019-戦争と砦奪回戦
いよいよ共和国との戦争だ。
まずは奪われた砦の奪還、
そして共和国の戦英雄と戦姫との出会い。
共和国案件だった。
共和国との休戦条約がそろそろ切れるということで共和国の内部が慌ただしくなっているという情報が来ているとか。
あーカエデちゃんが言ってたのはこう言うことか。
戦争っかぁ。
共和国との休戦条約の延長の話し合いは不調に終わったらしい。
こっちからの使節団が首だけで帰って来たとか。
いやそれもう決別じゃん戦争決定やん!
向こうさんはすでにかなりの軍備を整えているらしい。
戦姫、戦英勇が合わせて3人もいるとか。
戦姫のうち一人はカエデちゃんよね。
あんなのがまだ2人もいるのか!
予想される兵隊の数も向こうのが多い。
幸いなのがこっちのほうが魔術の研究は進んでいること。
だが全く魔術がないというわけでもなく、積極的にガンガンきているところを見るとなんか対抗手段あるんだろうな。
戦争となると魔獣退治とは勝手が違う。
相手は知恵のある人間だ。
戦略もねられるだろうし罠もある。
何より人を大量に殺さなくてはいけない。
こっちも犠牲は出る必ず。
人殺しは気が進まないな。
5歳で首を引っこ抜いた首取り姫が何言ってるんだか。
突出した能力を持ち戦いの要となる存在。
女性の場合は戦姫、男の場合は戦英勇などと呼ばれる。
私も一応この王国の戦姫だ。
だが共和国には戦姫が2人、戦英勇が一人いるという。
これやばくない?
私一人じゃ無理げじゃない?
せめてもう一人!
そうだイケメン魔術師のセラフィードがいた。
あいつの攻撃力は数千の部隊に相当する。
あの吸血鬼っ子もいける!
歩く核弾頭みたいな存在だ。
この二人を戦英勇、戦姫に仕立ててしまおうそうしよう。
却下された。
イケメンは王があいつはダメだそういう決まりになっている。
という謎のお言葉。
本当に何もんだあいつは。
ヴァレリカちゃんはそもそも兵や騎士団としての教育を受けておらず指揮能力もないということで強烈に却下。
だが二人とも対戦姫、戦英勇への対抗手段としては認めてもらえたのでまぁとりあえずは良しとする。
2人の運用を考えた。
敵陣の中に放り込んで暴れさせる。
これ一択だな。
なんだ、私と同じじゃないか。
イケメンはウォーハンマー大隊の魔術部隊でヴァレリカちゃんはワルキューレ中隊に所属することになる。
ワルキューレ中隊はウォーハンマー大隊の一部なのでウォーハンマー大隊だけに極大戦力が集中することになる。
それがいいのか悪いのかは良くわからない。
でウォーハンマー大隊には良い馬が優先的に配備された。
機動力を上げて戦線に真っ先にということだ。
私にも馬が支給された。
あのぉこの馬、頭に角があるんですけど。
白いし。
まさか
ユニコーンでは無いがユニコーンの血を引いているらしい。
建国祭の時にエルフ族が王に献上したんだとか。
それがなんで自分のところに。。。
ユニコーンってあれか?乙女にしかさわれないとか?いや私乙女だけどさ。
でも中身おっさんよ?大丈夫?え?男でも大丈夫?雑種だから?
ふーん。
でも乗ろうとした人が振り下ろされて骨折したと。なるほどね!
そんなの私に持ってくるなぁ!
私が近づくと後ろ足で蹴って来た。
ふん!舐めるな!誰が上か思い知らせてやろう!
