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025-ペルゼブブと料理

ベルゼブブのダンジョンに突入

いよいよベルゼブブとの邂逅。

そして対話へ。


数日歩いたところでベルゼブブのダンジョンの塔を見つけた。

エジプトの街の塔みたいな形。

馬はング・ベイの塔のところに作った拠点に残してきた。

結界を張りキャンプを張る。

ダンジョンに入るのはワルキューレ中隊とウォーハンマー大隊の一部。

残りは途中途中までついてきて途中に都度拠点をつくりそこを補給と連絡経路とする。

私は攻略にそなえて下ごしらえをしている。


ダンジョンは地下に進んでいた。

タイルのような壁が続きランタンが光っていて明かりはある。

空気が流れている。

換気はされているようだ。

休憩場所も休憩場所にトイレも水飲み場もある。

罠らしきものは無い。

ただ、壁も天井も床も同じ模様が続き微妙に湾曲しているみたいだ。

迷わせる構造だな。

マッピングを慎重に行っていく。

ミノタウロス、巨大な蜘蛛、眠らせる羊、トレント、ケルベロス、ガーゴイル など一般的な魔獣がでてくる。

私やカエデちゃんなど戦姫がでるまでもなく片付けていく。

コケがいっぱいの場所にでた。

ん?コケが動いている。

コケが手足にまとわりついてくる。

このコケが魔獣か!

既に全身コケに覆われた人がでてきた。

あとから追いついてきた教会騎士団が結界魔術を展開する。

コケが枯れてきた。

コケに覆われた人型の巨人が現れた。

カエデちゃんがバラバラに切り裂く。

終わり。


上からなにか大量にボトボトと落ちてきた。

ウジだった。

ハエも大量に飛んできた。

教会騎士団結界展開!

ウジもハエも結界の外にはじき出される。

私は荷物の中からビンを取り出して結界の外に投げる。

ビンは割れて煙がでる。

母上からもらった殺虫剤だ。

ウジもハエもぼたぼた死んでいく。

よしよし。


ウジとハエが出たから出るかと思ってたらやっぱり出た。

大量のGの軍団!

阿鼻叫喚!精神にくる!

カミラ殿下の精神鎮静魔術でみんなが落ち着きを取り戻す。

殺虫剤が効かない!耐性ありかよ!

てかGならあれだろう!

魔法団!氷!フローズンフィールド!

あたり一面氷で覆われた。

ふう、もう見たくない。


なにかポタポタと落ちてきた。ウネウネしてる。。。ヒルだ!

大量のヒルだ!

さらに前からでっかいヒルがせまってくる!

みんなわーわーきゃーきゃー言ってる。

ヴァレリカちゃんの目が赤く光る。

「我が眷属どもよ!され!」

ヒルは壁のすきまから逃げていった。

ヴァレリカちゃん助かったよ!

ヴァレリカちゃんは血を吸う系の魔獣はだいたいは眷属として配下にできるらしい。

他にも吸血蝙蝠、ヒル、蚊、ダニ、ヤツメウナギ、などなど

うむ、ベルゼブブの人(?)選ミスだな。

たすかったよ。


広い部屋に出た。

とても広い。

そして奥に1人の女が立っている。

前の世界の迷彩軍服を着てベレー帽を被ってる。

金髪で青い目をしてる。

「よくここまでこれたな!私は四天王が一人武器庫のグンダリ!まとめて面倒をみてやる!覚悟!」

武器庫?ナンノコッチャ。

てかアイゼン、クジャクときてグンダリか

ということは最後の一人はさしずめフドウとかかな。

とか考えていたら

なにか長いものを何処からからか取り出して構えた。

アレは。。。どう見ても対戦車ライフル!

