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004-大雨の王都

王都に長く大雨が降っている。

それに伴い災害が発生しているので救助活動を行った。

一通り対処が終わると学園で健康診断。

そして体育祭。


王都ではずっと雨が続いている。

これだけ長く降るのは珍しいらしい。

周辺の農地にそろそろ被害が出始めているらしい。

銅級の魔法で天候を操ることは可能だが天候を操るのはあまりよくないこととされている上に

多少雨雲を散らしてもまたすぐ雨雲が出来て対処が間に合わないそうだ。

池と川が氾濫したという知らせを受け騎士団で対応しているそうだ。

しかも森の方で魔獣が流されてきて暴れているそうで近くの村から救援要請が来てそちらにも人手が取られているらしい。

そうこうしている内にとうとう学園にも手伝いの要請が来た。

魔獣に襲われた村の人の救助と川の氾濫に対応するチームに分けられる。

自分は魔獣対策に回されることになった。

救援物資を詰め込んだ馬車と共に村へ行く。

酷い有様だった。

洪水や土砂崩れでめちゃくちゃになった村に魔獣がうろついている。

すぐに剣を持って走り回り魔獣を潰していく。


魔獣は一通り倒したようだ。

泥と返り血と雨でぐちゃぐちゃだ。

家を借りて服を全部脱ぎ野営用の外套1枚になる。

水魔法で服を洗濯して温風を作る魔法で乾かす。

この魔法は服の生地を傷めるのでメイドに叱られるので我が家では禁呪に指定されている。

まぁ緊急事態だ仕方がない。


さぁ帰ろうかと言う時になって近くの大きな川が決壊したという知らせが来た。

馬で。。。いやこっちのが速い!ということで剣だけ抱えて走り出した。

場所はさっき地図で確認した。

時々上空に高く飛び上がって地形を確認しながら走る。

われながら物凄い速さだった。新幹線並じゃね?。


水があふれていた。どこもかしこも。

とりあえず流されている人間を見つけるたびに拾って高い場所へ置く。

らちがあかないと思い地面にパンチして土を盛り上げ簡易的な防波堤を作る。

ああせっかく乾かした服がまた泥だらけだ。

まぁこっち見てびっくりして目を見開いて口をあんぐり開けてる人々を見てまぁいいかと。


一通り終わり王都に帰還。騎士団に報告。

リィ先生に今回の大雨について相談してみたが恐らくは単なる自然現象だと。

魔法の影響を全く感じないからだと。

うーんそうだろうか。

例えば魔法で海の表面を温めて雨雲を作り風で雨雲を移動させれば

雨そのものに魔力を込めないで嵐を作ることは可能だろう

いやそんな発想ができるのは前世の科学の知識がある自分ぐらいだ。

こっちの世界では無理だろう。

うんこれは自然現象だと。


騎士団と王に呼ばれた。大雨での件での褒賞らしい。

真っ赤なドレス。。はやめて普通に学園の制服で赴く。

たいそうな儀礼で迎えられた。

王と王女、つまり王女殿下の両親だな。

いっぱいお褒めの言葉を頂いた。

おねだりされてちょっと剣の演武をさせられたのはちょっと緊張した。

お菓子やら宝石やら髪飾りやらいっぱい頂いた。

呼ばれていた両親も何やら涙ぐんでた。

まぁいいことしたんだ。誇っておこう。


女の子として生きていくことを覚悟したあとにこんな力を使って大立ち回りしてしまった。

この世界は俺に、いや私にどうさせたいにだろうか。

転生モノにつきものの神様ってのも現れてこないし。

まぁある力は力だ。ちゃんと役に立たせて見よう。

力を有用に使って人さまの役に立ちかつ女の子としても真剣に生きる!


定期健康診断。

検査着に着替えて各部屋を順に回って検査を受ける。

身長は平均的。

身体は平均よりかなり細く体重もだいぶ軽いらしかった。

どこからあんな力が出るんですかそんな身体でと何度も言われた。

自分でも分からないよ! 視力聴覚異常なし。内臓も骨も異常なし。

胸は順調に成長して年齢の割にはでかいらしいことが判明した。

うれしいやらなんだか分からない。

力の源はその胸ですか!とか王女殿下に言われたがいや5歳の時にはすでに力が強かったのは王女殿下も知ってますよね ?

まぁ健康でよろしいと。

解剖とかされなくてよかった。


体育祭。

自分はあまりにも規格外ってことで競技の参加は断られた。しゅん。

でもまぁデモンストレーションってことででっかいモニュメントを持ち上げたりとかはさせられた。

何この見世物状態。

まぁ喜んでもらえるのは良しとしよう。

競技に参加できないならってことでチアガールをさせられた。

ミニスカートで足上げてめちゃくちゃ恥ずかしかった。

恥ずかしかったので地面にパンチしてクレーター作ってうやむやにした。


次回は前世の知識を使って経済にテコを入れている。

異世界チートの始まり。


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