避けて首に抱きつき引き倒した。
そのままチョーク。
寝技に持ち込む。
やがて大人しくなった。
ふう。
まだ恨めしそうな目で見ている。
兎人族から買った甘みのある人参を食わせた。
喜んで食ってる。
馬のくせに尻尾ブンブン振ってすり寄って来た。
うん?背中に乗れと?ふんわかればよろしい。
甘いニンジンもたっぷり用意してやろう。
名前をつけるか。お前はオスかメスか?メスらしい。
よし、ノアーレで。
しかし私は実は乗馬が出来なかった。
だってだって、自分で走るほうが速かったしぃ。
てことで今乗馬の練習をしてる。
馬より早く走れるのになんで馬に乗るのか。
そこに馬がいるからである。
いや、まぁ長く走ったり歩いたりはさすがに疲れるし。
それに今回はカエデちゃん対策もあって魔道具やポーションを大量に持っていくので馬の存在は正直助かる。
ノアーレも結構力があって重い鬼包丁を背寄った私が乗ってもびくともしない上に他の馬よりいくぶんか早い。
これは助かる。
戦場で怪我人を運ぶにも馬がいると助かるしね。
ヴァレリカちゃんの馬。
と言っていいのかアレ?
魚みたいな背びれと尾ひれがついているんですが?
いやアレ?どうみてもケルピーよね?
ヴァレリカちゃんはケルピーをピーちゃんと呼んでた。
それはちょっとあんまりだろうということで名付ける。
フェサスで
これでイケメンの馬はどうなんだ話しの流れ的に普通の馬じゃないだろう。
ということで見に行った。
ペガサスか?麒麟か?ヒッポグリフか? 。。。
ヘルホースだった。
馬のくせに牙が生えてて肉食獰猛。
それダメなヤツ!
「ああ、こいつ?昔ちょっと召喚したらついてきたんですよ」
「なんでそんなの連れてきたんですか!?」
「いやー、あいつ結構強いんですよ。戦場で使えるかなーって思って」
「馬じゃないじゃないですか!あんなの乗れるんですか!?」
「まぁ慣れれば大丈夫ですよ。ほら、乗ってみます?」
ヘルホースの名前を聞いてみた。
「ディープインパクトです」
はぁ? あんたやっぱり日本人だろーーーー!
お前絶対JRA育ちだろ!!
まぁイケメン魔術師が日本人だろうとなにが変わるわけでもない。
なんか理由があるんだろうと空気読んでおくことにする。
ディープインパクトを撫でてもいい?ええどうぞおとなしいですから大丈夫ですよ。
恐る恐る手を伸ばしてみる。パク!噛まれたー!
どこがおとなしいだ!
まぁ私だから大丈夫だけど。
他の馬とはなんとか仲良くやってるそうだ。
・・・他の馬、食われてないよね?
てかなんで私を噛んだ。
フェサスに会ってみた。
こちらも噛みやがった。
馬が合わないらしい。
馬だけに。ケルピーだけど。
戦争が確定になった。
開戦はまだかかるらしい。
補給線の構築に時間がかかるのが大きな理由だ。
騎士団、王軍で会議やら訓練やら始まってる。
志願兵の募集も始まった。
平民やら農民やら集まってくる。
冒険者や傭兵なんかも集まってくる。
傭兵の中には元盗賊なんかも混じってる。
場合によってはエルフ国や獣人族国にも支援依頼を出すかもしれないとか。
武器防具の生産も増え食糧の備蓄も始まった。
すぐに王都に戦火がくることはないだろうが疎開を考える住人も出てるとか。
私のところも食糧や調味料などの提供を依頼された。
商人は儲け時とそろばんを弾くものもいれば荷物をまとめて北のほうへ引っ越す人もいる。
第一王子なんかはここで手柄を立てて王になるときの布石にと考えているようで
王軍の準備にいそしんでいる。
え?第一王子、戦場にでるの?