「なんでライフルなんてあるんだよ!火薬なんて無いはずだろ!」

「ほう?これがどういうものか知っているのか、火薬とは知らんがこれは魔力で鋼鉄の弾を打ち出すもの」

みんなキョトンとしてる。

あれがどういう武器か知らないのだ。

「全員散開して防御!」と叫ぶ。

ドーンと音がして弾丸が飛んでくる。

着弾点に回り込んでそこにいた人を吹飛ばす。

ドーーン!地面にでかい穴が空いた。

今のであれがどんなものか分かったはずだ。

騎士団が盾を構えて魔術隊が物理結界を張り土魔術で壁を作る。

さらにライフルを撃ってきた。

結界でなんとか防御する。

私も土の壁の後ろに回る。

魔術隊がファイアボールを撃つ。

敵の前の空間に分厚い鉄?の盾が現れて防がれた。


「次はこれだ」

グンダリはライフルを下に捨てて今度はミサイルランチャーを取り出した。

あれはヤバい!

ミサイルが飛んでくる。

私が土折れでミサイルを空中で切る!

カエデちゃんも次元斬でミサイルをみじん切りにする。

何発か漏れた!土壁が爆発崩壊する。

すぐに壁が再生される。

次はバズーカ砲を構えてる!

武器庫ってこういうことか!


バズーカが撃たれる。鬼包丁ではじき返す。

グンダリの方へ向かって走る。

地面からカチって音がしてドッカーン!

吹き飛ばされて地面に叩き落ちるまたドッカーン!またまたドッカーン!

地雷原かよ!5回ぐらい吹き飛んだ。

まぁ痛くは無い頑丈な身体だ。

グンダリは今度はガトリングガンを取り出した。

どんだけ武器あるんだよ!ガガガ!集中的に撃たれた。

痛くはないが身動きが取れない。

今度は手榴弾が飛んできた。赤い。

あれはイタリアの赤い悪魔じゃないか?そんなもんまで。

爆発をやり過ごす。

「本当に頑丈な身体ですね」

空中に大量の剣が現れた。

「こういう武器もあるんですよ」

すごい大量の剣だ。

百や二百じゃきかないな。

「千の魔剣!」

魔剣だって!?

一斉に自分に向かって降り注ぐ。

イテテテ!

刺さらないけどなんか痛い!すごい痛い。さすが魔剣!

カエデちゃんが飛び込んできて全て切り捨ててくれた。

ヴァレリカちゃんは見慣れない武器で対応を手間取ってるようだ。


土の壁の後ろに隠れてきゃーきゃー言ってたヴェリシアがやっと落ち着いたか

壁の後ろからでてきて叫ぶ

「なんて理不尽な能力!でも!理不尽には理不尽よ!『天命は翻り、運命の鎖は断ち切られる――!』


突然グンダリの攻撃が停まった。

あれ?って不思議な顔でとまどっている。

「あれ?魔銃がうごかん?ジャムったか?」

銃をがちゃがちゃやってると突然銃が暴発してグンダリが吹き飛んだ。

宙にまだ浮かんでいた魔剣がグンダリのほうに落ちていく。

「ぎゃーーそんなアホな!」

高台から転げ落ちて地雷地帯に転げ落ちてどかーんどかーん!

「ひぃーーー!」

ものの数分でグンダリはズタボロになっていた。

ヴェリシアのスキル、おっそろしいスキルだな。


グンダリはズタボロ黒焦げ半裸になってる。

トドメを刺そうかと近づくと突然グンダリの体が真っ黒になった。

よく見ると大量のハエがたかっている!

うえええなんじゃ!?

そしてハエが一斉に飛び立つと後にはグンダリの体は消えていた。

仲間が回収したか・・・?

