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014-白虎とジャングル

東の地への遠征

敵は白虎!


そして世界考察


方角:東――つまり暁の方位。始まりであり、剣気が吹きすさぶ場所。

白虎:玄武とは対極。攻撃性と速度、風斬りの象徴とされる四神。


王と王妃との謁見が組まれた。

今回の西の遠征の活躍が聞きたいとの仰せだ。

王と王妃さま、宰相さま、神官さま、財務大臣さまの五人がそろってる。

そこで玄武との戦い、霊亀と出会ったことのお話をする。

五人ともえらくノリノリで聞いてくれた。

すごく興奮してる。

次は東に白虎を倒しにいくといったら王が我もいく!とか言い出した。


「いやダメでしょう!それはダメダメ!立場を考えて!だれか止めて!」


王、王妃「私たちも実はけっこうやるんですのよ!」

とか言い出して五人で踊るようにしてポーズをとりだした。

手をくるくる回してビシ!足を踏み出してババっと

そして背後にいきなり爆発がおこった。

え?なにいまの、なにがおこった?


背後で爆発で五人でポーズ。

頭がいたくなってきた。

どっかで見たな、これ。

まさか。。。?


王:ビシィッ!「我が剣、古より続く雷光なり!」

王妃:クルクル、バッ!「そして私は愛と美の加護を!」

財務大臣:しれっと手品のように帳簿を舞わせながら「勘定、整っております☆」

宰相:クールにマントを翻し、「統治と知略の象徴として!」

神官:誤爆。後ろで祝詞がカオス加速中。


「まさか、、センタイカラーレンジャー?」

そうつぶやくと

「おーしってるのか、なつかしいなその名前」と

あんたらなのかよ!あれは!


王:「うむ、かつて我らはそう呼ばれておった。センタイカラーレンジャー・エターナル、な」

王妃:「全盛期には七大魔将と踊りながら戦ったものですわ〜」

宰相:「背中のパネルが一度吹っ飛びましたが、奇跡的に生きてます」

神官:「光と影の祝詞…あのときはまだ未完成でのう」

財務:「我の必殺技は“予算執行無双斬”。毎度経理と戦っております」


なんでもかつてこの五人でボランティアで街の治安維持をしていたらしい。

それなりの地位もあったのでスーツと仮面で姿を隠して活動していたんだとか。

なにやってんだこの王族は。

趣味で治安維持やってるんじゃねーよ

頭痛い、これカミラ殿下は?

