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おきにいり

 成人のお祝いに、伯父が着物を作ってくれることになった。

 豪華すぎる贈り物…喜びと申し訳なさが交差する。


「お義兄さん良いの?こんな高いもの!」

「彩香にはもったいない!」

「うちには娘がいないし、もらってくれるだけでうれしいんだ」


 伯父に笑顔を向けると…涙ぐんでいる。

 パパのお姉さんは20年前に亡くなった。

 私は若い頃の伯母によく似ているんだって…。


 伯父は親せきの中で一番多くお年玉をくれた。

 きっと私はお気に入りの子供なのだろう。


 一人暮らしの伯父を訪ねる度、叔母の遺品のブランド品を差し出されるようになった。

 有難く頂き、進んで着用するようになった。


「真紀子…やっと会えた」


 突然ギュっと抱きしめられて、息が止まった。

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