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024-ベルゼブブと四天王

世に最悪をもたらす存在ベルゼブブ

その封印の旅へ!

その四天王の登場!


ヴァレリカちゃんが荷物をまとめて私の寝室に飛び込んできた。

「姉上!ダンジョンへ行くぞよ!」

「は?話しが見えないんですが?」

南東の果てにあるとあるダンジョンに行く必要があると。

良く聞けば共和国の領地じゃないですかそこ。

「なんでまたそんなところに?説明を!我が妹よ!」

「やつがそろそろ目覚める」

「奴って?」

「厄介な古代神じゃ」

「ほう詳しく」

「千年毎に目覚める古代神がいてのぉそいつが世界に疫病やなんやら撒き散らす厄介な神なんじゃ」

ほうそりゃ大変だ。

それを封印に行く?

え、私らで?


古代神ベルゼブブ。

いやそれ前世の悪魔じゃんか。

ハエの悪魔で疫病や災厄を撒き散らすってのも同じ。

でヴァレリカちゃんは会ったことは無いが文献と遺跡の文章と過去の記録、歴史で知ったと。

1000年前はとある奇特な勇者が封印に成功し2000年前と3000年前は世界規模の疫病と飢饉が実際にあったらしい。

で1000年前は勇者に封印されているから今回また復活したら鬱憤が溜まっているだろうから

2000年前とは比較にならない規模の災厄が起こるだろうというのがヴァレリカちゃんの予想。

なんと迷惑な。

王様に報告して緊急会議を開くことにした。

緊急御膳会議

王様、センタイメンバー、王子その一、二、カミラ殿下様、軍部幹部、宮廷魔術師幹部交えて会議。

そんなの信じられんと一蹴するものもいればガタガタ震える人もいる。

ヴァレリカちゃんが古代文章を翻訳した資料でプレゼンする。

聞けば実際にでっかいネズミやイナゴで農作物が食い尽くされたりする被害がまだ小規模だが起こっているらしい。

その事実が王様たちを震え上がらせた。

勝てるもしくは、封印出来る見込みはあるのか?

戦力はどれぐらいいるのかという突っ込んだ議論。

共和国の領地にあるダンジョンだから共和国からも人を出させようって話も出た。

ああそれはいいなカエデちゃんを巻き込も、いや協力を要請しよう。


古い文献の一部より抜粋

「かつては天に仕えし者、

墜ちて骨となり、翼に呪を抱く。

名はベルゼブブ。疫病と災厄を統べるものなり。


その目覚めの日、

空は蝿の翅で塞がれ、

地は鼠の脚で塗り潰され、

息する者すべてに病が宿る。


水は毒に濁り、

母の胎は曲がり、

父の心は狂い、

命は形を忘れたり。


イナゴは穀を貪り、

家畜は声なき断末を呻き、

雨は酸に変わりて、

草花は微笑みて猛毒を孕む。


獣は飢え、

飢えた獣は人を喰らい、

その肉は異形となりて舞い出ず。

この地、再び命宿すに百年を要せし。


――ゆえに刻め、忘るるなかれ。

その者、千年ごとに覚めるもの。

われらが愚かを、見下ろす者。

封ぜよ、今のうちに。

さもなくば、骨すら残らぬ。」


古い記録と突き合わせて訳した結果


古代神ベルゼブブ

元は全能神の眷属であったが堕天して魔界に堕ち魔の神となる。

ハエの王にして疫病と災厄をつかさどる。

2000年以上前の目覚めのとき、ハエが空を埋め尽くしネズミが地を多いつくし疫病が蔓延した。

地や水には毒が混ざった。

女は奇形の子を産んだ。

男は狂気にゆがんだ。

イナゴの大群が農作物や家畜を食いつくし雨には酸が混ざった。

飢えた魔獣は人々を襲いさらに魔獣は異様に変化した。

草花は毒をもつように。

地がもとにもどるのに100年ちかい歳月が必要だった。


っということらしい。



ひとまずは共和国に協力要請の書簡を出す。

領地への侵入の許可と人手の貸し出し、できればカエデちゃんと使えそうな人員と武器の提供と食糧などの提供

それと王室の宝物庫から聖属性の武器をかたっぱしから。

私は宝物庫にはいるのは嫌だったので他の人にとってきてもらった。

教会からは聖属性の魔術を使える人材や聖具を。

カミラ殿下も聖属性のエキスパートってことでついてくることになった。

共和国との話をつけるためっていうのもある。

大丈夫かな。

まぁ第一王子あたりはついでに死んでくれればとか思ってるんだろうな。

騎士団、魔術部隊も聖属性に強いものと闇関係の知識をもっているものを選抜。

もちろんワルキューレ中隊は全員参加。

自分と、ヴァレリカちゃんとイケメン魔術師も参加

ヴァレリカちゃんとイケメン魔術師はどっちかというと闇っぽいがまぁそっち方面の知識も必要だからよしとする。


で、期限は?