第二王子は王都の政情の混乱を抑えなおかつ共和国と対話の道を探す方向で頑張るそうだ。
我らカミラ殿下は補給、治療部隊の支援に回るそうだ。
出陣の前夜。
カミラ殿下が城に訪れ
とうとう行くのですね、どうかご無事にとかなんやらメロドラマっぽいことやって
ん-と唇を突き出されたのでヴァレリカちゃんの頬を押し付けて
そして出陣の朝
南へ向けて出発した。
5000の部隊。
もちろん一斉に横並びで進むわけもなく順に線を描くように進んでいく。
私は中間ぐらいの位置でウォーハンマー大隊として行進する。
まぁ、なんにせよ、生きて帰ってこよう。
国境の王国側にある城、これが既に共和国に堕とされているらしい。
それを奪還するのが最初の戦になりそうだ。
一つじゃないのがまた面倒。
三つのうち真ん中の一つをまず奪還する。
城自体は早々に降伏して城を捨てたので人的損害はそれほど出ていないらしい。
降伏した兵はその手前の村でキャンプを張っているので途中で拾って合流する。
ウォーハンマー大隊を含む2000の部隊に拾った200の兵、対する相手は1000。
数はこっちが有利だが、城攻めは普通守る側の3倍の兵が必要とされているし、
これからいく城はいくぶん責めにくい立地となっている。
うん、被害なしで勝つのは難しいな。
まだ先は長い。
少しでも消耗は避けたいし共和国側の意欲を少しでもそぎたい。
ということで歩く核弾頭をさっそく投入することにする。
ヴァレリカちゃんの名前を売りたいってのもある。
城はまぁちょっと、いや、だいぶ吹き飛ぶことになるだろうけど。
先生!城への被害ができるだけ少ない方法で一発ドカンとお願いします!
グラビトン!却下!
悪魔の顎!有効範囲と射程が微妙
アトミックブロウ!却下だ!!
しょうがないのう、ではあれだ、あれなら相手の心を折るのに最適じゃろう。
恐怖をめいいっぱい味合わせたもう。
こちらの軍団で城に攻め入る。
とうぜんあちらから攻撃がくる。
魔術はレジストして弓や投石も魔術で防ぐ。
なんやかんやでヴァレリカちゃんは認識阻害の魔術を使い城に近づき詠唱!様式美はいいから!
「ん?なにもおこらんよ?」
「まぁまっておれ。」
城のなかから悲鳴が聞こえてきた。
なんだ?
城から敵の兵が逃げてきた。
あ、あとから追いかけてきた兵に切られた!
なにこれ、同士討ち?
敵兵同士が同士討ちしてる。
あ、噛みついてるのもいる。ひでぇ
やがて静かになった。
なんだ?同士討ちさせる魔術?
「うむ、別の人間が悪魔のように見える魔術だ。自分自身も悪魔に乗り移ったようになって相手を憎むようになる。
知能レベルも下がってあのように噛みついたりもするようになる
無血開城にはもってこいじゃろうて」
いや、すごいけどちょっとエぐくない?人の心ないよ?
古代魔術「悪魔の宴」
最後に残った人間も発狂して自殺するそうだ。
城の中は男も女も年寄りも若いのも息絶えていた。
死体を焼く。
「なんじゃ焼身自殺する術のほうが面倒が無くてよかったかのう?」
もうやめてヴァレリカちゃん。
唯一術の効果範囲外にいた敵兵が逃げていったらしいのでこの惨状は共和国には伝わるだろう。
これが相手の戦意をくじくことに繋がってくれればいいが。
いや反対かな王国は悪魔に魂を売った滅ぼすべしって広がるかもアハハハ。
胡椒は素晴らしい。
これがあればどんな肉でも食えるようになる。
と肉を焼きながら次のことを考えていた。
うん次からは素直に大火力をぶつける方向で行こう。
王国を悪魔呼ばわりされるようにするわけにはね。
王国を出る前に母上からもらった薬の瓶。
「困ったらこれを敵の井戸に放り込みなさい」
どう考えても毒だよね!これ!
