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グレーチング

 外出の際、足元をよく見て歩くようにしている。


 小石や釘、段差に穴、小銭や札…。

 危険を避け、幸運を手にするために地面を睨みつけながら歩く。


 特に気にしているのは、水路などの上に設けられている鉄製の網状の部分…グレーチングだ。

 昔、鍵を落とした経験が…注意深さを助長させる。


 …落としたら二度と拾えない場所だった。

 家に入れず寒い思いをし親に叱られ…。

 苦い思い出が甦り胸が痛くなる。


 グレーチングの隙間を見ると、大切なものを落としそうで怖くなる。

 なのに、赤信号のせいでグレーチングの上に立ち止まらずを得ず気分が悪い。


 憎々しげに足元を見下ろすと…網目の奥で何かが光った。


 刹那、世界が反転し。


 俺は、グレーチングを 見 上 げ …


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