いまからだと半年後ってことらしい。

つまり収穫前までだな。

王国内での準備は整った。

では共和国へ出発!

カミラ殿下は初めて私と一緒に遠征にいけるってことで喜んでる。

あまり喜んでいい状況ではないんだけどね。


「風は東へ、荷は整い、剣は磨かれ、封印の地は呼び寄せる。

そして戦姫は言った――『さあ、腐る前に刈り取ろうか』」


ベルゼブブの封印方法については未だ不安があるがヴァレリカちゃんには一応考えがあるそうだ。

ベルゼブブは序列2位の王でヴァレリカちゃんは直接の交渉ルートは持っていないが

近い地位にある古代神、仲の良い古代神とはアクセスがあるのでそこから再び眠りにつくよう

説得してもらうことを考えていたらしい。

そもそも今回のベルゼブブの復活について知ったのもその他の古代神からの神託があったからなのだそうだ。

おおお頼りになるな我が妹よ。

ちょっと希望が出てきた。

よし今回の遠征部隊の名をヴァレリカ戦姫隊と名付けよう。


3週間かけて共和国まで来た。

魔獣との遭遇もあって時間がかかったがまぁそれは省略。


ウォーハンマー大隊200名(内ワルキューレ中隊50名)

その他教会騎士団50名、王国騎士団100名、王国魔術団100名、 補給部隊200名

などなどでこれだけいれば時間もかかる。

それでも少ないと私は思っているが。

だがダンジョンに入るにはどうしても人数を絞らないといけなくなる。

困ったもんだ。


ちなみに私は装備を一新した。

鬼包丁と土折れとツクヨミの雫のイヤリングは変わらずだが、

服はゴシックロリータのような服に装甲版を取り付けたようなもの。

真っ赤な生地をベースに白のレースやフリル、ピンクのリボンが付いている。

これはヴァレリカちゃんとお揃いだ。

頭にはほほ当てと翼のような耳飾りがついたヘッドギアのようなもの。

これは魔道具が仕込んであって同じヘッドギアを付けているものと離れていてもお互い通話ができるようになっている。

これはワルキューレ中隊全員とウォーハンマー隊の隊長クラスに付けてもらっている。

服の装甲は私のだけちょっと意匠が違っていて、私は物理に対しては自分の体で十分対抗できるので

魔術や呪い関係に対して抵抗できるようにそういう金属で作成して加護が付与がされている。

ガントレットは右手は鉄の針が発射できる魔術を組んであり

左手は魔術無効の盾の魔道具が仕込んである。

スカートはちょっと短い。

ふとももが出る。

が、安心してほしい。ちゃんと白いドロワーズを履いている。

ドロワーズはひざ下まである。

まぁスパッツの代わりだ。

ゴシック服に合わせた選択だ。

腰のバックルと背中の薄いバッグには各種魔道具やら携帯食料やら

いざというときに使う魔術のスクロールが入ってる。

スカートの中には苦無が入ってる。

胸の谷間には指弾に使う鉄の玉が入っている袋が付いている。

その他魔道具の指輪、腕輪、足輪、首飾り、

うん、上級貴族の家が傾く装備だ。


指輪は疲労回復や魔力の回復を早める効果があるものなどで

私は拳で殴ることが多いので戦闘時には外すことになる。

ネックレスは致命的な傷を負ったときに一度だけ身代わりになってくれる効果があるもので

ほぼ全員が同じものを付けている。

拳で殴るときは金属の拳当てのついた指が出る手袋を付ける。

これはクリティカルヒットの確率を爆上げする効果がついている。

まぁ私の力だと普通のパンチでも全部クリティカルヒットみたいなもんだけどね。

それと相手を確実につかんで逃さないという効果も付いている。

投げ技関節技にもってこいだ。


ブーツはみんなが使っているものと同じだ。

全部に同じ魔術付与がされている。

疲労軽減とむくみ防止、水虫予防、消臭、

私のだけは足先からナイフがでる仕組みをいれてもらっている。

様式美だ。


共和国の国境まで来た。

警戒されるといけないので本体はちょっと離れたところで待機。

私、ヴァレリカちゃん、セラフィード魔術師、カミラ殿下、カスミ、スイレン、