焼却する。
東側の砦の城に派遣した部隊1500人の部隊が負けたという知らせが届いた。
相手の戦英勇が出たという話しだった。
こちらの方にかなりの腕っぷしがいたのだが戦英勇にぜんぜん歯が立たなかったそうだ。
どんな相手だったかというととんでもない速さで襲いかかられよくわからないうちに倒され部隊も崩れて負けて逃げて来たという。
犠牲者もそれなりに出たそうだ。
うーん超スピードの戦英勇か。
これはちょっと自分が出張るしかないようだ。
ということで部隊を再編して東の砦へ向かうことに。
斬花シグレ。調査報告書にあった。
残花・シグレ
速さの神子
能力:感覚時間が通常の10倍、つまり常人の1秒が10秒に感じられる。また身体速度は常人の3倍。
黒髪短髪/鋭い黒瞳/洋改和装に二刀流 → 美しく凶悪な剣の影
冷笑する顔に血の香 → “斬る”ことに悦を見出す感性
「残花の斬は、風ではなく時を割く。
その刹那、花の名を呼ぶ間もなく――命は霧となる。」
こいつが相手か。
とても速いそうだが自分の身体なら刃は通らないだろうし抱きついてひっ捕まえればきっとなんとかなるだろう。
東の砦に到着した。
男が砦の前で腕を組んで待っていた。
「やぁ初めてお目にかかる。私は斬花シグレ。共和国の戦英勇。速さの神子だ。
王国の首取り姫とお見受けする。
勝負を所望する!速さは至上!速さこそ全て!速さこそ美!」
良いでしょう。
勝負だ。
馬から降りて前に出る。
ヴァレリカちゃんに耳打ちする。
鬼包丁を構る。
先手!鉄球指弾を放つ。
避けられた。
シグレがぶれて消えて目の前に現れた。
連撃で切られた!
だが私の身体には何の傷も出来ない。
思った通りカエデちゃんみたいにはいかないようだ。
良し行ける。
「これはなんと硬い身体だ。呆れる」
刀を返して背で殴って来た。
脳震盪を狙う気だ。
そうだな。
私を止めるにはそれぐらいしかないだろう。
こちらも剣を打つ。
しかしするりと避けられる。
速い認識力で全て観られているのだ。
うんこれは抱きつく作戦も難しいな。
ちょっと次の手が思い浮かばなくなってきた。
あ、相手の刀に火がついた。
火ならどうにかなると踏んだか?
ふふふ。正解だ。
さすがに私でも火傷はする。
いやーーん
まぁドラゴンのブレスでも平気だった私の身体だ。
ちょっと火傷はするが死にはしない。
シグレも苛立って来たようだ。
まぁそりゃあそうだろう。
斬ってもダメ、叩いてもダメ、焼いてもダメ、
ごめんねこんな身体で。
アハハハ。ハァ。
だがこっちも相手を捕らえられないのがちょっとイライラしてきた。
こうなれば力任せだ。
地面にパンチ!
半径10メートルを爆裂させる。
シグレもさすがに避けられなかったか一緒に吹っ飛んだ。
チャンスだ!
シグレに飛びかかるがすんでで逃げられた。
んんんもう!
何度も刀を受けて来てちょっと目が慣れてきた。
ああ次ここに来るなというのがなんか分かって来た。
見切った!
刀を右手と左手でそれぞれ掴んだ。
これにはシグレもびっくりしたようだ。
一瞬止まった。
良しここだ。
重力魔術発動。
シグレはそのまま地面に沈んだ。
ふ、勝ったな。
勝ちどきをあげた。
ウォーーーー!
そしたらやっぱり思った通り砦方向から巨大な火の玉が飛んできた。
ヴァレリカ先生お願いします!
地面から突然巨大な手が生えて来た!
その手が火の玉をぺちゃっと叩いて潰した。
うわぁ~
ヴァレリカちゃんにこうなった時に防御をお願いしておいたのだ。
異界から召喚した魔神の手
古代魔術「大いなる叫ぶ者の手」
本来は地面の上の人間を大勢一気に掴み取って地面に引きずり込む術らしい。
なにそれ怖い。
敵側は今の光景でビビったのか追撃はないようだ。
戦英勇をヴァレリカちゃんの出した拘束具で拘束する。
うん人質にしよう。
てか今どう考えても戦英勇ごと焼き尽くそうとしたよね?人質になるかな?これ。
敵から白旗あげた人が出てきた。
こちらの大隊長と話し合い、敵は二日以内に砦から撤退することに。
それまでこの戦英勇はこちらで人質に。
「いやー刀がぜんぜん通らない時点で負けを認めるべきでしたなぁ。なんとも硬い身体だ。その大きな胸も硬いので?」
セクハラ発言だったので重力を割りましておいた。
虫がつぶれるような声がした。
ヴァレリカちゃんの拘束具で亀甲縛りになってる。
良い格好だ。
ふん
砦から敵兵が撤退したのを確認して最後に残っていた兵にシグレを渡した。
シグレは敗戦の責任を取らされ当分は戦場に復帰できないだろうと言うこと。
これで砦を二つ取り返した。
犠牲者は出たが少なくて済んだと思っておこう。
少なければ良いというものではないけどな。
スイレンが声をかけてくれた。隊長の責任ではない。
王の責任である。
と。
言われてみれば戦争というものはそういうものだ。
個人の殺人ではなく国がやらせているのだ。
理屈ではあるが。
理解はするが納得できるかは別だ。
まぁ気を使ってくれたことには感謝しておく。
切り替えて行こう。
次は西の砦だ。
ここからはちょっと遠い。
西の砦にも戦姫がいるらしい。
カエデちゃんではないもう一人の戦姫。
イケメン魔術師が難儀しているらしい。
イケメンから話を聞いた。
戦姫は美人だと。
いやその情報必要?