あ、しらないのね、うん、教えないほうがいいね。

とにかく話を無理やりもどして遠征についてくることは絶対にダメと断った。

どうにかひっこんでくれた。


出発の先日の夜、またカミラ殿下が訪ねてきた。

「こんどはいつもどれますの?」

「すぐに帰ってきますよ。」

「お怪我のないように。」

「はは私がケガとは無縁なのは知ってるでしょう?」

「でも!」

とまた恋人同士みたいな会話をする。

「ん。。。」

と殿下は唇を突き出してきた。

いやそれはダメだっていってるでしょう!と言いかけたが

ちょっと考えておでこにキスをした。

「これでいいでしょう?」

「……ずるいですわね」


東の地にある辺境の領地に白虎は出る。

のでその領地の村を拠点にする。

白虎は2mぐらいある白い虎で力がつよく身体能力も高い。

知恵もあるようでむやみには襲ってこない上に群れで連携した集団戦を挑んでくる。

また厄介なのは白虎だけではない。

白虎に追われた他の魔獣が人里まで下ってくるのだ。

よってその他の魔獣も駆除しなければならない。

うっそうとした森の中を前進する。

まるでアマゾンのジャングルのようだ。

いったことはないけど。

でっかい吸血ヒルがうえからばらばらと落ちてきた。

悲鳴が上がる。

魔術部隊が冷気をだしてヒルを凍らせる。

森のなかなので火を気軽に使えないのが面倒だ。


カスミとスイレンの得物はハルバートだ。

筋肉少女にはおあつらえ向きの武器である。

邪魔な木をハルバートで伐採しながら進む。

うむ便利だ。

ただ長いハルバートは狭い場所ではかえって邪魔になることもあるので

短い剣と小さい盾も腰に装備している。


騎士団の何人かが女郎蜘蛛の巣にかかった。

とてもでっかい女郎蜘蛛だ。

糸もロープのように頑丈だ。

火は厳禁だがしかたがない最小の火で糸を燃やす。

ワルキューレ中隊の女の子も巣にかかっていまぐるぐる巻きにされている。

あ、なんかいい絵図らだなとか思ってしまった。

ごめん。

女郎蜘蛛を剣や斧で倒していく。

ひときわでっかいのは私が対処した。

糸でべたべたになった。


眼を疑った。

キノコが歩いてる。

キノコの下に二本の足がはえてとことこ歩いてる。

歩きキノコってやつだ。

ほへーと見ているとキノコはこっちに気が付いたのか

とつぜんバフっと身をふるわせ胞子をばらまいてきた。

まずい毒攻撃か。

自分は全然平気だがみんなはそうもいかない。

胞子を吸ったらしい人たちが目が映ろになって口から舌とよだれを垂らしてる。

装備を脱ぎ始めてる人もいる。

幻覚系か!キノコを切り刻む。

ちょっと前にキノコ料理やったばかりなのだよ!

胞子はどうするか?風魔術で吹き飛ばす。

魔術部隊のヒーラー担当に解毒魔術をかけて意識をもどさせ

広範囲解毒魔術をかけてもらう。

あぶないあぶない。


スイレン「……私…夢の中でカミラ殿下とお茶してました…」

カスミ「…私はキノコになってタケノコと戦ってました。」

カスミとスイレンは幻覚にやられていたようだ。

カスミ「キノコ…怖いです…」

スイレン「カミラ殿下…素敵でした…」

幻覚からさめた二人はぼんやりしている。

「おい、しっかりしろ!」

「はっ、すみません!」

幻覚攻撃は怖いなあ。


先行してた部隊が血相変えてもどってきた。

「とんでもないのがいる!みんな木の上に登って息をひそめろ!」

と木に登るのにもたもたしていたワルキューレ中隊の女の子を3人ほど抱えて木の上にジャンプ。

やがてザクザクと足音が聞こえてきた。

まっかな虫だ。

「軍隊アリだ!」

あれはたしかにまずい!

女の子の口をおさえて自分も息を止める。

でっかいアリだ。

中型犬から大型犬の大きさで真っ赤な色をしている。

巣をもたない移動型のアリでその行く道の生物をすべてくらい尽す。

あの人間の女性のような上半身をしているのが女王だろうか。

あれは私なら噛まれても全然平気だが普通の人間ならあっというまに骨だけにされる。

息をころして行き過ぎるのをじっと待つ。

1時間もすれば過ぎていった。

あれに立ち向かう気はあまりしない。

口をふさいでいた女の子がペロっと手のひらをなめてきた。

「ひぃ、やめなさいそういうことは!」


でっかいカマキリ!でっかいハチ!でっかいカブトムシ!でっかい芋虫!

極めつけはでっかいG!これはみなパニックになって部隊が崩壊しかけた。


をい、虫ばっかりかよとおもっていたら次

リクエストが届いたのか、でっかいアナコンダ、ほとんど龍。

でっかいトカゲ!ほとんど恐竜!