得意げな顔して立っていたヴェリシアが「あ!」と声をだして

すてーーーん!と派手にころんだ。

三回転ぐらいした。

爆発後の穴に上半身を突っ込んで犬神家みたいなってる。

・・・白いヒモパンだった。


ヴェリシアが逆さになって白いヒモパンをさらしているうちに部隊の被害確認、

かなりの重症を負ったものが多数。

重症を負ったものは回復魔術を施し後方へ移送。

散った装備を回収。

アスラのレーダーを確認すると敵性反応は無し。

簡易キャンプを張って休憩に。

奥の扉近くにはトイレも水飲み場もあった。

ここは本来は休憩場所のようだった。


子猫だ。

子猫の大群が居る。

にゃ~んって言いながらゴロゴロ転がっている。

トコトコと兵に近づいて首をスリスリしてる。

ヘソ天してるのも居る。

なんだここはこの空間は。

わー可愛い!とか言いながら撫でたり抱き上げたりする人が出てきた。

カミラ殿下は5匹ぐらい抱えてる。

私はなにかやな予感がしたので少し離れる。

っと突然、子猫が目が真っ赤になり毛を逆立ててギャウーーと叫んで兵達に噛み付いたり爪で引っ掻き始めた。

巨大化して口に兵を咥えてガジガジ噛んでるのもいる!

カエデちゃんが涙目になりながら猫を切り刻む。

ヴァレリカちゃんが魔術で排除していく。

ヴェリシアが電撃で猫を黒焦げにしていく。

騎士団が剣を突き立てる。

魔術団が怪我をした人を治療していく。

猫を殺すって結構精神が削られるな。

カエデちゃんとヴェリシアがしくしく泣いてる。


ウサギだ。大量のウサギだ。

キューーんって感じでこっちを見てる。

みんなさっきの子猫で懲りたのか今度は近づかない。

しらーーって顔で見てる。

苦笑。

ヴァレリカちゃんが呪文詠唱。

巨大な手が現れてウサギを全て掴んでそのまま地面に沈んで行った。

あのーーあのウサギ、まだなんにもしてなかったと思いますが

流石に容赦なさすぎじゃありません?妹様よ。


通路を歩いていると羊が目の前を横切った。

羊と目が合う。

あ、ヤバいしまった眠らせ羊だ。

アスラレーダの確認を怠ってしまったか。

パタッと寝てしまった。


前世の姿になっていた。

パソコンでネットゲームしていた。

兄弟がアパートの部屋に突入してきた。

親が死んだというのにこんな時までゲームか!

働きもせず生活保護で情けない!親が死んだというのにお前はどうするつもりなんだ

遺産はやるつもりはないぞ!

散々なじられた。

葬式に来るなって言ったのはそっちじゃないか。

妹は悲しそうな目と軽蔑の眼差しが混じった複雑な顔をしている。

ああ、夢だな。


突然部屋にトラックが突っ込んできたみんな吹っ飛んだ。


ここで目が覚めた。

目が覚めると目の前にみじん切りにされた羊が転がっている。

カエデちゃんがフーフー言って興奮してる。


カエデちゃんも眠ってたらしいがヴェリシアに私より先に起こされて

先にヴァレリカちゃんによって始末されていた羊を起きるなりバラバラに切り刻んだんだとか。

そうかカエデちゃんもなんか嫌な夢見たんだろうな。


カエデちゃんが自分の横に並んで歩く。

日本語で話しかけてきた。

前世で不治の病で治療を受けていたとき、

母親がこんな身体に産んでごめんなさいと泣いている姿。

父と母がこれからのことについて喧嘩していること。

ちょっと良いなと思っていた幼なじみの男の子がもうお見舞いに来てくれなくなったことなどを夢で見ていたっと。

つらつらと話してくれた。

似たような夢を私も見たよ。前世の。

と返事をする。

せっかく手に入れた2度目の人生だ。一生懸命生きようよ。

と柄にもないことを言う。

うん。。。とカエデちゃんは頷く。

ヴェリシアとカミラ殿下は一体どこの言葉ですの?

と聞いてきた。

なんでもないよ。

さぁベルゼブブの封印を頑張って世界を救おうじゃないか!

後ろから一斉にオーーーっと雄叫びが響く。

私はもうこの世界の人間だ!