金髪に美しい顔。
エルフほどではない大きな耳。
平たい絶壁の様な胸。
おそらくエルフの血が混じってる。
胸の話はどうでもよろしい。
その戦姫に向かっていくとどういうわけか皆転んだり突然武器が壊れたり、
魔術が失敗したり弓が明後日の方向に飛んで味方に刺さったり同士討ちしてしまったりするらしい。
それで戦場は大混乱になり撤退せざるを得なくなるんだとか。
それを何度も繰り返している状態らしい。
敵の戦姫と相対した。
「私はヴェリシア・ノクス=イグナリオ!共和国の戦姫!運命の神子。
私に敵意を持つものは運命を狂わされ自滅する!王国の戦姫よ!私に近寄れるものならやってみるが良い!」
うわぁ~
とんでもないスキルだ。
おそらくあの戦姫に対して攻撃をしようとすると転んだり武器が壊れたり魔術が失敗したりそういうふうに運命が壊されるんだろう。
物理とか通じないんじゃないか。
どうすんだこれ。
打つ手無しじゃね?
まぁ手はある。
自分にしか出来ない方法だ。
わざと運命を捻じ曲げられて超派手に自爆して相手を巻き込めばいいんだ。
イヒヒヒ
リィ先生にもらった幸運値をめいいっぱいあげる効果があるという護符を持つ。
効果あるかね?
この世界には異世界ものにありがちなステータス画面っていうのがないのでわからない。
ノアーレに乗って突っ込んでいく!
ノアーレがコケた!
いってー!
まぁ予想の範囲内だ。
自分の足で走って行く。
泥沼に足を取られてこけた。
馬の落とし物を踏んでしまった。。。うええ。
鬼包丁の剣帯が絡まって外れない!
あああちょっと待ってタンマ。
ダメかもしれない。
ヴェリシアはケタケタ笑いながら近寄って来る。
抜刀してなんと電撃を纏っている。
あ電撃は不味い。
ヴェリシアが剣を振って来た。
受ける。
電撃で痺れた!
ヒィ。ビリっと来たー!
剣で切られても平気で毒も受け付けない身体だけどやっぱり電撃は通った。
手足の関節が逆に折れ曲がるような感覚。
これは効く。
でも死にはしない。
たぶん。
心臓麻痺の可能性はあるかな?
鬼包丁を振りかぶる。
鬼包丁の剣と持ち手をつなぐボルトがポロっと外れた!
うわぁ~
土折れ!無い!どっかで落とした?!
拳しかないようだ。
地面を叩く!
地面が吹き飛んだがヴェリシアの前に偶然?巨大な岩があって戦姫には爆風が当たらなかった。
もういやん。
何してもダメやん?
また電撃を受けた。
地面の上でピクピクする。
ヴェリシアがさらに近寄って来て私を足蹴にした。
ケラケラ笑ってる。
良しチャンス!
自爆技。
自分を起点としてフラッシュファイアー!
オーガラビットに使った極大魔術!
あれ発動しない?プスって音がしただけ。
発動失敗かよ!
いや相手が自分に触れているなら重力魔術だ!
イヤリングに魔力を通す。
「ピーエラー発生。問題が解決しない場合はサポートセンターにお問い合わせください。」
って声が聞こえた。
なにそれ!
あ、詰んだ?