その他隊長クラスで門まで来て入場許可を待つ。

共和国側から迎えが来て案内されて議会議事堂横の迎賓館まで連れて来られた。

つい最近までお互い戦争していたので国民を刺激してはいけないってことで

みな灰色のローブを来て鎧の王国マークを隠してる。

厳重な警備とともに奥に通される。

でかい会議室に通された。

既にこちらのおえらいさんは揃ってるようだ。

挨拶を行い会議が始まった。

ヴァレリカちゃんのプレゼンが始まり私が補足してカミラ殿下が協力の要請を行う。

反応は王国でやったときと大差無かった。

共和国側でも千年前の記録は残っており一応は信じてもらえたようだ。

しかも千年前の勇者の仲間がこの国の皇帝の祖先の一人だったらしくて伝承がしっかり残ってので信じてもらえたようだ。

関係する資料を閲覧させてもらえることになった。

なにか封印のヒントが書かれて入ればいいんだが。

私は結構怖がられていた。

なんせこの国の戦姫、戦英雄3人全員に勝ったからな。

カエデちゃん達の貸し出しと軍の貸し出し、食料などの支援、道案内などを要請した。

全力サポートするとの返事を得られた。


封印のヒントになるような情報は特に無かった。

ただ、ベルゼブブのダンジョンに行くまでの遺跡に勇者が使った剣が封印されているようだ。

それが役に立つだろうとあった。

ただし勇者として選ばれたものしか抜けないという話だ。

うん、これは使えないと思ったほうが良いな。


カエデちゃんと会った。

「あ~らユリナお姉さまお久しぶりー」と手を掴んできた。

「うふ私手刀でも切れるって」

全部言う前に少林寺拳法小手巻き返して投げ飛ばした。

「いや~冗談ですわよーお姉さま!」

相変わらずのようだ。


戦姫ヴェリシア、戦英雄シグレも来ることになった。

共和国は議会制をとっており貴族は100年前のクーデターの時に廃止になったが旧貴族家として家は残っており、

カエデちゃんはその旧貴族から家督を暖簾分けされる形で旧華族的な地位を得ているらしい。

他の2人もそうなんだとか。

ってことでカエデちゃんの屋敷に招待されていろいろ話をした。

心配だったがヴァレリカちゃんとカミラ殿下ともどうにか打ち解けてくれた。

やっぱりお土産のマヨネーズとゴマドレッシングと味噌と緑茶が効いた。

「美味しいものは全てを解決する!」


自分で「美味しいものは全てを解決する!」

って言ってはたと思いついたものがあった。

試してみるか。

愛と慈悲だ。


ベルゼブブ、

元は全能神のもとで冬の間に雨を降らす役割を持っていた。

何らかの理由で堕天して魔人ヴァルを倒して食らい2位の地位を手に入れた。

7つの大罪のうちの暴食の属性を持っている。

元が豊穣神のような役割を持っていた上に暴食と来たもんだ。

きっとグルメに違いない。


「雨を降らせ、命を育てた神は、堕ちて牙を持ち、命を喰らう王となった。

だがその舌は、未だ豊穣を覚えている。

戦姫は言った――

『グルメ神なら、味で封じてみせる』」


目的地は共和国のさらに南東にある湿地帯。

カエデちゃん達三人は討伐依頼でそのあたりまで行ったことがあるというので道案内をしてもらう。

とくにヴェリシアは私とともに先頭に立ってもらう。

ヴェリシアは向かってくるものはすべて自滅するというという運命のスキルをもっているので

梅雨払いにちょうど良い上に、

さらに彼女はある魔眼をもっている。

自らの進むべき方向を見ることができる魔眼である。

これをうまく使えば道に迷うことはないはずだ。

だが、この魔眼、己の運命の進むべき先を指し示すものであるが、

そうでないときは基本的には自分の身を守る方向を指し示すので

場合によっては魔眼が示す方向とは別方向を選択しなければならない。

この辺はアスラのレーダーと併用してその場その場で判断していく。

シグレは女の子を見るとセクハラをするのでワルキューレ中隊とは離れた後のほうへ配置する。

まぁしんがりってことで納得してもらう。