中ボス部屋っぽいところに出た。

1人の女の子が立ってる。

メカっぽいプロテクターをつけてバイザーがついたヘルメットを被ってる。

手には大ガマをもってる。

四天王の最後かな。

「私は四天王の命のフドウ!よくぞここまで来た!だがここから先には通さん!」

やっぱり不動だった。

明王の名を冠した四天王か。

命ってなんだろうな。

どんな能力か見当がつかない。


ヴァレリカちゃんがいきなり黒い火の弾を放つ。

フドウの前に亀が現れて背中の甲羅を向けてそれで防ぐ。

カエデちゃんが斬りかかる。

大量の蛇が現れて刀に自ら斬られに行きフドウに刃が届くのを防ぐ。

ヴェリシアの周りに花が咲き乱れ花粉を撒き散らしヴェリシアが咳き込んで倒れる。

私は右手のガントレットから金属針を飛ばす。

大量のハトが出現して自ら針に刺さってフドウを守る。

後方の部隊を見るとハエが大量に湧いて騎士団を襲ってる。

「命」ってこういうことか!

おそらく疑似的な生命体を一瞬で生成してそれを防御や攻撃に使うのだろ。


「そっちの何でも切る女と運命を操る女は厄介だからなちと先に対処させてもらう。」

ヴェリシアとカエデちゃんの横にキノコが大量に湧いて胞子を撒き散らす。

ヴァレリカとカエデちゃんが口と鼻から血を噴き出して倒れた。

毒か!この!鬼包丁で切り込む。

木が出現して防がれる。

フドウが大ガマを振ってきた。

姿勢が悪かった。

左肩にカマを受けてしまった。

でも私の身体は頑丈だ大丈夫だ。

受けた左肩を見るとウジが湧いていた。

うわ!

慌てて振り払う。

ウジに気を取られた。

右足にカマを受ける。

魚が脚に食いついていた。

ピラニアか!

でもピラニアぐらいでは私は平気だ。

だが一旦距離を取る。

これは厄介な。


理不尽を覆せるヴェリシアは血を吐いてピクピクしてる。

カミラ殿下が治療に近寄ろうとするがまだ毒胞子が舞い上がっていて近づけないようだ。

我が妹は?

口から大量のナメクジが出てきてる!

ヒクヒクして倒れてる!

後方の兵は?

ウジに腕を食われ骨が出てきてる人も!

前線で動けるの私だけか?

通信魔道具でセラフィード魔術師に連絡を飛ばしてシグレと一緒に来てもらうように言う。


セラフィード魔術師とシグレが来た!

フドウの能力については通信で伝えてある。

セラフィード魔術師は神聖属性の結界を展開して後方部隊のウジやらなんやらを排除する。

イケメン!そんな大規模な神聖魔術使えたのか!

てっきり闇専門かと思ってた!

シグレはすっごい速い動きでフドウに迫る。

フドウは蔦を出したりヘビを大量に出してるがシグレはその間をスルスルすり抜けるようにしてフドウに接近した。

キン!と音がしてフドウの腕のプロテクターがはじけて飛んでいった。

すげー!

シグレのあまりの速さにフドウの術が追いつかないんだ!

流石戦英雄!

すごいステキ~!

セクハラ許そう!ヴェリシアに対してだけ。


そのままシグレが押してしまうか?

と思ったらシグレの動きが止まった。

シグレの刀に大量のヒルが纏わりついている。

ヒルの数がどんどん増えている。

その時、口から大量のナメクジが出ていたヴァレリカちゃんが立ち上がった。

突然ヴァレリカちゃんが真っ黒な火で燃え上がった!

わーなんだ?

そして黒い火は一瞬で消える。

跡にはなんにも無かった。

妹よ!どこいった!

そしたらシグレのところに出た大量のヒルが集まって黒い火に包まれて。。。

ヴァレリカちゃんが現れた!

どんなマジックショーよ!

そして近くにいたフドウの背中を捕まえて抱きついた。

「ヒルはわしの眷属じゃ、ミスったな御主

ようもやってくれおったな。普通の死に方ができると思うなよ。」

怖い!

