007-空へのあこがれと人外
空へのあこがれと挑戦
自分の両親のなれそめを聞いて衝撃の事実に旋律する。
「うちも変態の家系だった!」
そして自分の身体の人外さを改めて認識する。
愛剣「鬼包丁」これは実は片刃である。
片方は平らになっている。
これは切らずに殴るときの用途と、刃があるほうを相手に押し当てて平の方を殴って押し切るという用途にするためである。
なんでこういう説明をしているというと、いま、魔獣とやり合っているから。
演習で沼地に魔獣退治にきている。
超大型の亀の魔獣相手にしている最中である。
結構硬い甲羅をもっている。
鈍器のようにして殴って脳震盪を起こさせ甲羅に刃をあてて剣を殴って甲羅を割る!うんいけた。
ちょっとヤバイ相手だった。
毒の唾液を飛ばしてくるので出来るだけ早くかたをつける必要があった。
ちょっと殴っただけで倒せる場合が多いのでこういうギリギリの戦いも経験しておかないとね。
この刃を押し当てて殴るか蹴るかして破断させるって技術、最近ちょっと気に入っててよく使っている。
なんせカッコいい。
「オーガ・ブレイク・ショット」と叫んでる。
うん、ちょっと中二病っぽいな。恥ずかしい。
空を飛びたい。
実は空を飛ぶ魔術は無い。
だが空がある。だから飛んでみたい!
まぁ自分は自力で高く飛び跳ねることができるんだがあれは飛ぶのとは違う、ただのジャンプだ。
ということでいろいろ研究してみた。
ほうきにまたがってみた。もちろん飛ぶはずもない。
「なにしてるんだ自分は。」
恥ずかしい。
風魔法で体を飛ばしてみる。
風系統はそれほど得意じゃない上にただ突風で吹き飛んだだけだった。
重力魔法は理論としてはあるがまだ実現はしてないらしい。
だが可能性があるのなら重力魔法だろう。なにかヒントはないか?
なんども飛び跳ねていたらスカートはやめてズボンを履けと怒られた。
たしかにそうだ。。。見られてないよね?
羽を作って背負ってみた。羽を動かす方法が思いつかなくて却下。ただのコスプレだった。
ハングライダーを作った。
これはいけた!だが自由に飛ぶとはちょっと違う。
空を飛ぶ魔獣を飼いならして乗る。
魔獣の捕獲と飼育、飼いならしに時間がかかりそうだ。
うーん
リィ先生に相談した。
飛行石みたいなファンタジーなものは存在しないらしい。
ラピュタは無かったんだ。
そこで光の精霊の魔法陣を見せてもらった。
召喚魔術の一つで魔法陣に魔力を込めると丸い光が出てきて術者の周りを飛んで辺りを明るく照らしてくれる便利なものだ。
ダンジョン探索の時に使用するらしい。
飛んでる!これ!
この精霊っていうのは本当の精霊では無く魔力で作り出した存在なんだそうだ。
魔法陣の描き方で色んな精霊を作って操作できるらしい。
プログラミングみたいだ。
これで人を持ち上げて飛ぶ精霊を作れれば、行ける!