カエデちゃんは一人にしておくと精神が不安定になって危ないのでヴェリシアと一緒にしておく。

約三週間の旅になる。

道中の二日置きの位置で小さな拠点をその都度作りそこを補給経路兼連絡経路とする。

その為の人員を共和国から借りた。


ヴェリシアの向かってくるものはすべて自滅する、というスキルは

実は常時発動のパッシブスキルではない。

呪文の詠唱が必要である程度の時間が過ぎると効果がなくなる。

その上、効果が切れたときスキルのペナルティとしてヴェリシア自身が転ぶ。

それも鮮やかにすてーーんっと。

笑ってはいけない。

っくくくくく。

だから魔獣と遭遇することもある。

だがスキルが効いているときは自滅した魔獣が道にころがっていたりとかなかなかおもしろかった。

自滅した魔獣にとどめを刺して晩ご飯にする。

なんだかとても楽だ。

魔獣との戦闘もあるがカエデちゃんがすべて綺麗に切断してくれるのでこれも非常に楽だ。

私、出番無い?

ってことでそれは情けないのでときどき空を飛んで空中から探索をかって出たりする。

空を飛ぶ系の魔獣は任せてもらう。


ヴァレリカちゃんが暇を持て余していた。

共和国の三人もヴァレリカちゃんの強さをしらないのでちょうどいいや、

ってことで次に魔獣に遭遇したときヴァレリカちゃんに任せることにした。

アスラレーダーを使って魔獣が沸いている地点を探す。あっちだな。

ヴェリシアが魔眼がそっちはやめとけ、と言っていると抗議。

んーまぁ大丈夫でしょうよ。

とそっちへいく。

うわ、やめときゃよかった。

最悪の巨大軍隊アリの大群だ。

すっごい数が多い。

ごめんなさい!

ヴァレリカちゃんがほほ笑む。

迫ってくるアリを爆食地獄で消し飛ばしていく。

カエデちゃん達がそのビジュアルでひぃいと叫ぶ。

「めんどうじゃちょっとえぐいのでいくぞ 『古代魔術、冥界の賢者』」

突然空中に口が現れた。口だけがたくさんだ。

それが軍隊アリをムシャムシャ食いだした。

うわエグ!

軍隊アリが悲鳴上げてる。

あ、女王アリが涙流してる。

喰われてる喰われてる。

上半身人間の女性の姿してるから余計にえぐい。

やがて軍隊アリがいなくなると口が口を食いだした。

きゃーーもうやめて!

最後の一つの口が自分自身を食いだして消えた。

うええええ、今日晩御飯食べれるかな。

カエデちゃんとヴェリシアが涙流してる。

あ、カエデちゃん、漏らしてるな?


カエデちゃんのパンツとスカートを洗って乾かす。

ピンクのレースだった。

そのついでに

「我が妹は実は吸血鬼だ」

とヴァレリカちゃんの口を開けて牙を見せる。

カエデちゃんとヴェリシアはさらに怖がった。

あ、面白いかも。

カエデちゃんは指で十字を作ってる。

「それ、効かないからw」

ヴァレリカちゃんが古代魔術のエキスパートであること、封印のカギを握っていることを説明する。

「ほら、この子、怖くないから。ほれクッキーもってあげてみて、可愛いから」

とクッキーをヴェリシアに渡すと、そのクッキーをヴァレリカちゃんに恐る恐る差し出した。

ヴァレリカちゃんはそのクッキーを指ごとパクっと咥えた。

ヴェリシアは

「きゃーーーーーーー!」

と叫ぶ。

「これ、妹よ、そういうイタズラはやめなさい!」


空を飛んで偵察していると黒い塔を見つけた。

戦列に戻ってヴェリシアに報告するとそれが勇者の遺跡だという。

だが黒いとはおかしい白い塔だったはずと。

隊を率いてその塔に近づいてみた。

5階建ての塔だった。

細い5重の塔みたいなデザイン。

でその塔はおびただしい数のハエとGに覆われていいた。

それで真っ黒だったのだ。

ギャーーーー。

みんなで悲鳴を上げた。

ヴァレリカちゃんはあれはきっとベルゼブブの眷属だろうと言う。

勇者の剣を取られるのを阻止しに来ているのだろう。

いや~あれどうするの!

近づけないよ!


ヴァレリカちゃんが任せろ!と呪文を詠唱する。

あ、その呪文この前のダンジョンでのやつ。

「みんな逃げろー」

古代魔術、死の公爵!中性子爆弾だ!