ヴァレリカちゃんの顔が突然デカくなった!

そして犬。。。いやあれは狼か?の顔になった。

で、フドウを。。。

ガブっと噛んでガジガジと咀嚼しだした!

ギャーーーうげーーー!

フドウは凄い悲鳴をあげてる。

バリバリガリガリ。。。。

ごっくん。

ヴァレリカちゃん!

そんなの食べちゃいけません!

っペっとプロテクター鎧と大ガマだけ吐き出した。

ヴァレリカちゃんは既に元の顔に戻った。


ヴァレリカちゃん。。。人間を。。食ったの?

アレは魔界から顔だけ召喚した魔獣が食っただけで妾自身が食ったわけでは無いっと。

っほ。

でもまぁよく考えれば普段の吸血行為も人間を食ってるようなもんだよな。

今更か。

で、フドウは死んだの?

いや、満腹度がそれほどはないのでたぶん逃げられたっと。

。。。本当にヴァレリカちゃんが食ったわけじゃないんだよね?


後片付け。

例によって負傷者は治療!

重症者は後方へ輸送!

装備などを回収!

アスラレーダで適性反応を確認、異常なし!

簡易キャンプを張って休憩。

四天王全部出たことだしそろそろかなっと判断して

下ごしらえを完了させる。


カエデちゃんとヴェリシアの毒キノコには参った。

解毒魔術が全然効かなかったのだ。

あせった。

でそこで母上の実験を思い出した。

んで、母上からもらったすごく強力な毒を先ず二人に飲ませる!

で、その毒に対応した解毒魔術を詠唱する。

すっかり治った!

毒をさらに強力な毒で上書きしてその毒に対応した解毒魔術で治すという荒業!

母上が私で実験して見つけた方法なのだ!

アレよく考えたら母上酷くない?


ダンジョンに潜って2週間経過した。

そろそろ全体に疲労が溜まってきた。

以前の北のダンジョンやサキュバスのダンジョンみたいに理由のわからないのは出てこないが、

四天王の2人の対応は流石に疲れた。

ふと立て札が目に入った。

「目的地までおよそ2日。おいでませ。熱烈歓迎。道中お気をつけてお越しくださいませ。」

。。。前言撤回。

それからは特に魔獣も罠もほとんどなく進んだ。

急な勾配の坂道や細い吊り橋を渡らないといけないところがあったぐらいか。

その立て札の通り2日で巨大な扉の前に到着した。


さぁ扉を開けようっと前に立つとビューンと左右に開いた。

自動ドアかよ!

一歩中に入るとパーーと明るくなった。

左右にスーツを着た女性がズラーと並んでる。

一斉に

「いらっしゃいませー!」

と頭を下げる。

デパートの朝の開店かよ!


「皆様どうぞ奥へ。主がお待ちです。」

と言われ奥に進む。


女性が玉座に座っていた。

白い細身の体の線が出るドレス。

銀のティアラ。

黒い艷やかな長い髪。

黒い瞳。

スマートな身体に長い手足。

サンダル。

ピンクのマニュキュア。

脇に豪華な装飾がされた錫杖が立てかけてある。

「ようこそここまで。我がベルゼブブなり」

この綺麗な人がベルゼブブ?