とは言ってみたものの。
自分は召喚魔術や魔法陣の描き方はまださっぱりであった。
来年からそのへんの講義が始まるので修得するようにしよう。
それに魔法陣の描き方は今まで口伝で伝えられることが多くそのため失伝している技術も多いのだとか。
とにかく今は研究をリィ先生に任せることにした。
人を乗せて飛ぶほどの力を持たせるのにかなり苦労しそうだということだった。
まぁ一足飛びにはいかんさ。
のんびり行こう。
リィ先生。
「ほかの研究もあるからすぐには無理ね。」
っと。
なんの研究してるのかと聞いたらスライムだった。
スライムは魔獣だが比較的おとなしいのが多い。
それを品種改良して特定のものだけを食べるようにして残飯や金属ゴミなどを専門に食べる種を育てて下水処理やゴミ処理に活用している。
王都が比較的清潔なのもこれのお陰様だ。
でリィ先生が育成に成功したスライムはなんと衣服だけ食べるスライムだった。
「なに作ってるんですかあんたは!」
「と、とある貴族様からの依頼で・・・」
「どこの貴族ですか!その変態貴族は」
「えっと、その」
目を逸らされた。
「え?まさか自分の知ってる人?え?まさか。」
とにかくそのスライムをリィ先生にかけて研究室を後にした。
家も変態の家系だったらしい。
首謀者は母上だった。
母上、この世界での私の生みの親、
ティアネラ・ノゥラ・セレヴィード夫人
毒と薬物の研究で有名である。
毒物が大好きで数々の奇行で有名である。らしい。
なんてこったうちも変態貴族だったなんて。
ちなみに母上は若く見えてロリ外見で胸が超でかくてすっごい可愛い。
遺伝だな。
将来私もあんなふうになるんだろうな。
遺伝って最高。
変態は遺伝してほしくないが。
家に帰ると母上に着せ替え人形にされる。
まぁ楽しいから良しとする。
髪をすいてもらって頭なでなでされてうれしい。
大好きだ。
変態はなんとかしてほしいが。
父上
ガレノス・セレヴィード
私のこの世界での実の父親
下級貴族で男爵
エストグレイン領領主
父上に母上との馴れ初めを聴いてみた。
よくぞ聴いてくれた!って感じで嬉々として話してくれた。
何でも当時母上は特殊な趣味が暴走してとんでもない事件を起こしていたらしい。
父上は母上の犠牲者の一人だったそうな。
なんと、被害者ポジション!
思いっきり紅茶を吹いた。
母上は粛清されることになったが父上が粛清者から母上を守り抜き夫婦になって母上を更生させたので粛清は免れたと。
父上は婿養子らしい。
えー母上何したの怖い怖い。
でも父上すげー。
愛も深い!
どっか歪んでる気もするけどね!
変態は遺伝してくれるなよと念を押された。
父上!苦労したんだね!大好きだよ!
もっと強いヤツと戦いたい。
とか言ってたら騎士団予備隊からダンジョン遠征にお誘いがあった。
ちょっとヤバ気な敵が居るんだと。
えーこわ~い。
フロアボスのゴーレムだった。
でかい硬い速い俊敏パワー有りの凄いヤツだった。
踏まれた。ガ~~ンと。不味い!
アレ、生きてるわ。
ちょっと痛かったけど全然平気。
自分の身体こんな頑丈だったのか。
まぁ限界に挑戦なんてやったことなかったしな。
良し反撃!ドタマに拳で今までの中でも最高の渾身の一撃を打ち込む!
ゴーレムはバラバラになりました。
「え?これで終わり?
ゴーレムってほら文字を書き換えて真理を死にしたら止まるとかさそういうのなかった?
楽しみにしてたんだけど?」
「そんなの、聞いたことないですね」
そうですか・・・
もっと強いヤツと略
はぐれ竜の討伐依頼が来た。
ドラゴンだ!
群れからはぐれた竜っていうのは面倒で危険。
竜から逃げた魔獣が人里まで来る可能性が高くなるので早めに討伐しないといけない。
だが竜は危険である。
100人位の騎士で対応する。
私にも声がかかった!
で割とピンチになっている。
険しい雪山で部隊が分散されて今自分の周りにいるのは10人程度。
空を飛ぶなよ卑怯だぞ!聞いてくれないか。
盾になる!
ブレスが来る!さすがにブレスはまずいか?
あ、死んだかも?じゅ。アッつい。
あ、生きてるわ。
服は丸焦げになったけど生きてる。
あー怒った。
竜の背中に飛び乗る。
羽根の根元をつかんでブチュー。
羽根を引きちぎった。
やーいこれで飛べないだろう。
傷口から手を突っ込んで身体を引きちぎった。おりゃーーー。
もう大暴れした。
必死だった。
気がついたら竜を素手でバラバラにしていた。
自分で自分の行動に戦慄した。
「竜を素手でバラすのは想定外だった……」
「報告書に“殴った”って書きにくい……」
「武器訓練の指導者たちの存在意義が……(遠い目)」
「……うん、せめて剣を使って。お願いだから……」
なんかいろいろ言われてる。
素手ではあるが、ドラゴンスレイヤーの称号を手に入れた!
素手でドラゴンスレイヤーって、もはや神話でしょう!?
ゴーレムに踏まれてもドラゴンのブレスを受けても平気。
ゴーレムを一撃で粉々にしてドラゴンを素手で引きちぎる。
ほんとなんだろうなこの身体。
規格外ってレベルじゃないぞこういうのは人外って言うんだ。
次は海!