いつの間にか自分たちは結界で守られていた。

黒いハエとゴキブリは全て灰色の灰になっていた。

相変わらずおっそろしい魔術だ。

ヴァレリカちゃんフン!どうじゃ!と自慢げだ。


前世での実際の中性子爆弾はたしか死体はそのまま残るらしいが、

この「死の侯爵」はすべて灰になるので助かる。

ハエやGの残骸処理はごめんこうむりたいからね。

後方から魔術師を数人呼び寄せて風魔術で灰を吹き飛ばし土魔術で穴を掘って灰を埋めたり

灰をコンクリート化させて固めたり水魔術で洗浄したりして塔の内部にはいった。

上に登っていく構造になっていた。

内部は洋風の城の塔のようになっていた。

壁には物語り風になった絵画が文章とともに描かれていた。

勇者が信託をうけてベルゼブブの封印を決心し修行して、仲間を集め、

情報を求めて旅に出る物語り。

仲間は勇者含めて8人、最後のほうで1人死亡する。

そしてベルゼブブと相対して数日にわたる会話を行う。

そして最後に勝負をして封印の剣をベルゼブブに突き刺すことに成功して

ベルゼブブは負けを認めて眠りにつく。

また千年後の復活を告げて。

という物語だった。

会話は愛と慈悲を語れ、としか書かれていない。

実際になにを話したは書かれていなかった。

ただ思いのたけを吐けとしか。

うん、いままでの情報とあまりかわらんな。

そもそも共和国に残っていた情報もこの塔の情報をもとにしたものだろうし。

ってことで最上階まで来た。

台座があってその上に剣がささっていた。

千年たっているはずなのにまだキラキラ輝いていた。


剣の周りでお弁当が広げられ飲み物が用意されさながらなんかのイベントみたいになった。

カミラ殿下が司会進行でみんなで剣をぬいてみよう!ってなお祭りみたいになった。

あのね、君たち。。。こら、酒もってくんな!それは禁止!

後方からシグレも呼び出し、ほかにいけそうかな?って感じの騎士も呼び出して

順に抜いてみることにした。

なんだよこのバラエティー番組みたいなイベント。


カスミもスイレンもダメ。

シグレもだめー

カエデちゃんならもしかして?と思ったがダメだった。

ヴェリシアもだめー残念。

ヴァレリカちゃんなら古代神とアクセスあるからいけるのでは?と思ったがダメだった。

セラフィード魔術師もダメだった。

有力候補がのきなみダメだった。

私はなんか嫌な予感がしたので最後にしてもらった。

マッチョな騎士が順に挑戦していく。

ああこら抜くとき変なポーズしなくてよろしい。

かくし芸大会ではない!

念の為にとカミラ殿下も挑戦したがだめー勢いあまってすっころんだのが可愛かった。

で、最後に私ですか?

うーんなんかやな予感するんだよな。

ってことで台座の上に立つ。

両手で剣を持ちふん!と引っこ抜く。

お、けっこう硬い。

あ、なんか手ごたえあった!ひょっと抜けてしまうのか?

ぐぐぐぐぐ

抜けたーーー!!!

台座ごと。。。

うわーーやってしまった!

壊した?

剣は抜けたが剣の周りについていた台座の岩ごと抜いてしまった。

ママー!これ壊れた!

まぁ私の怪力でやればもしかしたらこうなるんじゃないかって予感はあったのだ。

振返るとみんな青い顔してる。

カエデちゃんとヴァレリカちゃん、シグレ、セラフィードは笑いをこらえている。

どうすんだよ、これ。 治せる?


剣の長さは1m20cmぐらい?諸刃の西洋剣だ。

金と銀にきらきら輝いてる。

剣の半ばから先まで元台座の岩がついている。

岩の厚さは5cmぐらい。

剣の先に赤い透き通った魔石のようなものがついている。

そこからツタのようなワイヤーのようなものが生えて剣にまきついている。

そのワイヤーを包むようにして岩がついている。

岩を無理やり外そうとしてもダメだった。

剣が壊れそうになる。

この先の魔石みたいのが封印の要か?

これも外れそうにないな。

台座にもどそうと穴につっこんだが当然そんなことしてももとにもどるはずもない。

どうしよう、共和国から弁償しろとかいわれない?

魔石部分をよく見ると古代文字が掘られていた。

ヴァレリカちゃんに見てもらう。

「メイド・イン・『ング・ベイ』とあるな

ング・ベイは古代の戦神じゃ、今回のベルゼブブの復活の信託をしてきた古代神じゃ」

っとそこまでいって突然ヴァレリカちゃんが突然ガクガクと震えだした。

「あーーー!」と叫んで目がぐるっと回って白目をむく。

全身がほのかに光りだした。

え?なになに?なにが起こった?

『なんてことをしてくれるこの小娘!せっかくの選定の封印を壊しやがって!