ヴァレリカちゃんが突っ込んで来た!先生!
ヴェリシアと私の間にさっそうと立つ。
ヴェリシアに向かって手を向けた。
じっとして動かない。
ん?
やがてヴァレリカちゃんはこっちに向いて笑顔で、
「すまん魔術が全部発動せん!」
って言って帰っていった。
先生!
電撃で痺れる手足を振り絞って立ち上がる。
拳を握りしめてヴェリシアに向かう。
コケた。
また立ち上がって走る。
ヴェリシアを殴る!ヒットした!
こっちも電撃で吹っ飛ぶ。
ヴェリシアには対してダメージはなかった。
「ふーんどうやら幸運を底上げする魔道具か何か持ってますね?大して意味がないのは分かったでしょう?」
剣で腹を殴られた。
口から血が出た。
その血がヴェリシアの顔にかかる。
拳で殴りかかる。
すいすい避けられたり反対に電撃を食らったりする。
それをもう何分も繰り返している。
やがてヴェリシアの顔色が変わってきた。
真っ青になり息が荒くなってきている。
ふう、やっと効いてきたようだ。
「あんた何したの?!」
この戦いが始まる前に私は母上からもらった毒をたっぷり飲んでいたのだ。
「毒入りの血を浴びせさせてもらった。」
本来は一滴で巨大魔獣が10秒で動けなくなる毒を丸々瓶1本飲んだ。
私が飲んで効果が薄くなったのか血と混ざったせいで効果が薄くなっていたのか
直ぐに死ぬような状態にはなっていないようだ。
あ、解毒魔術を使われるとダメだから今のうちに拘束する。
イヤリングから再起動に成功しました。
という声が聞こえたので重力魔術で地面に縫い付ける。
ヴァレリカちゃんの拘束具で拘束する。
うーん女の子を亀甲縛りというのはなんだかな。
まぁ我慢してもらおう。
触手よりはマシだろう。
首に行動を制限する魔道具をつけて亀甲縛りのまま大人しくすることを条件に解毒魔術を施す。
詠唱を防ぐ為に口にも拘束具をはめ込んである。
うんなんだか猟奇的な見てくれだ。
敵の軍勢はどうするか戸惑っているようだ。
ヴェリシアを人質には取ったが攻めてくるかどうかは半々ってところか。
ヴェリシアちゃん。
ビキニ水着姿にされて亀甲縛り縛り+口と首に拘束具で丸太の先に吊り下げられてる。
うーん胸が平たいのが残念だ。
いやいや、これ酷くない?
で、この丸太を抱えて敵陣に近づいて降伏を促すのが私?
私どんな鬼畜だよ!
戦意を挫く為に?
いやよけい怒らない?これ。
ヴェリシアちゃん、顔真っ赤にしてウンウン唸ってる。
たぶんいっそ殺せーとか叫んでるんだろうな。
て丸太を背よって敵陣の方へ向かう。
降伏せよ!
と叫ぶ。
返事が無い。
よーしってことで戦姫ちゃんの脇をくすぐる。
戦姫ちゃん悶える。
敵のほうから前かがみになった敵兵が白旗上げて出てきた。
良し勝った。
ヴェリシアちゃんを普通の服に戻してでも拘束具と亀甲縛りはそのままで敵の使節と茶を飲んで今後のことを話し合う。
敵は3日以内に砦を明渡し撤退するという。
ヴェリシアちゃんはまだ顔真っ赤で涙目だ。
鬼だ悪魔だとブツブツ言ってる。
まぁこれだけ精神を痛めつければ解放してもしばらく戦線復帰しまい。
どっかに落したと思っていた「土折れ」はヴァレリカちゃんが拾って持って来てくれた。
ヴェリシアちゃんとちょっと話をした。
カエデちゃんとは仲が良いようだ。
カエデちゃんがよくわからないことで突然切れて暴れることがあるので取り押さえる役を度々やるんだとか。
カエデちゃん。。。
戦英勇のシグレのほうは度々セクハラされるんで大嫌いだとか、なんで殺しておいてくれなかったのかとか言われた。
哀れシグレ君。
次は
共和国の本体との戦いへ
共和国の新兵器とは。