でっかいカエル、ちょっとコミカルとおもってたら強烈な毒もちだった。


これはいい加減疲れた。

もう森の中で五日ほど野営している。

このままでは白虎に出会う前に疲弊してしまう。

ということでいったん村に帰ることになった。

幸い村の周囲を回るルートで進んでいたので村にはすぐに出れた。

村でキャンプを張ってそれぞれ休憩する。

村の家をかりて水浴びもする。

はぁ疲れた。

白虎どこにいるんだろう。


野営の時の一番の問題。

それはトイレである。

男連中は気軽なものである。

が女の子たちはそうもいかない。

また男連中でも野営キャンプ中にそこらで適当にするわけにはいかない。

衛生問題とにおいの問題があるので普通はちょと離れたところに水穴を掘りそこをトイレにする。

ちなみに水穴を掘るのはしたっぱの役割である。

わたしも最初は穴を掘る仕事をなんどかやらされた。

キャンプが終わって出発するときはその穴を埋めるのだ。

そのときがまた臭い。

もちろん下っ端の役割だ。

女性用のトイレはその穴の周りに土魔法で壁を作る。

ドアまで作ったりする。

これで安心!

後進中にトイレにいきたくなったら誰かに声をかけてこっそり離れて草むらでしたりする。

女の子にはこれがハードルが高いので我慢してしまう子もいる。

問題はまだあって、トイレ中に襲撃があった場合だ。

途中で止まらないし、お尻を毒蛇に噛まれたって人もいた。

あわててパンツを上げながら逃げてきて恥ずかしい目にあった人もいる。

まぁ私は幸いそういう目にあったことはまだないけど。

で、女の子は月のものの問題もある。

実は私もいま始まってしまった。

いま白虎に襲われるとまずいな?


朝起きると人があつまって騒いでいた。

何事かと聞いてみると家畜が襲われたらしい。

どうやら昨晩、村のはずれにある牧草地で羊が襲われた。

しかも大型のネコ科の足跡が複数。

あ、とうとう来たか?

白虎だろうという想定でフォーメーションを組む。

白虎の身体能力なら柵をつくっても無駄だろう。

騎士団を村の周りに隙間なく配備する。

罠や砲撃用の魔法陣も用意する。

村の人は中央にあつめて分厚い壁を錬成して中に入ってもらう。

索敵班を編成してまわりを偵察する。

さぁ、いつ、どうやってくる?


夜明けの朝日とともにそれはやてきた。

数10匹の集団がはしってくる。

楔形の陣形を取ってる。

遠距離広範囲攻撃魔術展開。

一面が一瞬で凍り付く。フローズンノヴァ。

白虎の足が凍り付いて地面に張り付く。

フローズンランス、氷のヤリが白虎をつらぬいていく。

楔の先頭は制した。

第二第三の楔が来る。

凍り付いた白虎を盾にしてランスを避けてくる。

数が多い!そう白虎の一番の驚異は数なのだ。

雪だるまが転がって大きくなるようにして白虎の集団も数を増していく。

予め引いていたラインに白虎が触れる。

火の柱が上がる。

火の罠ファイアーマイン!

焼き焦げた白虎を押しのけなお迫ってくる。

ここから先は罠はない。

騎士隊前進!

ワルキューレ中隊抜刀!、切込み隊ワルキューレ1突入!


正直ここまでで半分には減らしたかったがそうはいかなかった。

白虎は幸いと言っていいのか、魔術は使ってこない。

しかしその咆哮には萎縮、恐怖、硬直の効果がある。

騎士達は自己暗示をかけて自身をふるい立たせる。

私はこの間から下腹部がじくじく痛む。頭も痛い、吐き気もする。

女の子の日の影響だ。

自分も自己暗示をやる

「己こそ最強!己こそ最速!この剣にきれぬものなし!」

ちょっと楽になった。

鬼包丁をふるう。

白虎の首がぽんぽん飛んでいく。

いいぞ。その調子だ。

ときどき地面をなぐって衝撃で複数の白虎を吹き飛ばす。

遠くの白虎は鬼包丁から出る衝撃破で吹き飛ばす。

いいそアスラちゃん!

時折魔術もつかって処理していく。

だいぶ数をへらしたか?

