027-祠と女神
祠を作ったら女神が出てきた。
サタナエル様とング・ベイ様は教会で祭られるようになった。
で、うちの城の片隅にも二柱の祠を作った。
教会に渡した紋章の入った十字架と同じデザインのものを職人に作ってもらって祭った。
ついでだが、アテナの祠も作っておいた。ついでだからね。
勝手にアテナの騎士にした件については言いたいことあるんだが。
ついでだ。あくまでも。
数日後、
「ご主人さま、お客様がお見えです」
「だれ?予定はなかったはずだけど。」
「少し前に世話になったものだ、と。綺麗なお方です。」
客間に通し、あってみると。
・・・・・・サタナエル様だった。
「なにしてんですか!
女神が気軽に人間界うろていてるんじゃないですよ!
てか天界に帰ったんじゃないんですか!
また逃げてきたんですか?
こんどはなにしたんですか!全能神様の着替えでも覗いたんですか!?」
「すごい言われようだな。。。
別に人間界をうろついているわけではない。
そなた、ここに祠を作ったろう、そこから出てきたのだよ。」
「ドコでもドア作った覚えはないんですが?!」
もじもじして、、、
「いや、実は、美味しい飯がまた食いたくて、な?てへ♥」
「てへ、じゃないよ。」
そんなんで気軽に神がぽんぽん来られたらこっちは精神がもたないわ。
夕食にはまだ時間があるので待ってもらうことに。
使いを走らせてアイゼンとグンダリを呼びに行かせた。
「で、まさかング・ベイ様も来たり?」
「今日のところは来ないがそのうち来るかもな」
「アテナの祠も作ったんですがまさか?」
「流石にアテナさまは下界には来ないだろう。あれはかなり特殊な女神だからな。」
ほう。
「女神だとバレると流石にアレなので神格も落として体も人間のものにしている
で名前も人間界にいるときは仮名でサエルと呼んでくれ」
「。。。仮名ってやっぱり何度も来るつもりですね。」
「まあな。」
「で、再就職はできたのですか?」
「おう、前職の退職はできたし再就職も出来たぞよ、弁護士が頑張ってくれて未払い残業代も獲得出来た!」
さいですか。
アイゼンとグンダリが来た。
サタナエル様、もといサエル様を見てびっくり。
サエル様に抱きついてオイオイ泣いてる。
さて、夕食はなにしようかと、なやんで、再会を祝って食事なら鍋がいいか、とちゃんこ鍋にする。
サタナエルは冬の間に雨を降らす豊穣神だ。
なら、冬の間の雨の恵みで育つ、麦、レタス、ホウレンソウなどの葉物、豆、かんきつ類、ブドウなんかを使ったものがいいだろう。
鍋に葉物をたっぷり使い、しめにうどんを投入して、豆料理のサブメニューをつくり、
かんきつ類をつかったデザートを提供して、酒はワインがいいか。
料理人に指示をだして鍋を準備する。
ちゃんこの中身はとりと魚だ。
鍋パーティーが始まった。
いただきます!サエル様とアイゼン、グンダリはつもる話もあったのかいろいろ話が弾んでる。
うん、サエルは四天王をけっこう大事にしてたんだね。
スク水ニーハイ正座はどうかとおもったが。
ヴァレリカちゃんも当然いる。
なぜかカミラ殿下もいる、呼んだ覚えはないんだが?
リィ先生も呼んだ。
こちら先日の遠征の元凶になった元魔人の女神さまです。
と紹介すると泡ふいて倒れた。
うん。それが普通の反応だよね。。。
サエル様も鍋をよろこんでむしゃむしゃ食ってる。
ワインもそこそこまわって、最後のデザートもおわって ごちそうさまでした!
で、そうそうなんでも頻繁に来られるのは困るとクギをさしておく。
祠を壊そうかとともおもったが呪われたら怖い。
お礼にってことですごいでっかい魔石をもらった。
すごい純粋な色したでっかいのを数個。
うん、こういうのもらえるのなら、すこしぐらいは来てもらっても・・・・?
風呂入って寝るか、と我が城自慢の大浴場でのんびり湯船に浸かってると
サエル様、アイゼン、グンダリ、ヴァレリカちゃん、カミラ殿下、リィ先生が乱入してきた。
ぶは!
なになにどういう状況!
しれっとウンディーネも湯船につかってるんじゃないよ!
みんなに背を向けてぶくぶくしてるとみんなで洗いっ子始めてる。
みないみない!
いや女神様といっしょにお風呂ってどういうアニメのお風呂回よ!
これはOVA第六巻お風呂回か?
のぼせそうになったので先にあがらせてもらった。
サエル様はしれっと客用の部屋で寝て翌朝、しっかり朝食を食べてから帰っていった。
「うちは旅館じゃないんだよ!」
大浴場に幽霊が出るって噂が出ていた。
ああ・・・・ それ幽霊じゃないから、私の契約精霊のウンディーネだから、心配いらないよ、
と全員に通知する。
大浴場の入り口にも
「精霊がいるかもしれません。幽霊じゃありません、無害です。」
って張り紙貼っておいた。
え?一人じゃない?
ウンディーネに聞く。
エアリアルやノームだ、と。
他にも来てたのかい。
え?男油にはイフリートも来てる?
あああ最近、男湯の湯の温度が高すぎるって聞いてたがイフリートのせいか。
温度は控えるようにイフリートに伝えた。
大浴場でかぽーーん。
この大浴場は私が心血注いで設計して作った。
お湯の供給システムと排水システム。
地下水と水の魔石を利用した給水システムと
城内のゴミを燃やした廃熱と火の魔石を利用したシステムとスライムを使った水の浄化。
薬草を適時投入。
もちろん女湯、男湯をわけてサウナも完備。
当然男湯と女湯をつなぐようなギミックはない!