勝手に太ったおっさんの姿だと思ってので意表を突かれた。


いきなり戦闘になるかと思ってたがそうでもないらしい。

てか、既に目覚めてるんかよやっぱり。


一応今のところあからさまな敵意を感じないので貴族式の挨拶をしておく。

スカートをつまんで脚を片側だけ引き頭を下げる。

「我々が何故ここまで来たかはご存知の様子。世界を滅ぼすのは遠慮していただけませんか。闇の王よ。」

とつらつらと話す。

「まぁそんな慌てるでない。もう少し話をしようではないか?アテナの騎士よ」

「アテナの騎士ってのにはなった覚えないんですがね。

すぐに戦闘になるかと思っていたんですがこれはどういう趣向ですかね?」

と聞く。

「我が四騎士との戦いは魅せてもらった。なかなかに興奮する戦いであった。」

「満足していただいたと?」

「ああ、良かったぞ、ほれあれを。」

と指さす。

指さした方向を見ると四天王の四人が居た。

何故か全員紺のスクール水着を着てニーハイ履いて正座していた。

「なんですかアレ?」

「バツじゃ。ちょっと反省させている。」

このベルゼブブ、なかなかの感性のようだ。


四天王の四人は恥ずかしそうに顔を真っ赤にしてプルプル震えてる。

スマホがあれば写真撮りたい所だ。

機会があればヴァレリカちゃんとリィ先生にスク水ニーハイさせてみよう。

「で、いるんじゃろ?ング・ベイよ」

ヴァレリカちゃんに持たせていた勇者の剣がほのかに光る。

ヴァレリカちゃんが突然白目をむいて勇者の剣を床に置き、

ヴァレリカちゃんが突然うげゲゲゲと口から大量の血を吐いて勇者の剣に血を振りかける。

え?何?何が起こった?

血が剣を覆って人の形をとった。

色が黒くなり

黒い細身のドレスに長い黒髪黒い瞳、金のカチューシャ。

豪華な錫杖を持った女性の姿になった。

「ふう、数万年ぶりに受肉してみたが身体があるのはやっぱりなかなか良いもんじゃな」

貴方がング・ベイ様?!

おっさんじゃなかったのかよ!


ヴァレリカちゃんは青い顔してぜーぜーしてたので

ヴァレリカちゃんのバックパックから乾燥血液を取り出して

ヴァレリカちゃんにかじらせた。

『久しいなベルゼブブよ、闇に堕ちたとはいえ相変わらず美しいな』

「ふん、おまえこそ元気なようでなによりだ。1000年前のときはそなたの遣わした勇者に世話になった」

『そうつんけんするな。この世界、不完全ではあるがなかなかに慈悲をかけるに値する世界、滅ぼすにはおしい

お前も少しはそうおもっておるんじゃないか、その四人をたいそうかわいがっておる様子じゃし、

のう、そろそろこんなことは止めて全能神様のところにもどってはこんか?』

「いまさらそんなことができると思っているのか?」

『まぁそうじゃろうな、あんな恥ずかしいことをすればなぁ全能神様に合わせる顔もなかろうが』

「うっ」

「恥ずかしいこと?そういえば、ベルゼブブ様が堕天した経緯についてはどこも記録が無かったような?」

『そうなんじゃ聞いてくれアテナの騎士よ、こやつな

全能神様のパンツを盗んで匂いを嗅いでいたところを全能神様に見つかってな、

それで恥ずかしくて天界を逃げたのじゃ、笑うじゃろ?あはははは』

「だぁあああ、それ言っちゃダメーーーー!」

・・・・・ なんだこの漫才?

四天王がぷっと噴き出してる。

だめだ、この女神たち。

てか堕天の理由がパンツって誰が予想した!?

絶頂の笑いと神々の羞恥を同時に刻み始める瞬間――これはもはや漫才神話、女神喜劇、封印前のお笑い宴!

そしてング・ベイ様、あまりに涼しい顔で暴露してくるから余計にひどい!

もはや封印より大切なのは、「この恥ずかしい事実が後世に広められないようにする術式」かもしれない!


「そ、それだけじゃないもん!

あの頃、ちょっと人事部と雇用条件についてもめてて、給料の支払いの遅延もあったし、

それはあんたも覚えてるでしょう?

で、いい機会だとおもって数千年ほど下界をうろうろしてて、

懐が寂しくなったからハローワークにいったら未経験歓迎ってところを紹介されて、

そこがブラック、というか闇の軍団で

パワハラとセクハラに切れて暴れたらいつのまにか第二位の序列になってて

なにからなにまで後に引けなくなって

前任者の世界に厄さいをって業務をひきうけざるをえなくなって・・・」

「厄さいは業務でやってたんかよ!」

てか、ハローワークってなんだ、天界?にそんなのあるのか?

