ。もちろんそれ相応の何かがあるんだろうけども」

「そもそも魔法自体が危険なものだからね。それらが記される魔導書なんて禁書に限らず危険なものだよ」


 だが、いくら危険な魔法が記される魔導書であっても、禁書庫に保管されないものもある。


 例えば毒の魔導書。


 人を容易に死に至らしめる毒を作製できる魔法が記されていても、使い方次第では薬になるだろう。凝固した血を解す。鎮痛の効果を齎す。代謝を上げる。毒の魔法は毒にしかならないというわけではない。マギアでもそうした知識と、そのための倫理観を生徒に教えている。


 しかし、その反対。有益にならない、あるいは害の方が大きい魔法は、禁書庫に隔離されるだろう。空を飛べる魔法が空を飛ぶだけであるように、殺しの魔法が殺すことしかできないように。行進、増幅、離脱、時間。彼らもまた有害だったのだ。


「さて、それじゃあ図書室の方も終わらせようか」

「手伝うよガーベラさん。ああは言ったけど、流石に気が引けるからね」

「私は帰る」


 そう言って学園長はガーベラの挑発も無視してそそくさと出ていった。エリスはどうしようかと無意識に、ガーベラの顔を伺って、大人しく待つことにした。


「あら、そうだ待つのならオススメの本がある。ぜひ読んで」

「……ありがとうございます」


 席に座るとほぼ同時に本が一冊差し出される。


 タイトルは『焚書』


「図書室は火器厳禁だよ」


 そう言い残してユーカリ先生は目録片手に本棚の壁に消えた。


 待つこと二時間。二人は心底疲れ切った顔を隠そうともせず机に突っ伏した。禁書庫と地上の図書室。その広さは圧倒的に図書室の方が広いが、二人で作業することでほぼ同じくらいの時間で終わることができた。


「単純計算。一人だと四時間か、ありがとうだよガーベラさん」

「どういたしましてだよユーカリ先生。……もうお昼か。どうだいこの後三人で食堂にでも」

「嬉しいお誘いだ。二人がアレースとアドーニスなら喜んで同行したよ。けれど残念。私はここを離れるわけにはいかないんだ。心底ガッカリしてくれ」


 ガーベラは残念だと言い残し、エリスと二人で図書室を後にした。昼時は過ぎて、一階の廊下は朝と同じく人っ子一人いない静寂だった。


 違うのは、その静寂の中に二人の会話がないこと。エリスが客室に鞄を置く旨を伝えた後、足音だけが響いていた。


 自分から切り出さねばならない。エリスはわかっていた。ガーベラが死の魔導書について聞いてこない以上、自分がその話を持ち出さねばならない。わかっているのに、数歩後ろを歩くガーベラと自分の足音を聞いている内に、寮の中間、男子寮と女子寮の合間にある客室へと着いてしまった。


 ドアノブに手をかける。何と言って切り出すか、そればかりが脳を支配していた。施錠したドアの鍵さえ開けることを忘れていた。


 それなのに、扉は簡単に開く。気がつかないエリスに代わり、その変化を察知したガーベラが驚く。


「よく挨拶代わりに攻撃する奴がいるよな。俺はああいうのは嫌い。挨拶は基本だ。代わりはない。そうだろ? こんにちはエリスハウメア。ガーベラプランテスト。そしてさよなら。意思の剥奪フォアフィチャーマジック」

プロテクトマジック(守りの魔法)!」


 客室には名乗らない先客がいた。

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