シャワーは作れなかったので打たせ湯を作った。
とても広い作りでつめれば30人は入れる。
朝から夜までいつでも入れる。
壁には北の地の有名な山の絵を描いてある。
脱衣場はリィ先生作成のマッサージチェアまである。
体重計も完備。
タオルはメイドによって常時清潔なものが供給される。
で、 いま、風呂に浸かってる。
スイレン、カスミ、他のメイドも多数。
もうこのへんのメンバーには慣れた。
裸をみてももうなんとも思わん。
こっちも大胆な感じになってる。
あああ、いいもの作ったな。
やっぱりというかなんというか。
ング・ベイ様が来た。
仮名はベイルだそうだ。
町娘みたいな格好をしている。
心なし少し若くなっているような?
お昼にとんかつ定食を食べてもらっている。
昨晩、祠から出てきてすぐにここに来ず、
街の酒場で飲んでいたそうな。
で、そこで冒険者の男にナンパされて朝まで一緒にいたっと。
「なにしてんですか!女神が気軽に人間と交わってるんじゃないですよ!」
「いやいやなかなかに楽しめた。」
この女神は。。。
「もしかして若返ってるのはそのせいですか。生気吸ったんですか?!女神じゃなくてサキュバスだったんですか?!」
その後風呂入って帰っていった。
「ベイル様、ヴァレリカちゃんの前で教育に悪い話を。。。」
とブツブツ言ってると、
ヴァレリカちゃんは
「私は乙女じゃないぞ。」
え、そうなの?
しかもバツイチ!?
初耳ですよ!
何でも昔生まれた家で政略結婚で嫁に出されたんだと。
で、初夜で調子に乗って相手の男の生気と血を吸いすぎて干物にしてしまったと。
怖い!どんなホラーよ!
幸い相手の男はなんとか命を食い止めたが、
いろいろあって数日後には離婚となったんだと。
それで元の家にも戻らず、自分でダンジョンを作って研究に勤しんでいたんだと。
へぇ でそのダンジョンは今は?
もう廃棄して無くなってると。へぇ。
バツイチ吸血姫、語感が強すぎる。
暑い。
ってことで城の中にプールを作った。
給水路の関係で大浴場の近くの空き地に
深さ1.4m長さ25m、6コースの大きさ。
更衣室は大浴場の脱衣場を兼用。
消毒用の貯水池も完備。
プールサイドには日陰になる屋根も完備。
メイドも含め基本身体能力の高い人ばかりなので溺れるひとはまずいないだろうが
念の為、人魚型のゴーレムをプールサイドに配備。
異常を感じたらすぐに助けに動く仕組みだ。
休憩時間であれば誰でも自由に使えるようにした。
メイド隊がズラーッと水着姿でキャッキャ遊んでる。
ここまでやって自分は水に浮かべない体質だったのを思い出した。
浮袋でプカプカしてると
「ご主人様は自前のでっかい浮袋持ってるのにさらに浮袋が必要なんですかww」
とか笑ってきてる。クソ!
ベイル様とサエル様がプールサイドで水着でトロピカルジュース飲んでた。
「うちはリゾート施設じゃねぇ!」
いや最近それっぽくなってるけど。
で、サエル様が頼みがある、と
ベルゼブブのダンジョンに居たスーツ姿の女性、
サエル様が作った眷属なんだそうだが
ほとんどがサエル様とともに天界へ行ったが何人かは人間になることを希望したと。
で、その人間になった数人が、あの時私と一緒に来ていた騎士と結婚するんだと。
ぶ!
あああ確かにスーツ女性、何人かは一緒に王国までついてきてたな。
あえて突っ込まなかったけど。
であの時の宴会で仲良くなったっぽいと。
で、頼みというのは?
そいつらに王国での戸籍を作ってやってほしいと。
はぁいくら何でも私には。。。
いや、カミラ王女殿下に話してみるか。
カミラ王女殿下ならそういうラブラブ話し好きそうだから乗ってくれるだろし、王族だから戸籍も簡単に作れるだろう。
はい、わかりましたよ。
カミラ王女殿下に事のあらましを話したらキャーキャー言ってノリノリで対応してくれた。
まぁ楽しそうでなにより。
さっそく関係各所の責任者を集めて
対象の女性と騎士に面接をして希望など聞いて書類を作って手回しして、
女性が希望すれば仕事も斡旋した。
5組も居た。
カミラ王女殿下が乗りまくって簡単ではあるが合同で結婚式までやってくれた。
遠征で女をゲットしてきた伝説の男としてちょっと有名になってるそうだが、
女性の詳細については機密としてかん口令がひかれている。
ダンジョン近くの村に住んでいたという設定が作られた。
ベイル様が
「王国の未来は忙しくなるぞ」っと。
「どういうことで?」
「サエルの元眷属の女から生まれる子供が普通なわけがなかろ?
その子供もしくは子孫は必ずなにか高い能力を持つ可能性が高い。
それこそ将来的に英雄や勇者、もしくは伝説の職人になるような」
「うわああ。なんかやらかした気分だ。」
「ついでにいうとだな、先日わらわと一晩ともにした冒険者の男な
うっかり加護を少し分け与えてしまったので近いうちに頭角を現すかもな
下手すると勇者になるかも?」
「うっかり勇者を作るなーーー!」
次は武術とこの世界の設定について