そもそもこの時代に資格者はおらんハズなのにむりやり引っこ抜きやがって! 』

ヴァレリカちゃんが急におっさんのクレーマーみたいな口調で怒鳴る。

うわ、あんた誰?


正座して手をついてヴァレリカちゃんに頭を下げる。


「ひょっとしてング・ベイ様でしょうか」

『軽々しく我の名を口に出すでない!』

「ははぁ!」

『壊したとはいえ、抜いてしまったのではしょうがない。

そもそも今回はベルゼブブの復活は阻止できないとおもっていたのだ。

信託を下したのはなにも抵抗せずにすておくのはどおうかと思い、

そしてせめて疫病と飢饉にたいして備えておいてくれればとおもってのこと。

封印に挑むのでああれば戦神であり善の属性の我もすこしは協力も考えよう。

無理やりとはいえあの封印を壊すほどのちから、、、

ん?そなた、

面白い魂の構造をしておるの?

ほうそうか、おまえ、アテナの加護をうけておるな』

う、なかみおっさんのがばれた?

そしてアテナの加護?初耳ですよ!!

巫女はやったことあるけど!

『その剣はもっていくがよい、そしてベルゼブブの前で掲げよ、

我が直々にベルゼブブに語り掛けよう。

アイツも昔は良いヤツだったのだ。

なんとかなるだろう』

おおおおおお、封印を手伝ってくれると!

そして剣の周りについていた岩と魔石がぽろっと外れた。

『む、よい匂いがするの』

とお弁当のほうを見た。

「捧げます!」

と唐揚げと卵焼きの入ったお弁当を差し出す。

『うむ、くるしゅうない』とお弁当をパクパク食べだした。

『おお、なかなかいけるな、まだあるなもっとよこせ』

ははぁあああ

とお弁当を五つも平らげた。

『うむ、このような食い物がある世界を滅ぼすのはちと惜しくなった。

まぁ正直、封印できればいいか?できなくても知らんぐらいの気分であったが

全力でベルゼブブの封印に尽力することを約束しよう。

いざとなればベルゼブブとともに地獄のそこに堕ちて封印することぐらいはやってやろうぞ』

おおおおおお封印確約きたーー!

この場にいる全員で土下座!

と、そこでヴァレリカちゃんの光が消えてばたっと地面に落ちた。

「ううう、なんだかお腹いっぱいじゃ」

とつぶやいた。

まぁあれだけ食えばね。


とにかく。

封印の可能性が高まったってことで

お礼に台座の上に祭壇を作り食糧やお酒をささげた。

祭壇にはング・ベイの紋章も書いた。

みんなでお祈りをする。


ベルゼブブの遺跡まであと一週間の距離に来た。

ここからベルゼブブの眷属っぽいのが現れるようになった。

デカいハエ!デカいイナゴ!デカいネズミ!とってもデカいG!!!

カエデちゃんがGみて気を失った。

湿地帯に入るとヒル!ワニ!強さはそれほどではないけどでかいのが精神にくるな。


ゴスロリ、でっかいリボンの女の子が目の前に立っている。

でっかいクギバットみたいなものを手にもっている。

ん?迷子か?

「私はベルゼブブ様配下、四天王が一人、鉄腕のアイゼン!ユリナと申すもの!我と勝負をしろ!」

えー四天王?そんなの居るの、しかもこんなベタな展開。


「私がユリナだ!」

「ほう、聞いていた通りの愛らしい顔とでかい胸。怪力が自慢と聞く。我は鉄腕!どちらが強いか勝負だ。

ちなみに貴様が負けるか他のものの手出しがあればこのあたりは一斉に瘴気に包まれここにいる者は全員疫病に倒れるものと思え。

どちらかが死ぬまでの勝負!」

わあどうしてもやらないといけないか。

でっかいクギバットを投げ捨てて小ぶりなハンマーをかついだ。

ん?なんの意味があったんだあのクギバットは。

ハンマーには魔石っぽいのが付いて居る。

マスターオケーとか声が出てる。

私の鬼包丁と同じインテリジェンスタイプか。

鉄腕って名前からすると私と同じ物理怪力タイプか?

分かった勝負だ!

みんなは下がって!