そのとき中央あたりからひときわでかい個体が現れた。

二足歩行してるぞ。


あれがボスか?

二足歩行の白虎がうおーーーーと叫ぶ。

どうやら言葉は使えないようだ。

来いよって感じでおいでおいでする。

突進してくる。

爪をつかって襲ってくる。

剣でいなす。

防御する。

またいなす。

白虎ボスの肩口を斬りつける。

血しぶきが飛ぶ。

蹴りが飛んでくる。

これも剣で防御する。

スイレン「なんでユリナ隊長さっきから剣のみで」

カスミ「し、あれは作戦」

ボス白虎は両手で肩をつかんできた。

そして大きく口をあけてノブ笛にかみつこうとしてくる。

かかった!剣での対処をつづけていればそのうちきっと力任せの攻撃がくると思っていたのだ。

鬼包丁を手放し両手でボス白虎の顎をつかむ。

そのまま引き裂いた。


白虎たちはもう勝ち目はないと判断したのか徐々にさがりはじめていた。

そのとき白虎たちがでてきた森のほうから異様な気配がした。

みてみると一匹の獣がいた。

それは牛の体をもちでも角は異様にまがっており虎の牙、人の爪、人の顔をもっていた。

あれは、、、、饕餮だ!

なんて恐ろしい姿だ。

胃液がひっくりかえりそうだ。

饕餮をみた白虎はばらばらになって逃げていく。

そうか、わかった、白虎たちはこの饕餮から逃げていたのだ。

饕餮はこちらを一瞥すると森の奥にきえていった。


後処理がはじまっていた。

白虎の毛皮は高額で取引される。

肉は使い物にならない。

ネコ科の肉はマズイって聞くしな。

内蔵、骨、牙、爪は薬や魔術儀式に使われる。

あちこちで肉を焼却する火があがる。

ほかにも森で討伐した数々の魔獣も解体処理されていく。

巨大なヘビが結構な価値があるらしかった。

得た素材はいくつかこの村に寄贈される。

被害の補償の一環だな。

近くの町に人をはしらせ人を集めて運送を行ってもらう。

これは魔獣討伐に成功したぞという宣伝も兼ねているわけだ。


ボス白虎から小さな魔石がでた。

ビー玉ぐらいの赤いやつだった。

私は遠慮したのだがぜひということで私がもらうことになった。

小さいから価値が低いというのもあったのだろう。

でも綺麗な色してるな。

純度の高い魔力を感じる。

これは自分でもっていよう。


王都に帰ってきた。

殿下とは前回と同じようなバタバタをして

みんなでお茶をして討伐のあれこれをお話する。

蜘蛛にぐるぐる巻きにされた話やキノコの毒で幻覚の話はウケた。

Gの話はやめといた。

饕餮のくだりはみなびっくりしてた。

リィ先生には白虎の骨やらなんやらを渡した。

ふう、とりあえず一区切りはついた。


この世界は基本的に中世のヨーロッパみたいな世界観をもっている。

でも四神や四霊や四凶などという中国の伝承まで出てくる。

かと思えば本来、西は白虎、東は青龍、北が玄武で、南が朱雀だったはずだ。

あってるよね?

微妙にずれている。

玄武は中国拳法までつかってた。

インド神話やエジプト神話、ギリシャ・ローマ神話まででてきてもおかしくないな。

やっぱりこの世界、なんらかの方法で前世とのつながりがあるのだろうか。

前世の世界をつくった神とこの世界を作った神が同じとか?

それとも前世の世界から来たひとが昔にもいてそれがいろいろいじったとか?


そういえば忘れていた。

日本の神話の話(酒呑童子)やアメコミ、アニメ、特撮の要素もあったなぁ、頭が痛くなるやつ。

だれか説明をーーーー


もし今後、「オシリスとアマテラスが結婚して、息子がウルトラマンだった」みたいな話が出ても驚かないぞ。


次は北の地へ


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