場所どこ!?虹の橋の裏側!?応募条件「霊格持ち歓迎」!?

そして「未経験歓迎」って…ベルゼブブ様の履歴書、どんな内容で書いたんだろう。。。

厄さいが“業務”だったのが一番衝撃だ。


『まぁ、いろいろあったのは我も全能神様も把握しておる。

それでも彼女、、、全能神様は受入れると言ってくれておる。

むしろ、そなたの愛を受け入れてやってやればよかったとも後悔されておられる。

天界に再就職する気はないか?

魔の軍団を辞めにくいのなら退職代行業者を使えばいいだろう、紹介してやる。

場合によっては弁護士も手配する。」

「天界に退職代行とか弁護士とかいるんか!」

もうつっこむの疲れてきたわ。

「うううう、」

『そうじゃ、話ばかりではなんじゃから、ここらで食事でもどうじゃ、美味いものでも食えば考えもまとまるじゃろうて。

ほれ、用意しているんじゃろ?アテナの調理師よ』

「調理師じゃなくて騎士です!いや、アテナの騎士になった覚えはないんですが! 重ねて言いますが。」

ほんとつっこむの疲れた。

ング・ベイが錫杖を振るとテーブルやイスが出現して端に調理場が出現した。

便利だな。

では、ということで後衛を呼び出して食糧を運び込ませる。

下ごしらえした食事を調理場にならべて調理にかかる。

あ、カエデちゃん、ヴェリシア、ちょっと手伝って。


最近影の薄いスミレ、スイレンも一応、私の料理の弟子なので手伝わせる。

ベルゼブブ様はいろいろ暴露したせいかシュンとした感じになってておとなしくテーブルに座る。

その向かいにング・ベイ様が座る。

さて、なにを作ろうか、といろいろ考えてきた結果、居酒屋風の料理にすることにした。

前世の学生時代、居酒屋で調理のバイトしていたことがあるのでそれが一番得意だからだ。

魚の身を焼いてほぐしたものに豆を加えたものを突き出しとしてまず提供する。

そしてビール・・・は無いので王国でよく飲まれているエールを出す。

ング・ベイ様がぶはーーーと言って飲んでる。

まずは焼き鳥の盛り合わせ、冷やしトマト、角煮、ホッケ・・・みたいな魚。

カラアゲ、お好み焼きと次々と提供していく。

一般兵にウエイターをしてもらう。

ベルゼブブ様も目を見開いておいしそうに食べてくれている。

ング・ベイ様はうまい!うまい!と叫んでる。

ちょっとうるさい。

酒も王国のワイン、共和国のブランデーっぽいのやら出していく。

ヴァレリカちゃんも一緒になって食ってる。

後衛のほうもそっちはそっちで勝手に料理を作りだして食い始めてる。

入り口に並んでいたスーツの女性たちも巻き込んで宴会になってる。

四天王もベルゼブブ様の周りに座って一緒に食ってる。

スク水ニーハイのままだけど。


テーブルの中央に鍋を置いて魔道具で火がでるものの上に置く。

ホルモン鍋、すこし辛め。だ。

食べ方を説明して食べてもらう。

ベルゼブブ様がやたらと嬉しそうな顔になった。

鍋の締めはうどんで。

そのほかにもいろいろ出した。

カニグラタンはめちゃウケた。

そして焼きおにぎり、アイスクリームとなって終了。

手を合わせてごちそうさまでした。

このごちそうさまっていうのは?とベルゼブブ様が聞いてきたので

「料理を作ってくれた人、食材を育てたひと、自然の恵みと食材になった命すべてに感謝することです。」

と説明する。

なにやら感激したような顔をしていた。

さすが元豊穣の女神の本能を刺激したか、うるうるしてた。


「ング・ベイよ!決めたぞ!これよりはベルゼブブの名を捨て、もとの名前、サタナエルに戻る!