私が前に突っ込む。

アイゼンも同時に突っ込む。

私のパンチがアイゼンの胸に当たる。

ズズズー!と後ろにノックバックした。

ん、なんだ、避けずにまともに食らったぞ。

アイゼンはニィっと笑ってる。

大して効いてないか。

物理耐性もかなり高いっと。

目をみ開いて驚いているとアイゼンの一発を同じく腹に食らった。

ズズズーと後ろにノックバックする。

おおお結構力あるぞ。

私と十分ガチでやりあえる力と耐久力だ。


拳はひとまずここまで。

鬼包丁とハンマーで打ち合う。

これもほぼ互角。

あのハンマー、ブシューと反対側からバーニアみたいなとこから噴射して振り抜く威力を加速してる。

っと危ない肩をかすった。

ガンガンガン、ガンガンガンと打ち合う音が森に響く。

時々地面にクレータが出来る。

環境破壊反対!

ちょっと距離をとる。

胸の谷間から鉄玉を取り出して指で弾いて飛ばす。

ハンマーで弾かれた。

向こうから砲丸投げの玉みたいのが飛んできた。

3発も。

どこに持ってたんだよ!

鬼包丁で弾く。

うーんそろそろなんか取っ掛かりが欲しいな。


宙に浮かぶ。

鬼包丁で上段から前回り回転切り。

避けられる。

そのまま横回転。

キック。突き。空中殺法。お?押してる。

でも空中だと踏ん張りが利かないから威力が減るな。

背中に周り蹴り!同時にアイゼンに重力アップの術。

100倍!体重が50kgだとしたら5tの重量だ。

ずぢゃっと地面に倒れた。

おおお?なんとか立ち上がりやがった。

すごいな。

でもそこまでだ。

鬼包丁でめちゃクチャ切る叩く。

服は切れているが身体は切れていないようだ。

鬼包丁の刃を当てて刃の反対側をぶっ叩く

オーガブレイクショット!

おおおこれでも切れないか。

鬼包丁を置いて背中に回り込んで首に腕を回して絞め上げる。

さすがに絞め技は効くだろう。

お?苦しんでる!そのまま顔と胸を地面に押し付けて腕を取り肩関節を取る。

少林寺拳法金剛拳一字固め。

自分の重力を増して関節を逆に決める。

ボキって音がした。

肩関節が外れた。

やった!

「ギャーーーっ」

てアイゼンから悲鳴が上がる。

アイゼンのハンマーをアイゼンの足の下に入れて同じく重量を増加してテコの原理でアイゼンの脚を折る。

べきっと音がした。

やった折った。

土折れを取り出す。

折れた脚を切断!

血しぶきが飛び散る。

アイゼンから悲鳴にならない悲鳴が出る。

勝ったな!


アイゼンは涙を流し殺せーと叫ぶ。

ん~~どうしようかな。

どうも魔物じゃなくて人間ぽいしなー。

そこでカエデちゃんが近寄ってくる。

「あんたアイちゃんだね?」

おうなんと知り合いかい。

暗殺ギルドに買われたときに一緒だったらしい。

とは言っても数回程度しか喋ったことはないらしい。

アイゼンは泣きながら答える。

数カ月前に神から神託がありここに来てこの力を手に入れたと。

それで四天王になったと。


なんでベルゼブブに加担をと聞くと、力をくれ、そしてベルゼブブと会話をしてベルゼブブを愛するようになった。

っと洗脳ではなく自分の意思だと言う。

ん~~どうなんだろうな。

ベルゼブブが世界を危機に落とし入れるがそれは良いのかと聞くとベルゼブブ様と一緒なら世界はどうでも良い

むしろ疫病が蔓延して人々が死ぬ様をみてみたいと来たもんだ。

あーこれは殺したほうがいいのかな。

カエデちゃんもアイちゃんは確かに昔もこんな人間が死ぬのをなんとも思わない感じだったという。

やっちゃうか?

首を何回か回せばさすがにいけるだろう。

とか思ったら瞬間。

でもなーなんかなー

まぁ首取り姫が今更何言ってるんだってな。

よしそうだ多数決でも取ってみるか、

と責任逃れな我ながら最低なこと考えていると

ボーーーんと煙が上がって真っ暗闇になった。

どんっと背中をおされてアイゼンから離れる。

ズル!ぎゅ、ズルズルと音がした。

風魔術で煙を吹飛ばす。

アイゼンは居なかった。

血は森の奥へ続いている。

仲間が助けに来たのか?