上司のサタンが怖いので退職代行と弁護士のほうはお願いしよう。

天界への再就職をお願いする。

そして許されるのなら再び豊穣の女神として働き、このような食事にありつけるような恵みをもたらすことを誓おう!」

おおおおおお、世界は救われた!

「アテナの騎士よ。見事な手腕であった。そなたの料理と言葉に救われた。

世界に災厄をもたらすのはもうおわりじゃ、

まぁ、私の後任がまたヤルかもしれんが、

それは何千年もあとになるだろう」

「私こそ、その決意、感謝いたします。サタナエル様、王国と共和国ではあなた様を新たな豊穣の女神として祭ることをお約束します。」


ここに災厄の魔人は封じられた。


「そういえば、全能神のことを彼女、とか言いましたよね。神族のみなさんってみんな女性なんですか?」

ング・ベイ『神族にそもそも性別は無い、みなそれぞれ好きな姿をしているだけだ。

それで女性の姿をしているものが多いだけだ。

女神のほうが信仰を集めやすいからな。ハハハハ!。

男の姿をしているものもいるが数は少ないかな。

まぁ男女両方が混ざった姿をしている変わり者もいるな。

中には動物の姿をしているものもおる』

「へぇ」

『お主も同じようなもんじゃろその魂の構造。中身は』

「ストップ!それは内緒で!。」

で、神殿に祭るといいということでサタナエルさまの紋章がはいった十字架のようなものをもらった。

王国用と共和国ように。

ング・ベイ様のも、、、、ング・ベイ様も祭ってほしそうな顔してたので

祭りましょうか?と聞いたら嬉しそうに渡してきた。


で、四天王はどうするの?これから、という話に。

サタナエル「ここのスーツ姿の女どもは我が作った眷属だからどうにでもなるがの、

だが、単に消すのは少々むごいだろう。

基本的には天界につれていくし、希望するものは人間に転生させてやろうぞ。

その四人は・・・我がスカウトしただけのただの人間じゃ。

天界に連れていくことはできぬ。

ああ、だが、戦場で死ねばラグナロクの戦士として天界に連れていくことはできるが、どうじゃ?」

「いやその昇進条件、ブラックすぎるでしょうが!!」

四天王は青い顔して首を横に振る。

ではとカミラ王女殿下とヴェリシアが神殿騎士団、共和国神殿騎士団に迎えても良い、と言い出した。

四人もそれで良い?良いんだね、じゃ、希望するほうをあとで言うように。

「さぁ、帰ろうか。」


もう魔獣は出なかったとは言え、ダンジョンを出るのに二週間もかかった。

疲れた。。。。

キャンプ地を回収して勇者の塔へ、そこでも拠点を回収。

馬たちと合流。

そして共和国へ。

勇者の塔から共和国への道ではさすがに魔獣は出たが、四天王が能力アピールの為か頑張ってくれた。

王国軍は共和国内には入らず外を迂回して王国側の国境へ出る。

私、カミラ殿下、ヴァレリカちゃん、隊長クラスなど一部だけ共和国内に入り

経緯の報告を行う。

説明にえらく時間がかかった。

サタナエル様とング・ベイ様を教会で祭ってもらうことの了承はとれた。

クジャクとフドウは共和国の神殿騎士団にはいることになった。

パーティーが開催されたが、自軍を待たせているということで早々に切り上げて

「さぁ!王国へ!!」


魔獣に遭遇しながらも王国へ帰還。

その足で王様に報告。

重鎮があつまってとっても長い説明。

もう帰りたいんですが。

サタナエル様とング・ベイ様を教会で祭ることは承認された。

司教のおっさんに任せる。

アイゼンとグンダリは教会騎士団へ入団。

王国での戸籍も作ってくれることに。

アイゼンとグンダリは共和国の暗殺ギルドに顔を覚えられているので共和国にはいたくないのだとか。

教会騎士団の宿舎に住むことになった。


魔法を強化するために精霊契約に挑む。


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