クソ。

でもちょっと良かったと思ってる自分に気がつく。


アイゼンが消えた森の奥から声が聞こえてきた。

「ふふふ、アイゼンがやられたか」

「奴は四天王の中でも最弱」

「怪力と頑丈さしか取り柄のない愚かものよ」

「さよう、さらにちょっとドジで考えなしで突っ込み自信過剰ででも努力家で素直で」

「我の入れた茶を喜んで飲んでくれて」

「明るくて良い子で」

「ちょ。。。」

「この間は好きな男の子が出来たと喜んでいたのに」

「ちょっとーーー!それ言っちゃダメー!てかまだギリ生きてるからーー!早く治療してーー」

なんかテンプレなセリフ集と漫才が聞こえる。


森の奥から1人の女の子が出てきた。

ピンクと水色のアイドルみたいなフワフワヒラヒラの服とリボンに靴。

手に持ってるのはマイクか?いや小型の魔術杖かな。

「あたしは四天王の二人目アイドルのクジャク。アイゼンを倒したぐらいで安心しないでね」

アイドル?

「あなた達まとめて片付けて上げるわ!」

何処からかポップな音楽が聞こえてきた。

そしてクジャクが歌い出した。

きれいな声だ。うまいな。

よく見ると可愛いじゃないか。

素敵だ。もっと歌を聴きたい。もっと顔を観たい!

う、なんか変だ。


クジャク「うふふ、妙技レミングス!」

歌と音楽で魅了して洗脳する魔術か!

アイドルってそういうことかよ!

土魔術で耳栓を作って耳を塞ぐ。

ダメだ。聞こえる。

大音量で頭蓋骨にまで響いてくるから耳の穴を塞いだだけじゃダメだ。

自己暗示をかけて魅惑に抵抗する。

カエデちゃんもヴェリシアも他のみんなも目がハートになってる。

ヴァレリカちゃんは。。。え?って顔してる。

あれは効いてないな!さすが吸血鬼!

クジャク「あらー?効きが悪い人が若干いるわねー、まぁいいわ。みんなー私のことが好きー?!じゃー死んでー!」

慌ててカエデちゃんに拘束魔道具を投げて拘束してヴェリシアに当身を食らわせて気絶させる。

カミラ殿下も拘束魔道具で拘束、触手タイプしか余ってなかった。ごめんね。

他の一般兵たちは。。。間に合わない。

剣で喉を裂き出した。

クジャク!貴様!


スイレンとカスミはすんでのところで自分で剣を止めていたようだ。

おお凄いな。

自力で魅了に逆らってる!でも出血はしてる。

その時後方から黒い風がふいて来た。

ヒヒーーんと雄叫び。

黒い炎を足にまとった馬。

ヘルホースのディープインパクトだ。

その主はイケメン魔術師セラフィード!

「馬にはこの歌、効果がなくて助かりました。ディープインパクトに蹴られて目を覚ましました。まさに馬の耳に念仏ですね」


クジャクは馬鹿な!って顔でさらに力を込めて歌う。

セラフィードは歌には歌で!っと叫びどこからかリュートを取り出した。

そして弾く!歌う!

王国で赤ん坊とかに聞かせる童謡だ。

私も聴いた記憶がある。

それを演歌ふうにアレンジして歌ってる。

デンデンデデデンデデデンデデン!デデンデデデデーン!

凄い拳が効いている。

何故か衝撃波みたいなのを感じる。

クジャクが吹き飛んだ!

何故か服がボロボロになってる。

なんで?!

今じゃ!とヴァレリカちゃんが叫んで大量の火で炙られる。

じゅーーー


真っ黒焦げになった人の形をしたものが立ち上がり「燃え尽きましたので引退です」

と言ってマイクのような杖を下において振り返って歩いていく。

途中でボロっと崩れて炭の塊になった。

死んだか?。。。いや生きてるだろうなあの感じでは。


カエデちゃんたちは魅惑から解けたようだ。

兵は。。。 多くのものは身代わりのネックレスをつけていて助かった。

完全に刃を引けなかった人は血を吹き出しつつも生きてる。

でも直ぐに治療しないと不味いだろう。

あああ数が多い!一人ずつ治療魔術かけていたら間に合わない!ヴァレリカちゃんが任せよ!と言う。

古代魔術「血のリフレクター」辺りが赤い血のような色に包まれて死にかけていた人たちの傷が一瞬で治った。

すげーヴァレリカちゃん破壊の魔術だけかと思ったらこんな治療魔術まで!

「どんな傷でもどんな人数でも一瞬で癒やす魔術じゃ!凄かろう!」

本当に凄い!

女神様だ!

「まぁ治ったものの寿命は半年ほど縮むがな!」

やっぱり吸血鬼だった。


「フハハ流石はングベイに認められた者どもよ。次はダンジョンの中で相まみえようぞ。

待っておるぞ。

まぁそこまで辿りつけたらだがな。

ふひょひょひょ!」

最後の笑い方!

気配が消えた。


次はベルゼブブのダンジョンへ!


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